運輸省はシャーム・ウィング社が新型コロナウイルス感染防止策を講じていないとしてモスクワからの帰国予定者の搭乗を禁じる(2020年8月30日)

イクティサード(8月30日付)は、運輸省がアサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏が経営に深くかかわってきた民間航空会社のシャーム・ウィング社に対して、新型コロナウイルス感染防止にかかる必要な措置を講じていないとして、乗客の搭乗を禁じたと伝えた。

この措置に伴い、モスクワ・ダマスカス便はシリアへの搭乗予定者らを乗せずに帰国したという。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、al-Iqtisad, August 30, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の使節団が北・東シリア自治局の支配下のユーフラテス川東岸のダイル・ザウル市労働者住宅地区にあるダイル・ザウル軍事評議会の本部を訪問(2020年8月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の使節団が、北・東シリア自治局の支配下のユーフラテス川東岸のダイル・ザウル市労働者住宅地区にあるダイル・ザウル軍事評議会の本部を訪問し、治安や福祉の状況、支援のありようなどについて意見を交わした。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦(2020年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦し、双方に死傷者が出た。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は政令第221号を施行し、第2次アルヌース内閣を発足(2020年8月30日)

アサド大統領は政令第221号を施行し、第2次フサイン・アルヌース内閣を発足させた。

第2次アルヌース内閣の閣僚は以下の通り:

**

首相 フサイン・アルヌース
副首相兼外務在外居住者大臣 ワリード・ムアッリム
副首相兼国防大臣 アリー・アブドゥッラー・アイユーブ
運輸大臣 ズハイル・ハズィーム(新)
観光大臣 ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー
教育大臣 ダーリム・タッバーア(新)
経済対外通商大臣 ムハンマド・サーミル・アブドゥッラフマーン・ハリール
公共事業住宅大臣 スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ
工業大臣 ズィヤード・サッバーグ(新)
高等教育科学研究大臣 バッサーム・バシール・イブラーヒーム
国内通商消費者保護大臣 タラール・バラーズィー
財務大臣 キナーン・ヤーギー(新)
社会問題労働大臣 サルワー・アブドゥッラー(新)
宗教関係大臣 ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド
情報大臣 イマード・アブドゥッラー・サーラ
水資源大臣 タンマーム・ラアド(新)
石油鉱物資源大臣 バッサーム・トゥウマ(新)
地方行政環境大臣 フサイン・マフルーフ
通信技術大臣 イヤード・ムハンマド・ハティーブ
電力大臣 ガッサーン・ザーミル(新)
内務大臣 ムハンマド・ハーリド・ラフムーン
農業・農業改革大臣 ムハンマド・ハッサーン・カトナー(新)
文化大臣 ルバーナ・ムシャウウィフ(新)
保健大臣 ハサン・ガッバーシュ(新)
法務大臣 アフマド・サイイド(新)
行政開発担当国務大臣 サラーム・ムハンマド・シャッファーフ
大統領府担当国務大臣 マンスール・ファドルッラー・アッザーム
国務大臣 ムハンマド・サミール・ハッダード(新)
国務大臣 マルール・フサイン(新)

SANA(8月30日付)が伝えた。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で75人、北・東シリア自治局支配地域で17人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で4人(2020年8月30日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月30日現在の同地での感染者数は計2,703人、うち死亡したのは109人、回復したのは614人となった。

SANA(8月30日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに17人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、8月30日現在の同地での感染者数は計544人、うち死亡したのは35人、回復したのは98人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市8人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ルマイラーン町1人、アームーダー市1人、アレッポ県シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人。

ダルバースィーヤ市2人、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町1人。
カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市4人、タッル・タムル町1人。
マアバダ(カルキールキー)町??人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、フール町1人、ダイル・ザウル県4人、ラッカ県のラッカ市2人、タブカ市13人。

ANHA(8月30日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月30日に新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計75人、うち回復したのは55人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1371440096394211/

**

一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者4人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのは、アレッポ県スーラーン・アアザーズ町(2人)、バーブ市(1人)、イドリブ県フーア市(1人)。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計75人(うち32人は「解放区」、41人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは55人となった。

AFP, August 30, 2020、ACU, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県西部でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦する一方、ロシア軍はイドリブ県上空で空対空ミサイルを発射(2020年8月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから177日目を迎えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士1人がカブターン・ジャバル村近郊で「決戦」作戦司令室の狙撃を受け死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もタカード村近郊で「決戦」作戦司令室の戦闘員1人を狙撃し、射殺した。

これを受けて、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県西部のタカード村一帯で交戦し、シリア軍がカフル・アンマ村、カフルタアール村、マクラビース村を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が県北西部上空で空対空ミサイルを発射し、空中で爆発したミサイルの残骸がアルマナーズ市にある国内避難民(IDPs)キャンプに落下し、IDPs複数人が負傷した。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民396人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は593,204人に(2020年8月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月30日付)を公開し、8月29日に難民396人(うち女性118人、子供202人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民396人(うち女性118人、子供202人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は593,204人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者197,956人(うち女性59,526人、子ども100,685人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は822,484人(うち女性246,802人、子供419,176人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.