トルコ日刊紙はアサド大統領の娘がトルコで目撃されたとのフェイク・ニュースを拡散(2020年8月23日)

トルコ日刊紙『サバフ』(8月23日付)は、アサド大統領の娘のザイン・バッシャール・アサド氏(16歳)がトルコ国内で目撃され、その写真が数日前からインターネット上で拡散されていると伝えた。

同紙によると、ザイン氏が目撃されたのはボドルム市。

イスタンブールの親戚を訪問した後、ボドルム市を観光していたという。

ザイン氏、そして彼女とともにボドルムを訪れた友人たちは、いずれも身元を隠し、市内で6台の高級車をレンタルした後、クルーザーでクルージングを楽しんだという。

ただし、『サバフ』が公開した写真からは、どの女性がザイン氏なのかは確認できない。

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『サバフ』の報道に関して、アラビーヤ・チャンネル(8月23日付)は、写真に写っている女性2人が、アサド大統領のおじのジャミール・アサド元人民議会議員の娘のファラク氏の娘と、クサイ・アルスラーン少将の娘で、ザイン氏ではない、と伝えた。

レバノンのネット新聞『ムドン』(8月23日付)も、ザイン氏のトルコ入国は不可能だとしたうえで、ザイン氏とされる写真がジャミール・アサド元人民議会議員の孫娘だと伝えた。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、Alarabia, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、al-Mudun, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、Sabah, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍がダルアー県内のシリア軍基地をミサイル攻撃(2020年8月23日)

反体制系サイトのバラディー・ニュース(8月23日付)は、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からダルアー県ジャービーヤ丘のシリア軍第61旅団基地本部を地対地ミサイルで攻撃したと伝えた。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、Baladi, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領が父の生地カルダーハ市を突如訪問(2020年8月23日)

フェイスブックの親政権系アカウントのカルダーハ新聞(8月23日付)は、アサド大統領が、父ハーフィズ・アサド前大統領の生地であるラタキア県カルダーハ市を突如訪問したと伝え、その写真を公開した。

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https://www.facebook.com/QERDAHAJOURNAL/photos/a.517898081598752/3196593857062481/?type=3&__xts__%5B0%5D=68.ARCWZiH2g3DTtWH84EasF7bt8hA2t_FDBXq7xwHUJ4pY-sZLvrR3UNKePtcuAqh6j8zdNb6B4wXh1x8LJEIYp-qdHMu72ZPSBrDz-XAp9ULBPWyOLC7ZUbI8cDs3_th56wfwP79IRvy8Q_f6rD1qZFfhj9kbx6bLHtiN8tf36d-rKvODItsahE7CGRklvNDL6UIv9roUYZ27P_ymV_mm13nEr0vtzdwHonVZL_HWkASeXGoIP2lLQkXeVoA_LbFkbVNVVYwVJ_0LelFgSNqj7w0gv7FPrwMujMSvI_JQ67Ke8dCkUl94Do6Cas-1WmtEgrh6Ig4SFlxpRavpEts20TZLEQ&__tn__=-R

 

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Qerdahajournal, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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シリア政府は自由貿易地区での事業にかかる契約を弟のイーハーブ・マフルーフ氏とクウェートのビジネスマンに移譲することを決定(2020年8月23日)

『シャルク・アウサト』(8月23日付)は複数の経済筋の話として、シリア政府が、ラーミー・マフルーフ氏から差し押さえた自由貿易地区での事業にかかる契約を弟のイーハーブ・マフルーフ氏とクウェートのビジネスマンに移譲することを決定したと伝えた。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、al-Sharq al-Awsat, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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PYD幹部のハリール氏は北・東シリア自治局の支配地域産の原油をシリア政府に売却していることを認める(2020年8月23日)

人民防衛隊(YPG)や北・東シリア自治局を主導する民主統一党(PYD)幹部(民主社会運動(TEV-DEM)幹部)のアールダール・ハリール氏はサウジアラビア日刊紙『リヤード』(8月23日付)のインタビューに応じ、そのなかで北・東シリア自治局の支配地域産の原油をシリア政府に間接的に売却していると述べた。

ハリール氏は次のように述べた。

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「我々はそもそも、政府に直接対応はしない。独立した一部の業者が、北・東シリアで石油を購入し、政府に売却している。これらの業者による売買は通常は不定期で、何度かの購入が行われたあと、しばらくして不定期に購入が再開されるといった具合だ」。

「重要なのは、我々は「ほかのシリア人」(シリア政府支配地域の住民)が北・東シリアにある富を奪われてもいいと考えていないということだ。我々はそれがすべてのシリア人の財産だと考えている。我々はいかなる分離主義的思想も持っていない。何が起ころうと、シリア人の権利を奪うなどということはあり得ない」。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、al-Riyad, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ヒムス県東部、ラッカ県南部、ダイル・ザウル県西部のダーイシュ潜伏地域を爆撃(2020年8月23日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ヒムス県東部、ラッカ県南部、ダイル・ザウル県西部のダーイシュ(イスラーム国)潜伏地域に対して爆撃を実施した。

ロシア軍による爆撃は3日連続。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、アレッポ県、ラッカ県との県境に近いイスリヤー村近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、兵士7人を殺傷した。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配地域でシリア民主軍への襲撃続く(2020年8月23日)

ラッカ県では、SANA(8月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市、アブー・カビーア村で、正体不明の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所に発砲し、アブー・カビーア村で兵士4人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(8月22日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のハジーン市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、オートバイはハジーン市の地元評議会共同議長の通過に合わせて爆発したという。

一方、SANA(8月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村でシリア民主軍の兵士1人が、正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ハサカ県では、SANA(8月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市東のジャラール村でシリア民主軍の車輌が襲撃を受けて、兵士複数人が死傷した。

一方、シリア人権監視団によると、米軍の大型トレーラーなど40輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シャッダーディー市などの米軍基地に向かった。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で74人、北・東シリア自治局支配地域で27人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月23日)

保健省は政府支配地域で新たに74人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、8月23日現在の同地での感染者数は計2,217人、うち死亡したのは89人、回復したのは505人となった。

SANA(8月23日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに27人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月23日現在の同地での感染者数は計354人、うち死亡したのは22人、回復したのは58人となった。

感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市4人、カーミシュリー市12人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、ルマイラーン町1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ダルバースィーヤ市1人、アームーダー市1人、アレッポ県シャフバー地区3人。

ANHA(8月22日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月23日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計60人、うち回復したのは51人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1365442410327313/

AFP, August 23, 2020、ACU, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県で交戦(2020年8月23日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから170日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のサラーキブ市南からマアッラト・ヌウマーン市にいたるM5高速道路沿線を激しく砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、サラーキブ市近郊のカフルバッティーフ村県南部のマアッルバリート村、カドゥーラ村などを砲撃した。

シリア軍また、これに先立ち、「決戦」作戦司令室の支配下にあるハザーリーン村を熱誘導ミサイルで攻撃し、戦闘員6人を殺傷した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約70輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民414人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は590,435人に(2020年8月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月23日付)を公開し、8月22日に難民414人(うち女性211人、子供124人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民414人(うち女性211人、子供124人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は590,435人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者195,187人(うち女性58,696人、子ども99,275人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,701,266人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は819,715人(うち女性245,972人、子供417,766人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 23, 2020をもとに作成。

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