トルコの占領下にあるシーラーワー町近郊(アレッポ県アフリーン郡)でシャーム軍団がヤズィード教徒の老人を殺害(2020年8月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン郡シーラーワー町近郊のシューダイラ村でシャーム軍団がヤズィード教徒の老人を殺害した。

また、ジャラーブルス市の基地に駐留するトルコ軍部隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のシュユーフ・タフターニー町一帯を砲撃した。

さらに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村でトルコの支援を受ける国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュの家族166人がトルコ国境近くのロジュ・キャンプに移送される(2020年8月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、フール・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)・メンバーの家族58世帯166人をトルコ国境に面するマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のロジュ・キャンプに移送した。

フール・キャンプの負担を軽減するのが目的だという。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ユーフラテス川河畔でシリア民主軍とシリア軍が交戦(2020年8月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川東岸のタヤーナ村に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、同川西岸(クーリーヤ市、マフカーン町)に展開するシリア軍と中火器で撃ち合いとなった。

また、ユーフラテス川東岸のブサイラ市とアブリーハ村に展開するシリア民主軍も、同川西岸のサアルー村、ザバーリー村に展開するシリア軍に向かって発砲した。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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所属不明のドローンが、トルコ占領下のアフリーン市近郊のカフルジャンナ村を爆撃し、シャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡(2020年8月14日)

アレッポ県では、ANHA(8月14日付)によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が、トルコ占領下のアフリーン市近郊のカフルジャンナ村を爆撃し、「マイザル」を名乗るシャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡した。

この司令官はカフルジャンナ村に居を構えていたという。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月14日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月14日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計51人、うち回復したのは38人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1357377991133755/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治したと発表した。

感染者が確認されたのは、トルコの占領下にあるアレッポ県アアザーズ市近郊のスーラーン町(スーラーン・アアザーズ町)。

また感染者の完治が確認されたのは、バーブ市近郊のラーイー村。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計51人(うち22人は「解放区」、27人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは38人となった。

AFP, August 14, 2020、ACU, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに83人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、3人が死亡したと発表(2020年8月14日)

保健省は政府支配地域で新たに83人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月14日現在の同地での感染者数は計1,515人、うち死亡したのは58人、回復したのは403人となった。

SANA(8月14日付)が伝えた。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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ポンペオ米国務長官「トランプ大統領は3月にアサド大統領に書面で直接対話を提案した」(2020年8月14日)

マイク・ポンペオ米国務長官は、2012年にシリアの首都ダマスカスで失踪した米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏の誕生日(1989年8月11日)に合わせて発表した声明のなかで、ドナルド・トランプ大統領がシリアのアサド大統領との直接交渉を呼びかけていることを明らかにした。

ポンペオ国務長官は声明のなかで、「米国政府は、オースティン氏を釈放しようと、何度もシリア高官と関わろうと試みてきた。トランプ大統領は3月に、バッシャール・アサドに書面で直接対話を提案した。国外で人質となっている、あるいは不当に拘束されているすべての米国市民の帰国に向けた大統領の取り組みを誰も疑うべきではない。オースティン・タイス氏の事件以上に強い決意が示されている場所はない」と述べた。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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トルコの警察当局は反体制活動家のアフマド・ラッハール准将をイスタンブールの滞在先で逮捕(2020年8月14日)

トルコの警察当局は反体制活動家のアフマド・ラッハール准将をイスタンブールの滞在先で逮捕した。

逮捕の理由は明らかではないが、ドゥラル・シャーミーヤ(8月14日付)が複数のメディア筋の話として伝えたところによると、ラッハール氏が湾岸諸国から資金を受け取り、メディアを通じて頻繁に国民軍を非難してきたことが背景にあるという。

ラッハール氏は2012年にシリア軍を離反し、トルコで反体制活動を行ってきた。

(ドゥラル・シャーミーヤ(8月17日付)によると、トルコの警察当局は、17日にラッハール准将を釈放した。)

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、August 17, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県で交戦(2020年8月14日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから161日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府支配下のサラーキブ市を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アーイブ村の村長とその子供2人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 14, 2020、ANHA, August 14, 2020、AP, August 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 14, 2020、Reuters, August 14, 2020、SANA, August 14, 2020、SOHR, August 14, 2020、UPI, August 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民368人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は587,112人に(2020年8月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月14日付)を公開し、8月13日に難民368人(うち女性110人、子供188人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民368人(うち女性110人、子供188人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は587,112人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者191,864人(うち女性57,700人、子ども97,579人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,704,192人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は816,392人(うち女性244,976人、子供416,070人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 14, 2020をもとに作成。

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