リグスビーCENTCOM報道官は9月20日のイドリブ県ビンニシュ市近郊でのドローン攻撃でアル=カーイダの幹部の1人サリーム・アブー・アフマドを殺害していたと述べる(2021年10月1日)

米中央軍(CENTCOM)のジョン・リグスビー報道官(陸軍大佐)は、ミリタリー・タイムズ(10月1日付)に対して、9月20日のイドリブ県ビンニシュ市近郊での無人航空機(ドローン)によるミサイル攻撃によって殺害したのが、アル=カーイダの幹部の1人サリーム・アブー・アフマドだったことを明らかにした。

リグスビー報道官によると、アブー・アフマドは、世界各地でのアル=カーイダの攻撃を立案、承認し、資金提供を行っていたという。

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Military Times, October 1, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

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トルコのカリン大統領府報道官:「ロシアと米国がシリアに進入する権利を与えられているのなら、我々にも同じ権利がある」(2021年10月1日)

トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官はドイツの『シュピーゲル』(10月1日付)のインタビューに応じ、シリアにおけるトルコ軍の駐留について「ロシアと米国がシリアに進入する権利を与えられているのなら、我々にも同じ権利がある」と述べた。

シリア情勢に関するカリン報道官の発言は以下の通り。

欧州の友人のなかには、我々がシリアに駐留していると非難する者もいる。だが、彼らはそれを喜んでいるはずだ。なぜなら、我々が支配している地域に人々がとどまっている。トルコ軍がイドリブ県にいるだけで、250万人もの人々がそこから逃げないで済んでいる。

トルコは、(米国の支援を受ける)PKK(クルディスタン労働者党)というテロ組織に損害を与えたため、占領国とみなされた。

トルコはシリアで国際法には違反していない。アサド(大統領)とPKKが国際法に違反している。

我々には自衛権がある。ロシアと米国がシリアに進入する権利を与えられているのなら、我々にも同じ権利がある。

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、Der Spiegel, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃(2021年10月1日)

ラッカ県では、ANHA(10月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃した。

AFP, October 1, 2021、ANHA, October 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2021、Reuters, October 1, 2021、SANA, October 1, 2021、SOHR, October 1, 2021などをもとに作成。

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アズム(決意)統合司令室はシリア国民軍に所属する5つの武装集団が「反乱者運動」の名で完全統合したと発表(2021年10月1日)

アズム(決意)統合司令室はツイッターのアカウント(https://twitter.com/UniLeadership/)などを通じて声明第16号を発表、シリア国民軍に所属する5つの武装集団が「反乱者運動」の名で完全統合したと発表した。

統合したのは、シャーム軍団(北部部門)、スルターン・ムラード師団、第1師団(北部旅団、第9師団、第112旅団)、ムンタスィル・ビッラー師団、シャーム革命家

AFP, October 1, 2021、ANHA, October 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2021、Reuters, October 1, 2021、SANA, October 1, 2021、SOHR, October 1, 2021などをもとに作成。

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英外務省はシリア政府高官5人に対する制裁を解除したと発表(2021年10月1日)

英外務省は声明を出し、ニザール・アスアド氏、アフマド・カーディリー元農業大臣(2000年9月死去)、ムハンマド・マアン・ザイン・アービディーン・ジャズバ元工業大臣(2020年1月死去)、アリー・ハビーブ元国防大臣(2020年3月死去)、サラーム・トゥウマ元農業改革大臣(2021年7月死去)の5名を同国の制裁リストから除外すると発表した。

AFP, October 1, 2021、ANHA, October 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2021、Reuters, October 1, 2021、SANA, October 1, 2021、SOHR, October 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県を5日ぶりに爆撃(2021年10月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下のザーウィヤ山地方のバーラ村に対して爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍が爆撃を実施するのは、9月26日以来5日ぶり。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市近郊のバータンター村にある国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃し、IDPの女性1人が死亡した。

シリア軍はさらに、アリーハー市、ジスル・シュグール市、ジフトリク村、バーリーシャー村を砲撃し、IDPsの女性3人と子供2人が負傷した。

これに対して、トルコ軍がカフルルースィーン村に違法に設置した国境通行所から増援部隊をシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を爆撃した。

シリア軍もガーブ平原各所を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるジューリーン村近郊を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ国際幹線道路で、ラジャート高原出身の4人組を要撃し、2人を殺害、2人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県8件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は12件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3055413428034726

AFP, October 1, 2021、ANHA, October 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2021、Reuters, October 1, 2021、SANA, October 1, 2021、SOHR, October 1, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で255人、北・東シリア自治局支配地域で269人(2021年10月1日)

保健省は政府支配地域で新たに255人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者72人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、10月1日現在の支配地内での感染者数は計34,460人、うち死亡したのは2,257人、回復したのは23,884人となった。

SANA(10月1日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/614135743302840

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに269人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、16人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月1日現在の支配地内での感染者数は計28,114人、うち死亡したのは935人、回復したのは2,172人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性149人、女性120人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市60人、カーミシュリー市30人、マーリキーヤ(ダイリーク)市34人、ルマイラーン町4人、マアバダ(カルキールキー)町8人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、アームーダー市8人、ダルバースィーヤ市14人、ロジュ・キャンプ2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市28人、ラッカ県のラッカ市42人、タブカ市23人、ダイル・ザウル県15人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1696149060575024

AFP, October 1, 2021、ACU, October 1, 2021、ANHA, October 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2021、Reuters, October 1, 2021、SANA, October 1, 2021、SOHR, October 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:ヨルダンから1年7カ月ぶりに難民が帰還を再開、2018年半ば以降帰還した難民は708,205人に(2021年10月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月30日に難民541人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは230人(うち女性69人、子供117人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は708,205人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者312,727人(うち女性93,985人、子ども159,208人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,478人(うち女性118,687人、子ども201,686人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,798,018人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は937,485人(うち女性281,330人、子供477,816人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,590人(うち女性39,273人、子供33,523人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,186人(うち女性421,832人、子供677,289人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3055420351367367

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2021をもとに作成。

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