トルコ軍がハサカ県シャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、国連の意識向上プログラムに参加する少女4人を殺害、多数を負傷(2022年8月18日)

ハサカ県では、ANHA(8月20日付)などによると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道沿線のシャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、女性職員4人を殺害、多数を負傷させた。

女児教育センターは国連の意識向上プログラムの一環として運営されている施設。

シリア人権監視団は当初、ドローン攻撃は当初、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拠点として転用しているタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村にあるスポンジ工場が狙われ、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い革命青年連合によって徴兵され、強制的に従軍することを余儀なくされていた少女4人が死亡、11人が負傷したと発表していた。

北・東シリア自治局が明らかにしたところによると、殺害されたのは、ラーニヤー・アターさん、ズーザーン・ザイダーンさん、ディーラーン・イッズッディーンさん、ディヤーナー・アルウさん。



シリア人権監視団はその後(8月18日)、9月5日に重体だった少女1人が死亡したと発表した。

 

ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村とカフル・カーリス村を結ぶ地域一帯、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市近郊でシリア民主軍の車輌が対戦車ミサイルの攻撃を受け、戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

ANHA, August 18, 2022、August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、August 20, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 20, 2022、September 5, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンがダイル・ザウル県南東部の「イランの拠点」を攻撃(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、『ムドゥン』(8月18日付)やドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)2機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の砂漠地帯に設置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃した。

同メディア筋によると、ドローン攻撃は、15日にウマル油田のグリーン・ヴィレッジに対して行われた攻撃への報復と見られる。

アシャーラ市からマヤーディーン市、ブーカマール市に至る地域に設置されているファーティミーユーン旅団の拠点複数カ所などが狙われ、少なくとも6回の爆発が発生、イラン・イスラーム革命防衛隊のものと思われる拠点も2回にわたって攻撃を受けたという。

一方、アイン・フラート(8月18日付)は、複数のドローンが、午前6時頃、アシャーラ市近郊の砂漠地帯、ブーカマール市近郊の砂漠地帯(ハムダーン村一帯)にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所、イラク国境に面するイマーム・アリー基地近く(ハスヤーン油田一帯)の拠点複数カ所に6発のミサイルを発射したと伝えた。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、‘Ayn al-Furat, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、al-Mudun, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラタキア県を砲撃(2022年8月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルバッティーフ村、ハーン・スブル村、ダーディーフ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバイト・ハサヌー村、灌漑計画地区一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカルクール村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村、クライディーン村、カーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるブルカーン丘を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で何者かによって銃で撃たれて死亡した男性の遺体が発見された

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県でのロシア軍との合同パトロール実施を再び拒否(2022年8月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、カーミシュリー国際空港に駐留するロシア軍と定期的に行っている国境地帯での合同パトロールの実施を再び中止した。

合同パトロールの中止は先週に続いて2回目。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 19, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍と地元部族長らがダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地で会合、シリア民主軍によるズィーバーン町解囲で合意、ムーハサン市では部族会合で米国とトルコの占領の拒否が訴えられる(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と地元の部族長・名士が会合を開いた。

会合はシリア民主軍が8月15日から続けているズィーバーン町ラトゥーワ地区包囲への対応を協議するためのもので、地元の部族長・名士の要請に従い、解囲が合意された。

ズィーバーン町の包囲は、ラトゥーワ地区の水上通行所近くで密輸業者とシリア民主軍の部隊が交戦し、シリア民主軍兵士1人を含む3人が負傷したのを受けて行われていた。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア政府の支配下にあるムーハサン市で部族会合が開催され、米国とトルコの占領の拒否、シリアの国土と国民を守る戦いにおける愛国的結束、全土における主権維持・回復の必要を強調した。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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ロシアの首都モスクワ郊外で開催中の戦車バイアスロン世界選手権第2フェーズでシリア軍のチームが首位を獲得(2022年8月18日)

ロシアの首都モスクワ郊外にあるアラビノ演習場で開催中の戦車バイアスロン世界選手権(8月13~27日)の第2フェーズで、シリア軍のチームが首位を獲得した。

https://www.youtube.com/watch?v=QuQ6sfUl9EU

シリア軍のチームは13日の第1フェーズでも2位を獲得している。

戦車バイアスロン世界選手権は、ロシア、中国、イランなど12ヵ国が共催するARMI2022(国際軍事競技大会2022)のプログラムの一環で、ロシア、ベラルーシ、中国、ミャンマー、シリア、ベネズエラ、アルジェリアなど20ヵ国が参加している。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は2022年法令第13号を施行し、アレッポ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県内の旧市街における経済活動の事業者を支援する環境を充実させるための施設提供や免税などを決定(2022年8月18日)

アサド大統領は2022年法令第13号を施行し、アレッポ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県内の歴史的なスークなど旧市街におけるあらゆる分野の経済活動の事業者を支援する環境を充実させるための施設の提供や免除を行うことを定めた。

法律が定める施設には、旧市街内の住宅のほか、事業所、工場、商店などが含まれ、これらの施設の建設、再建にかかる税金や経費を2023年まで免除するとともに、2027年まで旧市街内での工業、商業、非営利の事業による利益、従業者の所得税、家賃収入が非課税となり、公共料金(電気、通信、水道など)支払い滞納に対する罰金も免除される。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0NTZM7zqRpwXTgrZQv8qjDeTdh6xt1oGqYWA97x2nvgb8cae5tGAGxbGD93PGEKmul

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フサイン・アルヌース内閣は、アレッポ県の商業会議所、農業会議所、観光協会など関係当局の代表らと会合を開催し、2022年政令第13号の施行に伴う規制緩和への対応について意見を交わした。

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SANA(8月18日付)が伝えた。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で22人(2022年8月18日)

保健省は政府支配地域で新たに22人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者25人が完治したと発表した。

これにより、8月18日現在のシリア国内での感染者数は計56,819人、うち死亡したのは3,160人、回復したのは53,029人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02QF657fnWee1BEweSTfzUCdPF9y2tj2YbusHcqXpjTqYSkLapAcgpodJVmJ75bxatl

AFP, August 18, 2022、ACU, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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