外務在外居住者省は声明で米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏逮捕を改めて否定、米国務省報道官は反論(2022年8月17日)

外務在外居住者省は声明を出し、8月11日にジョー・バイデン米大統領が、米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏を帰宅させるために取り組むようシリア政府に改めて呼び掛けたことに関して、「数年前に不法入国したタイス氏を含む複数の米国市民をシリア政府が拉致・逮捕したとの嫌疑を向けている」、「論理を逸脱した偽りの声明」と非難、シリアで失踪している米国人がシリア国内でテロ・グループと連絡を取り合っており、一部は今もシリア国内でテロ活動を行っていると指弾した。

SANA(8月17日付)が伝えた。

 

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この声明を受けて、米国務省はネッド・プライス報道官は定例会見で、次のように述べ反論した。

声明については承知している。あの声明は我々の基本姿勢を変化させるものではない…。シリアは彼を拘束していることを認めたことはない。我々はシリアには米国市民の釈放を手助けする機会があると信じている。

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レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣は毎月シリア難民15,000人を政府支配地域に帰還させるとの決意を表明(2022年8月17日)

レバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣は、MTV(8月17日付)のニュース番組に出演し、毎月シリア難民15,000人をシリア政府の支配地域に帰還させるとの決意を表明した。

シャラフッディーン大臣は以下のように述べた。

シリアの避難民には二つの選択肢しかない。恩赦が出されたシリアに帰国するか、あるいはそれを拒んだすべての者は第三国に出国しなければならない。
我々は毎月15,000人のシリアの避難民を帰還させる。(シリア側の)収容能力はそれ以上にある。シリア政府が提供している施設は、レバノン側とは異なり、医療、教育、無用の交通手段といった点で充実している。

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ダイル・ザウル県ムワイリフ村で住民数十人が自治当局の汚職に抗議するデモ(2022年8月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムワイリフ村で住民数十人が自治当局の汚職に抗議、生活水準の向上を求めて、道路でタイヤを燃やすなどしてデモを行った。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県各所を砲撃(2022年8月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた3家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府の支配地に脱出(2022年8月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた3家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

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マフルーフ地方行政環境大臣はバアス対話会合で公演し、統一地方選挙への参加の重要性を訴える(2022年8月17日)

フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣は、ダマスカス大学(ダマスカス県)の講堂でバアス党ダマスカス大学支部が開催したバアス対話会合で公演を行い、9月18日に投票が予定されている統一地方選挙について、地域社会に充分に奉仕し得る有能な人材を選出するため、すべての人が不可欠且つ有益なパートナーになることが求められる不可欠且つ重要な信任行為だと強調した。

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ハサカ県では、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市の県議会講堂で革命青年連合ハサカ支部が有識者会合を開催し、統一地方選挙における若者の役割について討論を行った。

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SANA(8月17日付)が伝えた。

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イランの諜報治安省はシリアで活動するタクフィール主義テロ・グループのメンバーだったイラン人1人を逮捕したと発表(2022年8月17日)

イランの諜報治安省は声明を出し、同省に所属する部隊が、シリア国内で活動するタクフィール主義テロ・グループのメンバーで、アレッポ県、ハマー県、イドリブ県で卑劣な犯罪行為を行っていたイラン人を逮捕したと発表した。

重火器の専門家だというこの人物は、シリアでの敗北後、越境テロ・ネットワークを通じてイランの近隣諸国にテロ活動の温床を移転させ、イラン国民に対する破壊工作を継続しようとしていたという。

IRNA(8月17日付)が伝えた。

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アレッポ県マンナグ航空基地のシリア軍拠点、ハサカ県ウガイビシュ村がトルコ軍ドローンの攻撃を受ける(2022年8月17日)

アレッポ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、シュユーフ・ファウカーニー町、アフマド・ムニール村、タッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、ワフシーヤ村、シャワーリガ村、タート・マラーシュ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でマンナグ航空基地内のシリア軍拠点1ヵ所を攻撃した。

一方、SANA(8月17日付)によると、トルコ占領下のジャラーブルス市に面するトルコ領内(ガジアンテップ県)の国境に近い複数のモスクの拡声器から、トルコ軍が住民に対して外出を控えるよう警報を発した。

ハサカ県やラッカ県の複数の住民がSANAの特派員に明らかにしたところによると、警報はトルコ軍の偵察機が国境地帯を頻繁に旋回し、国境に隣接する地域で部隊が増強され、トルコ軍から「テロ傭兵」に厳戒態勢が発せられたのに合わせたもの、新たな軍事作戦の開始に備えたものと見られるという。

これに関して、『シャルク・アウサト』(8月17日付)は、アレッポ県北部に設置されているトルコ軍の複数の基地がシリア国民軍に対して最高レベルの厳戒態勢を発出するとともに、反乱者解放機構の総司令部が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による攻撃激化に対処するための緊急会合を開催したと伝えた。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月17日付)によると、トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、拡声器からの呼びかけに関して、目的を逸した度を超えたものだったとしたうえで、トルコ当局はこの地域に外出禁止令は発出してない。市民に警報を恐れないよう呼びかけたい、と述べた。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、シリア国民軍に所属する北の嵐旅団とハイヤーン町住民からなる民兵が交戦した。

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ハサカ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウガイビシュ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ウガイビシュ村に対する攻撃は無人航空機(ドローン)によるもので、負傷したのはシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会の兵士1人。

また、SANA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がアルーク村一帯を砲撃し、同地の揚水所からハサカ市への水道水の供給が滞った。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で25人(2022年8月17日)

保健省は政府支配地域で新たに25人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治したと発表した。

これにより、8月17日現在のシリア国内での感染者数は計56,797人、うち死亡したのは3,160人、回復したのは53,004人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0EHFvjLk2EmgN75hkWFN2totQwLgHBfSpCdTd2pTbtUeRxGsWaS6Krky3tqyZGYLUl

AFP, August 17, 2022、ACU, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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