経済対外通商省はシリア・イラク事業評議会を設立すると発表(2022年8月16日)

経済対外通商省は決定第761号を発出し、シリア・イラク事業評議会を設立すると発表した。

https://www.facebook.com/Econmail/posts/pfbid02kqr4zraw1kmdGwbj3ZF7jmjPCAhx25p3GRjZo5hGgFeE8ZPxyxCmVsDKm726aBd1l

決定によると、評議会は、通商、投資、工業、農業、観光といった分野での両国の経済関係を発展させるために民間セクターの役割を強化するのが狙い。
SANA(8月16日付)が伝えた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合は15日にダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置しているグリーン・ヴィレッジ基地もロケット弾による攻撃を受けていたと発表(2022年8月16日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は声明(第20200816-01)を出し、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が部隊を駐留させているダイル・ザウル県ウマル油田の基地(グリーン・ヴィレッジ基地)が、攻撃未遂に遭ったと発表した。

声明の内容は以下の通り:

「生来の決戦作戦」統合任務部隊の複数の高官によると、2022年8月15日午前9時過ぎ、有志連合部隊と我々の協力者に対する攻撃が試みられるなか、シリア北東部のグリーン・ヴィレッジ近くに対して複数回の間接射撃が行われた。

ロケット弾は、この地域の民間人とインフラを危険に晒した。ロケット弾の一部は起動に失敗し、地元住民に更なる脅威を与える前に、有志連合と(人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍の協力者によって発見された。

「今回は幸いにも、1人の犠牲者も被害も報告されなかった。だが、こうした攻撃は無辜の市民の声明と不可欠であるがゆえに重要なインフラに危険を及ぼしている。有志連合司令官のジョン・ブレナン少将はこう述べた。

今年初めの2022年1月5日、グリーン・ヴィレッジの有志連合はイランの支援を受けた悪質な分子の攻撃を受け、8発のロケット弾によって基地と近隣のモスクが若干の被害を受けた。

ブレナン少将は、こうした臆病で失敗に終わった攻撃は、有志連合とその協力者の任務遂行を妨げることはない。

「有志連合は信頼できる協力者がISIS(イスラム国)の永続的な敗北を維持する努力をしていることを誇りに思っている。我々の取り組みは、こうした無謀な攻撃によって揺らぐことはない」。

https://twitter.com/CJTFOIR/status/1559498096476037120

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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トルコのバフチェリMHP党首は、シリア政府と反体制派の和解を主唱するチャヴシュオール外務大臣の発言を支持(2022年8月16日)

トルコの連立与党である民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、シリア政府と反体制派の和解を主唱するメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言に関して、「建設的で現実的」だと述べ、支持を表明した。

アラビー・ジャディード(8月16日付)などが伝えた。

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トルコの与党公正発展党(AKP)のハヤティ・ヤズジュ副党首(議員)は、ハベル・グローバル(8月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで「アサド体制とトルコ政府が直説の関係を結び、そのレベルを高めていくことは大いにあり得る」としたうえで、「アサド体制との対話はシリア危機を終わらせるうえでの重要なステップとみなされる」と述べた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Haber Global, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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シリア国内で盗奪した石油を積んだタンクローリー65輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年8月16日)

ハサカ県では、SANA(8月16日付)によると、シリア国内の油田から不正に採掘し、盗奪した石油を積んだタンクローリー65輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2022年8月16日)

ハマー県では、シリア人権監視団、SANA(8月16日付)によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるバラカ村およびその周辺を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町で同地の反体制武装集団の有力指導者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月16日付)によると、殺害されたのはファーディー・アースィミー氏。

また、ムザイリーブ町とタッル・シハーブ町を結ぶ街道で、地元住民をシリア軍第5軍団に勧誘していた男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

一方、ダルアー市では13日にタファス市の地元の反体制武装集団の代表らからなる交渉委員会と、軍事情報局ダルアー支部長が交わした合意に従い、シリア軍と治安部隊が同市に入った。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県を有人戦闘機で爆撃しシリア軍兵士多数を殺害、ハサカ県に対してもドローンで攻撃、住民多数が死傷(2022年8月16日)

ハサカ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市西のジャルナク村、ダルバースィーヤ市西のジャトル村、カルマーナ村、カフターニーヤ市西のルーターン村、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村、クーザリーヤ村、タッル・ラバン村、ウンム・ハイル村、タッル・タウィール村、クブール・ガラージナ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

アブー・ラースィーン町での砲撃では、子供1人が負傷した。

ジャトル村とカルマーナ村に対する砲撃では民家などが被害を受け、ルーターン村に対する砲撃では、アッシリア教徒の民兵組織「ストロ」の教練学校が狙われた。

トルコ軍はまた、アームーダー市近郊のサンジャク・サアドゥーン村を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で4人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、サンジャク・サアドゥーン村に対するドローン攻撃での死者はその後5人となった)。

ANHA(8月17日付)が伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、サンジャク・サアドゥーン村へのドローン攻撃で自衛部隊の隊員4人が戦死したと発表した。

なお、SANA(8月16日付)によると、ダルバースィーヤ市および同市周辺の村々へのトルコ軍とシリア国民軍の砲撃で、住民が一時避難を余儀なくされた。

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アレッポ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北および北東のジャート村、フーシャリーヤ村、アイン・アラブ(コバネ)市および同市近郊のブーバーン村、スィフティク村、シュユーフ・ファウカーニー町、サイラム村、アーシマ村、ハルビーサーン村、カラ・ムーグ村、クーラーン村、ハイフー村、ウライシャール村、マルジュ・イスマーイール村(マルサミール)、タッル・リフアト市一帯及び同市近郊のバイナ村、スーガーニカ村、クナイトラ村、ザルナイータ村、マドユーナ村を砲撃した。

ANHAによると、この砲撃により、アイン・アラブ市で子供1人が死亡、4人が負傷、穀物粉砕工場などが被害を受けた。

また、シリア人権監視団によると、子供1人が死亡、7人が負傷した。

また、バイナ村では、アフリーン市からの国内避難民(IDPs)の子供1人が負傷した。

トルコ軍はさらに、アイン・アラブ市西のジャールカリー村近く(ジャールカリー丘)を有人の戦闘機で複数回にわたって爆撃した。

爆撃は行われたのは、2019年10月ロシアとトルコの停戦合意に基づいて、シリア軍とロシア軍が展開することが定められた国境地帯。




ANHAによると、この爆撃でシリア軍兵士16人が死亡、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃は8回行われ、死亡した兵士は17人、負傷者は4人。

これに関して、シリア軍筋は報道声明を出し、トルコ軍戦闘機が午後2時37分から午後3時にかけて、アレッポ県北部に設置されている軍事拠点複数ヵ所に対して爆撃を行い、シリア軍兵士3人が死亡、6人が負傷した発表した。

声明の内容は以下の通り。

トルコ軍戦闘機は本日午後、2時37分から3時にかけて、アレッポ県農村地帯の軍事拠点複数カ所を狙い、軍関係者3人が戦死、6人が負傷した。
攻撃はトルコの「体制」が武装テロ組織への支援を継続するなかで行われ、我ら武装部隊は攻撃への対抗措置として、占領国の拠点複数カ所を狙い、その一部を破壊、人的および物的被害を与えるとともに、武装テロ・グループの拠点複数カ所を狙い、一部の拠点と教練センターを破壊した。
トルコの「体制」による挑発激化とシリア領内のさまざまな地域への執拗な攻撃に対して、我々は、我ら武装部隊のいかなる軍事拠点に対するいかなる攻撃に対しても、すべての戦線で直接且つ即時に報復する。

SANA(8月16日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、トルコ軍による爆撃は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・アラブ市に面するトルコ領内に対して砲撃を行い、トルコ軍兵士1人が死亡、4人が負傷したことへの報復。

これに関して、アナトリア通信(8月16日付)がシャンルウルファ県知事の話として伝えたところによると、同県西部のビレジク郡にあるトルコ軍基地一帯が、シリア領内からの砲撃を受け、国境近くに設置されている分隊の拠点が被弾し、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

トルコ国防省は17日にも、この攻撃でトルコ軍1人が新たに戦死したと発表した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はその後(18日)、広報センターが声明を出し、シャンルウルファ県、ガジアンテップ県に対して3回にわたって報復攻撃を行い、1回目の攻撃でトルコ軍兵士6人を、3回目の攻撃で7人を殺害したと発表、その映像を公開した。

なお、シリア人権監視団などによると、アイン・アラブ市などへの砲撃を受けて、住民らが一時避難を余儀なくされた。

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ラッカ県では、ANHA(8月16日付)、SANA(8月16日付)によると、トルコ軍が占領下のタッル・アブヤド市西のアリーダ村、ラクラクー村、サワーン村、ヒルバト・バカル村、クーバルラク村、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃し、住民4人が死亡、5人が負傷、民家などが被害を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、カラーマ村に至る街道でシリア民主軍の車輌を襲撃し、兵士1人を殺害した。

AFP, August 16, 2022、Anadolu Ajansı, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、August 17, 2022、August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022、August 17, 2022などをもとに作成。

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アッバース国防大臣を団長とするシリアの高級代表団がロシアを訪問し、首都モスクワで開催されている第10回国際安全保障会議に初参加(2022年8月16日)

アリー・マフムード・アッバース国防大臣(兼軍・武装部隊副司令官)を団長とするシリアの高級代表団がロシアを訪問し、首都モスクワで開催されている第10回国際安全保障会議に参加した。

シリアが国際安全保障会議に参加するのは今回が初めて。

アッバース国防大臣は大会で演説し、友好諸国の支援を受けて、「テロとの戦い」における勝利と復興に向けてしっかりと歩を進めていきたいと表明した。

アッバース国防大臣はまた、国際社会に対して、米国と西側諸国が科している一方的制裁の解除に向けて圧力をかけるよう呼びかけるとともに、米国とトルコがシリア各所で続ける違法な占領を終わらせる必要があると訴えた。

また、ヴラジーミル・プーチン大統領指導下のロシアが、米国の傲慢と欧州の非妥協的姿勢を終わらせ、事態を正常化し、国際法の尊重を実現するものだと述べ、中東地域および全世界で、「テロとの戦い」、復興、治安と安定の回復などあらゆる分野でロシアと協力を強化する意思を示した。

代表団に参加しているシリア軍政治局長のハサン・スライマーン少将は、大会への参加がシリアとロシアの国家、国民、軍の深淵で強固な関係を示すものだと強調した。

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一方、プーチン大統領の基調演説に続いて、演説を行ったセルゲイ・ショイグ国防大臣は、シリアについて言及、ロシアが「テロとの戦い」においてシリアへの支援を続けるとともに、シリアへの内政不干渉を強調、シリアでの危機の政治的解決に向けた努力を重ねると表明した。

また、ロシア連邦軍参謀本部情報総局長を務めるイゴール・コスチュコフ氏は、欧米諸国がシリアでテロ組織を支援するだけでなく、天然資源を略奪していると非難した。

コスチュコフ局長は、米国がシリアの反体制派とダーイシュ(イスラーム国)に対してシリア国内でのテロ攻撃のため教練を行うとともに、西側の諜報機関がNGOを通じてシリアの過激派を支援していると指摘した。

また、米国の複数の企業がシリア国内で1日あたり22万バレルの石油の生産と盗奪に関与していると指弾した。

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大会に参加した高級代表団一行は、セルゲイ・ショイグ国防大臣と個別に会談した。

会談でアッバース国防大臣は、友好国であるロシアとの関係が、「テロとの戦い」にとどまらず、米国が主導する西側諸国が実現し得なかった国際テロリズムに対する勝利をもたらしたとする一方、第10回国際安全保障会議へのシリアの参加は、真の友好国であるロシアと互いに寄り添い合うことを示していると強調した。

これに対して、ショイグ国防大臣は、シリア情勢、同国での復興がロシアにとってきわめて重要は意味を持っていると述べた。

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SANA(8月16日付)、RT(8月16日付)が伝えた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、RT, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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最高司法選挙委員会のムラード委員長は統一地方選挙の立候補者57,354人の申請を受理、10,824人の申請を法律が定める要件を満たしていないとして却下したと発表(2022年8月16日)

最高司法選挙委員会(選挙管理委員会)のジハード・ムラード委員長は報道声明を出し、各県に設置されている立候補司法委員会がすべての作業を終え、9月18日に投票が予定されている統一地方選挙の立候補者57,354人の申請を受理、10,824人の申請を法律が定める要件を満たしていないとして却下したと発表した。

SANA(8月16日付)が伝えた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で16人(2022年8月16日)

保健省は政府支配地域で新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治したと発表した。

これにより、8月16日現在のシリア国内での感染者数は計56,772人、うち死亡したのは3,159人、回復したのは52,988人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02KmiL5s1a6T43cjm692Ci4gcASVZWMAF5AQxEQ5XTgyRAjPTSG8s6GCoc81J42D3yl

AFP, August 16, 2022、ACU, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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