スウェーデンのビルストロム外務大臣は、YPG、PYDを支援する意思はないと発言(2022年11月5日)

スウェーデンのトビアス・ビルストロム外務大臣は、シリアのクルド民族主義民兵の人民防衛隊(YPG)とその政治部門である民主統一党(PYD)を支援する意思はないと述べた。

外務大臣は、スウェーデン・ラジオ(11月5日付)のインタビューのなかで、PYDやYPGが「トルコのクルディスタン労働者党(PKK)とあまりに密接に関係している…。それは我々とトルコの関係にとって良いことではない…。スウェーデンがNATOに加盟するのが主要な目的だ」などと述べていた。

意思表明は、ウルフ・クリステション・スウェーデン首相のトルコ訪問に先立って行われたものだという。

トルコは、ウクライナ侵攻の発生を受けて北欧のスウェーデンとフィンランドがNATOへの加盟を求めたのに対して、両国がクルディスタン労働者党(PKK)の活動家らを支援しているとして、加盟に難色を示していた経緯がある。

ロイター通信(11月5日付)、スウェーデン・テレビ(SVT、11月6日付)などが伝えた。

AFP, November 6, 2022、ANHA, November 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2022、Reuters, November 5, 2022、November 6, 2022、SANA, November 6, 2022、SOHR, November 6, 2022、SVT, November 6, 2022、Sweden Radio, November 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はダーイシュのイラク人メンバー50人を、米国が違法に設置しているワリード国境通行所でイラクのテロ撲滅機構に引き渡す(2022年11月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局の支配地内で収容していたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバー50人を、米国が違法に設置しているワリード国境通行所でイラクのテロ撲滅機構に引き渡した。

一方、米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍憲兵隊が過去1週間で、トルコに不法入国しようとしたIDPs約200人を拘束(2022年11月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊が過去1週間で、占領下のいわゆる「平和の泉」地域の中心都市ラアス・アイン市で、シリア政府支配地からの国内避難民(IDPs)約200人を拘束した。

拘束された200人のなかには、女性、子ども、老人も含まれており、ラアス・アイン市やラッカ県のタッル・アブヤド市の地元評議会によって発行された身分証明書を携帯、密輸ルートを通じてトルコ領内への不法入国を試みたところを摘発されたという。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がハマー県ガーブ平原各所のシリア軍拠点を砲撃し、士官1人を含む兵士5人が死亡、5人が負傷(2022年11月5日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原各所のシリア軍拠点を砲撃し、士官1人を含む兵士5人が死亡、5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるジューリーン村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村の森林地帯、マアーッラト・ナアサーン村一帯、ジスル・シュグール市近郊のシャイフ・スィンドヤーン村一帯、ガーニヤ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・ヌーラーン村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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レバノンで避難生活を送っていたシリア難民数十家族が新たにシリアに帰国(2022年11月5日)

SANA(11月5日付)によると、レバノンで避難生活を送っていたシリア難民数十家族が、ヒムス県のダブースィーヤ国境通行所、ダマスカス郊外県のザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由して、シリアに帰国した。

シリア人権監視団によると、帰国したのは200人あまりで、女性と子どもがほとんど。

レバノン政府が10月に開始した難民帰還プログラムの一環での帰還は2度目。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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地元民兵やシリア軍第5軍団がダルアー県でダーイシュの残党に対する掃討作戦を再開(2022年11月5日)

ダルアー県では、SANA(11月5日付)によると、治安機関と、地元の予備部隊(民兵)が、ダルアー市のダム街道地区でダーイシュ(イスラーム国)の残党に対する掃討作戦を再開した。

これに先立って、当局は、住民の安全を確保するため、作戦地域から民間人を退去させた。

シリア人権監視団によると、掃討作戦を再開したのは、地元民兵とシリア軍第5軍団。

ダルアー市ダム街道地区の他、同市のハマーディーン地区、サナマイン市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルへの攻撃を再開、激しい砲撃を加えた。

これにより、ダーイシュのメンバー4人、地元民兵・第5軍団兵士1人、民間人1人、メディア活動家のアーティフ・サーイディー氏が死亡した。

なお、10月31日以降のダルアー市などでのダーイシュに対する治安作戦での死者は、民間人4人(うち子ども2人)、メディア活動家1人、ダーイシュ・メンバー7人、地元民兵・第5軍団兵士4人となった。

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このほか、シリア人権監視団によると、タファス市では、正体不明の武装集団が住民1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、November 6, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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シリア国民軍の砲撃でハサカ県のアルーク村揚水所に電力を供給する送電線が断裂(2022年11月5日)

ハサカ県では、SANA(11月5日付)によると、トルコ軍の支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市の発電所(ダルバースィーヤ発電所)からアルーク村揚水所に電力を供給する送電線を砲撃によって断裂させ、揚水所が稼働を停止した。

AFP, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年11月5日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、11月5日現在のシリア国内での感染者数は計57,368人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,197人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid037RSxvbU4gUGMgBXzRLirkb6jFQ1Kji6ibaTiPQhQzyNHqfSFoNEaWxQ75SKRYfHol

AFP, November 5, 2022、ACU, November 5, 2022、ANHA, November 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2022、Reuters, November 5, 2022、SANA, November 5, 2022、SOHR, November 5, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはヌスラ戦線(シャーム解放機構)とホワイト・ヘルメットがイドリブ県のIDPsキャンプへのロシア軍の攻撃を偽装する偽旗作戦を準備していると発表(2022年11月5日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、シリアのアル=カーイダとして知られるシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)がホワイト・ヘルメットとともに、イドリブ県のカフルダルヤーン村とカフル・ジャーリス村にある国内避難民(IDPs)キャンプへのロシア軍の攻撃を偽装する偽旗作戦を準備しているとの情報を入手したと発表した。

エゴロフ副センター長はまた、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による9回(イドリブ県3件、アレッポ県1件、ラタキア県5件)の砲撃を確認したと発表し、イドリブ県でシリア軍兵士7人が負傷したことを明らかにした。

RIAノーヴォスチ通信(11月5日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 5, 2022をもとに作成。

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