トルコのチャヴシュオール外務大臣:「シリア政府との関係を諜報レベルから外交レベルに引き上げることを検討する」(2022年11月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア政府との関係について、諜報部門間の関係から外交関係に引き上げることを検討すると述べた。

チャヴシュオール外務大臣は「トルコはシリア政府との連絡のレベルを諜報部門の連絡レベルから引き上げるにふさわしい環境があれば、それを外交レベルに引き上げることを検討することになる」と述べた。

また「トルコ政府はシリアで四つの戦略的目標を確固として追求している。それは、祖国統一の保全と領土保全、政治的解決に基づいた持続的安定、さらに対トルコ国境からのテロ根絶、シリア難民の安全な帰国だ」と付言した。

『スズジュ』(11月8日付)が伝えた。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022、Sozcu, November 8, 2022などをもとに作成。

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トルコとフランスの外務省はイドリブ県のIDPsキャンプを狙ったとされるシリア軍の11月6日の砲撃を非難(2022年11月8日)

トルコ外務省は声明を出し、イドリブ県の国内避難民(IDPs)キャンプを狙ったとされるシリア軍の11月6日の砲撃に関して、「シリアのイドリブ県にあるIDPsキャンプ3ヵ所に対する攻撃で、少なくとも9人の民間人が死亡し、約70人が負傷したことを強く非難する」としたうえで、「こうした行為は、平和を維持し、地域の緊張を緩和するための努力を損ない、人道状況をさらに悪化させる」と非難した。

フランス外務省も声明で砲撃をもっとも厳しい表現で非難すると発表した。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シュハイル村で、ダーイシュのスリーパーセルと思われる武装グループがシリア民主軍の検問所を襲撃し、兵士1人を殺害(2022年11月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装グループが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所を襲撃し、兵士1人を殺害した。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市で、トルコの諜報機関が地元の警察当局と連携して、ダーイシュ・メンバーと思われるダマスカス郊外県東グータ地方出身者2人を逮捕(2022年11月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構によって制圧されているいわゆる「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市で、トルコの諜報機関が地元の警察当局と連携して、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われるダマスカス郊外県東グータ地方出身者2人を逮捕した。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がアレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で交戦(2022年11月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室に所属する国民解放戦線がシリア政府の支配下にある県西部のバスラトゥーン村一帯、ダーラ・イッザ市東の第111中隊基地一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、アンジャーラ村近郊でシリア軍部隊を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるバフフィース村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、シャーム解放戦線は、ハムザ・ブン・アブドゥルムトリブ旅団の名で新たな部隊を結成、ハッターム・シャーミーを名乗る人物を司令官に任命した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊を砲撃(2022年11月8日)

ハサカ県では、ANHA(11月8日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村とタッル・ワルド村を砲撃した。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村の入口に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車列の通行を阻止(2022年11月8日)

ハサカ県では、SANA(11月8日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村の入口に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌8輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

シリア人権監視団によると、米軍部隊は装甲車5輌からなり、ヘリコプター2機の護衛を受けていた。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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プライス米国務省報道官はすべての国に対してダーイシュ・メンバーの本国送還を行うよう呼びかける(2022年11月8日)

米国務省のネッド・プライス報道官は記者会見で、米国の使節団がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの家族らが収容されているハサカ県のフール・キャンプを訪れたことに関して、すべての国に彼らの受入れるよう呼びかけた。

プライス報道官は、以下の通り述べた。

国務省職員などからなる米国の省庁合同代表団がフール(・キャンプ)を訪れ、地元当局や現地のパートナーと、シリア北東部における本国送還への支援や治安面での必要事項について話し合った。我々は、シリア北東部に国民がいるすべての国に対し、恒久的な解決に向けて、我々と協力することを奨励し続けている。ダーイシュの再興を阻止するため、出身国が自国民をシリア北東部から本国に送還し、援助を提供することが重要だと考えている。 我々の政策は依然として明確だ。我々は、本国送還がシリア北東部における人道状況、治安状況、そして避難民キャンプに対する唯一の恒久的な解決策だと信じている。我々は世界中のパートナーと協力を続け、悪化する危機を緩和するために彼らが本国送還を実行できるよう支援してきた。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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ロシアのボグダノフ外務副大臣は11月22日と23日にアスタナ19会議を開催すると発表(2022年11月8日)

ロシアのミハエル・ボグダノフ外務副大臣(兼中東・北アフリカ問題担当大統領特別代表)は11月22日と23日にカザフスタンの首都アスタナで、シリアでの停戦の保障国であるロシア、トルコ、イラン、シリア政府、反体制派の代表によるアスタナ19会議を開催すると発表した。

スプートニク(11月8日付)が伝えた。

AFP, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022、Sputnik News, November 8, 2022などをもとに作成。

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シリア政府支配地域での新型コロナウイルスの新規感染者は1人、コレラ感染者総数は1,298人に(2022年11月8日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、11月8日現在のシリア国内での感染者数は計57,372人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,203人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0BMvJRxjK459UgANk9nJqD8n8wMyU1sposavQqqy7U4jeHoypUd1KCQKsDJUu8kjxl

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保健省はまた、コレラ感染者数に関して、感染者数が1,298人に達し、うちこれまでに49人が死亡したと発表した。

感染者数の県別内訳は、アレッポ県784人、ダイル・ザウル県212人、ハサカ県83人、ラタキア県64人、ラッカ県51人、スワイダー県25人、ハマー県20人、ヒムス県20人、ダマスカス県17人、ダマスカス郊外県6人、タルトゥース県8人、ダルアー県5人、クナイトラ県3人。

死者の県別内訳は、アレッポ県49人、ハサカ県4人、ダイル・ザウル県2人、ヒムス県1人、ハマー県1人、ダマスカス県1人。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02fhkQwJ6qSWLwWbzYRToML5afw9o3Dcd4D2FxmmGV8fz5K79oz9kBSfgXMB3aubPsl

AFP, November 8, 2022、ACU, November 8, 2022、ANHA, November 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2022、Reuters, November 8, 2022、SANA, November 8, 2022、SOHR, November 8, 2022などをもとに作成。

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