シリア政府と北・東シリア自治局の交渉決裂:シリア政府は同自治局やシリア民主軍の存在承認を拒否(2023年1月26日)

バスニュース(1月26日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に近い情報筋の話として、首都ダマスカスでロシアの仲介のもとに続けられていたシリア政府と北・東シリア自治局の交渉が終ったと伝えた。

同サイトは1月12日に交渉の新しいラウンドが開始されたと伝えていたが、トルコが新たな軍事作戦を開始した際に北・東シリア自治局の支持する同自治局側が求めたのに対し、シリア政府側がこの提案を拒否したために決裂、自治局側の代表を務めているバドラーン・ジヤー・クルド渉外委員会共同議長はハサカ県のカーミシュリー市に帰着した。

シリア政府は、シリア民主軍によるシリア北東部の防衛は義務であって、その見返りとして、同軍あるいは北・東シリア自治局の存在を承認することは何ら求められるべきものではない、との姿勢を示したという。

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「ラッカ殉教者への報復」作戦を続けるシリア民主軍は、ダーイシュ・ラッカ州のワーリーら68人を逮捕(2023年1月26日)

ラッカ県では、前日に「ラッカ殉教者への報復」作戦を開始した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、ラッカ市内の住宅地や周辺農村地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの大規模摘発を行い、ラッカ州のワーリー(執政官、統治者)を含む68人を逮捕した。

シリア民主軍広報センターの発表によると、このワーリーの名前はアターッラー・マイサーン。

ダーイシュの組織運営と「ハーリド・ブン・ワリード大隊」と呼ばれるグループの活動を指揮することを任じられ、昨年12月26日のラッカ市ダルイーヤ地区でのアサーイシュ本部の襲撃を首謀したとされる人物で、聴取に対してテロ活動への関与を認めた。

AFP, January 26, 2023、ANHA, January 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2023、Reuters, January 26, 2023、SANA, January 26, 2023、SOHR, January 26, 2023などをもとに作成。

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シリア軍とロシア軍がシリア民主軍の車輌を伴い、ハサカ県北部のシリア軍拠点に兵站支援を輸送(2023年1月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍の部隊が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌1輌を伴い、シリア政府の支配下にあるカーミシュリー国際空港からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯、そしてシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域とトルコ占領下の「平和の泉」地域の境界に位置するアサディーヤ村にあるシリア軍の拠点に兵站物資を輸送した。

一方、SANA(1月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市近郊のダルダーラ村を強襲し、住民多数を拉致、連行した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市で国防隊のメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 26, 2023、ANHA, January 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2023、Reuters, January 26, 2023、SANA, January 26, 2023、SOHR, January 26, 2023などをもとに作成。

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新任されたUNESCO、在インドネシア大使がアサド大統領を前に就任宣誓を行う(2023年1月26日)

ルワイユ・ファッルーフ氏がUNESCO大使に、アブドゥルムンイム・アナーン氏が在インドネシア大使に就任し、首都ダマスカスの人民宮殿でアサド大統領を前に就任宣誓を行った。

SANA(1月26日付)が伝えた。


AFP, January 26, 2023、ANHA, January 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2023、Reuters, January 26, 2023、SANA, January 26, 2023、SOHR, January 26, 2023などをもとに作成。

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