トルコのチャヴシュオール外務大臣が米国を訪問し、ブリンケン国務長官と会談、シリア情勢などについて意見を交わす(2023年1月18日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が米国を訪問し、ワシントンDCでアントニー・ブリンケン国務長官と会談し、幅広い分野における二国間協力関係について意見を交わし、NATO同盟国としての協力関係の重要性を確認した。

米国務省の声明によると、会談では、シリア情勢についても議論が及び、両外相は、国連安保理決議第2254号に基づいたシリア人主導の政治プロセスに関与し続けることを確認した。

両外相はまた、越境(クロスボーダー)人道支援の半年間の延長などを定めた国連安保理決議第2672号の採択に歓迎の意を示した。

AFP, January 19, 2023、ANHA, January 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2023、Reuters, January 19, 2023、SANA, January 19, 2023、SOHR, January 19, 2023などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア軍第25特殊任務師団がロシアでの対外任務に参加していることを示す「極秘文書」を入手したと発表(2023年1月18日)

シリア人権監視団は、シリア軍第25特殊任務師団がロシアでの対外任務に参加していることを示す「極秘文書」を入手したと発表した。

同監視団によると、この文書には、外貨や必要な予算が不足するなか、シリア軍が自らの予算を切り崩して、国外で活動する兵士らに2022年11月と12月分の給与を支払ったことが示されている。

また、この文書によって、ロシア軍とシリア軍の合同作戦司令室が、第25特殊任務師団の司令部に対して司令を出して、軍の予算から経費を拠出していることが立証されたとしている。

文書の内容は以下の通り。

シリア・アラブ共和国
軍武装部隊総司令部
第5軍団
第25特殊任務部隊
第688号
2023年1月3日

第五軍団司令官少将閣下どの

財務局長少将閣下の書簡の写しを貴殿に同送する。同書簡は2022年12 月 15 日付書簡第614号への回答を記したものである。これは、友好国であるロシア連邦での対外任務にあたる第25特殊任務師団の将兵の経費を周知するためのもので、2022年11月と12月の給与を振り込むために必要な予算や外貨が不足しており、2023年予算にこれを繰り越すことを示している。なお、同師団司令部は、(第5)軍団送付の月給リストに基づき、国内のすべての支払い対象者への給与を完了した。本件にかかる月次表を添付する。

閣下におかれましては、対外任務にあたる兵士のための支払い手続きを早急に行われたい。ロシア・シリア合同中央作戦司令室は、第25特殊任務師団司令部に、軍・武装部隊の割り当て分のみからこれらの予算を支払うことを指示している。なお、国外にいる第25特殊任務師団の兵員は火急に本任務への支払いに介入することを要請している。

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シリア人権監視団によると、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシアに派遣されたシリア軍将兵は2,000人あまりに達しているという。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市の米軍基地近くに「イランの民兵」に所属すると思われるドローンが墜落(2023年1月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」に所属すると思われる無人航空機(ドローン)が、北・東シリア自治局支配下のシャダーディー市近郊のダグミー村に墜落した。

墜落の理由は不明だが、ダグミー村は米軍が違法に駐留する基地から数キロの地点に位置している。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県ジャラーブルス市でカタール赤新月社がIDPsを収容するための集合住宅を開設(2023年1月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のジャラーブルス市で、カタール赤新月社が国内避難民(IDPs)を収容するための集合住宅を開設した。

「タラーヒーム」(慈悲)と名づけられた集合住宅は、36棟の集合住宅と複数の庭からなり、開設式にはAFADなどトルコの複数のNGOや関連団体、ジャラーブルス地元評議会の代表らが出席した。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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アサーイシュがハサカ県のフール・キャンプが米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、ダーイシュのメンバーと見られるイラク人5人を逮捕(2023年1月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、内務治安部隊(アサーイシュ)が米主導の有志連合のヘリコプター2機の支援を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと見られるイラク人5人を逮捕した。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アズバ村で、住民数十人が生活状況改善や逮捕者釈放を求めて抗議デモ(2023年1月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で、住民数十人が生活状況改善や逮捕者釈放を求めて抗議デモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがハサカ県カフターニーヤ市近郊で車を狙って爆撃を行い、1人死亡(2023年1月18日)

ハサカ県では、ANHA(1月18日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の東7キロの地点に位置するマアシューク村の交差点にあるアーリー休憩所に停車していた車1台を狙って爆撃を行い、車に乗っていた数人、近くにいた1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ドライバー1人がその後死亡した。

シリア人権監視団によると、その後20日に重傷を負っていた12歳の少年も死亡、その後24日にも重傷を負っていた住民1人が死亡した。

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ラッカ県では、ANHA(1月18日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、穀物サイロを砲撃した。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023、January 20, 2023、January 24, 2023などをもとに作成。

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ダルアー市での爆弾の爆発で治安部隊の士官1人が死亡、隊員2人と民間人3人が負傷(2023年1月18日)

内務省は声明を出し、ダルアー県のダルアー市のブスラー広場に仕掛けられていた爆弾が爆発し、治安部隊(ダマスカス特殊任務部隊)の士官1人(シャラフ・ファーリス・ハリール少佐)が死亡、隊員2人と民間人3人が負傷したと発表した。

SANA(1月18日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianmoi/posts/pfbid0SCki2jKVDkgh7rkpULgDwtNMqB2wCyPHyhctGjoa43iZgyyD8WeEDUJDYj5R6UZCl?__cft__[0]=AZVwviivD0W_mPkoNFr7X30blT8GjNVJ_2AMyBa4c6rtUFsq0mvQEkA6clxcUKyS4GBubzp9NT1HEdiJEXkA0vvbNZe8cDLAcbEzZEqTWuCgnGcJzD7PLk05xnaoNeMc7I3CzUSs3D2MTVi9o6-xHz-QjeyZABoYGSJdQwwLsUhJ-uAIIlHpIB0zCdpA26ZZy63k-_rIEej6FASVDncrBv0y&__tn__=%2CO%2CP-R

また、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダルアー・バラド地区で、国防隊の隊員1人が遺体で発見された。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、クライヤー町にあるスルターン・バーシャー・アトラシュ廟前で多数の住民が政治移行を求めて座り込みのデモを行った。

デモは国防隊が厳戒態勢を敷くなかで行われた。

同様の座り込みデモは、13日から続けられていた。

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県で新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードがシリア軍拠点に特攻自爆(インギマースィー)攻撃を実施するも、シリア軍の迎撃で戦闘員多数死傷(2023年1月18日)

イドリブ県では、国防省がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて発表した声明によると、シリア軍部隊がザーウィヤ山地方のバーラ村およびカンスフラ村方面、マアーッラト・ムーハス村およびブライジュ村方面からの攻撃を迎撃し、テロリスト多数を殲滅した。

攻撃は悪天候に乗じたもので、重火器による砲撃の後、同地のシリア軍の拠点複数ヵ所に対して行われた。

攻撃は数時間に及んだが、シリア軍の迎撃によりテロリスト側は甚大な被害を受けた。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid02fxKBkMcKqB2bEdCB83kxb7DUfoARnz51turaUjh9EhxjDFvT3h688bpLNRzgoQEql?__cft__[0]=AZXL5c-Nb5-mtLVwEtf5mp3WVRMpIwarL0I3JSXBXuJCmwGf_1jLvstGQT1Ie22zrZaqrSZNk52Q75s9xR48SJZqGKrAB64JmRtMHG6YBG6iP73TvVW4XuIyqq1lSoyLuSv0aCIU2k3mWDTfEHJvxxS1nOLPEImdMeqnC-JQ6x5XfbZT7bdtER1YLkXWD_fP67C6Twi4GVHXfnb2ns7PzToH&__tn__=%2CO%2CP-R

シリア人権監視団、ステップ・ニュース通信(1月18日付)などによると、攻撃は、新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードによる特攻自爆(インギマースィー)攻撃で、激しい戦闘で多数が死傷したという。

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一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はバーラ村をはじめとするザーウィヤ山地方の村々に対して100発以上の砲弾を撃ち込み、ホワイト・ヘルメットによると、民間人1人が死亡した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0321WbzyHstqh3gvbaE33ndYAo1eEwYRT3ZSorWZiRyLUDGdipkW7iMdKtRYTAuKNFl?__cft__[0]=AZU3V6tnrh5HQN1gCj0iNyOnUcWQT383B5D8v3YaPZq-jDLXm1xp533HgAqJwbEsxgyDwuLrzKYpUKgNWsf6I0dJIoUmizfdzS0ZnMz5xWF9_fCbgOWV-Klg8pUwufHj6wByRTzcsfxK6OcjvPtSFAmbvCbClQ64VVLdBiGBOqmIfQvLVh2wi19ZJezg6l_SIxc&__tn__=%2CO*F

AFP, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023、Stem News Agency, January 18, 2023などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣:「シリア北部で計画しているとされる地上軍事作戦に関して米国から何らの条件も示されてない」(2023年1月18日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア北部で計画しているとされる地上軍事作戦に関して、米国から何らの条件も示されてないと述べた。

米国からのF-16戦闘機の供与をめぐって、シリアでの作戦を実施するうえでの条件が設定されているか、との記者の質問に対して答えたもので、チャヴシュオール外務大臣は「これまで我々は様々なレベルで会合を行ったが、何の条件も受けていない」と述べた。

アナトリア通信(1月18日付)などが伝えた。

AFP, January 18, 2023、Anadolu Ajansı, January 18, 2023、ANHA, January 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2023、Reuters, January 18, 2023、SANA, January 18, 2023、SOHR, January 18, 2023などをもとに作成。

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