イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のアブドゥルマリク・バドルッディーン・フースィー指導者:「米国が我が国を標的にしたら、我々は黙って見ているわけにはいかない」(2023年12月20日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後5時25分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、アブドゥルマリク・バドルッディーン・フースィー指導者の声明を配信した。

声明のなかでフーシー指導者は、「米国の動きはバブ・エル・マンダブ海峡での国際航行を守るための動きではなく、より危険なもので、紅海の軍事化を図ろうとしている」としたうえで、「国際航行を脅かしているのは、イスラエルに奉仕する米国だ」と非難、「米国が我が国を標的にしたり、戦争を仕掛けたりすることで、事態をさらに悪化させ、愚かな行為を犯す傾向を見せるなら、我々は黙って見ているわけにはいかない」と脅迫した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を5回攻撃する一方、戦闘で3人が戦死(2023年12月20日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、12月20日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後3時00分、アッバード陣地を攻撃し、兵士に確実な被害を与える。

西部地区

午後4時10分、ラーヒブ陣地をブルカーン重ロケット砲で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時15分、ヒルバト・マーイル基地に設置されているイスラエル軍の砲台をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時45分、リーシャー池の陣地一帯に展開するイスラエル軍歩兵部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時15分、シュトゥラ入植地上空一帯を飛行中のイスラエル軍ヘリコプター2機を地対空ミサイルで攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が戦死したと発表した。



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マナール・チャンネル(12月20日付)は、12月19日午前10時から20日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍の攻撃は以下の通り:

12月19日

午前10時44分、マイス・ジャバル村、ブライダー村の郊外が砲撃を受ける。

午前11時29分、ハウラー村の郊外が砲撃を受ける。

午前11時36分、ヒヤーム村、カフルカラー村の郊外が砲撃を受ける。

午前12時55分、マールーン・ラアス村の南東部郊外が無人航空機(ドローン)1機により3回の爆撃を受ける。

午後2時33分、ラッブーナ村が戦闘機からのミサイル攻撃を受ける。

午後3時6分、ヤールーン村の郊外が砲撃を受ける。

午後3時8分、ヤールーン村、ビント・ジュベイル市近郊がメルガバ戦車の攻撃を受ける。

午後4時00分、アイタルーン村・ブライダー村い間が砲撃を受ける。

午後4時3分、アイタルーン村、ブライダー村、ムハイビーブ村の郊外が砲撃を受ける。

午後4時18分、ハウラー村、マルカバー村の郊外が白リン弾の砲撃を受ける。

午後4時30分、アイタルーン村の郊外のジャッル・ダイル地区がヘリコプターの攻撃を受ける。

午後5時15分、ブラート山が砲撃を受ける。

午後5時36分、ダビーン村の郊外、マルジャアユーン平野が砲撃を受ける

午後6時00分、ダビーン村、マルジャアユーン市の郊外、ウワイダ丘が砲撃を受ける。

午後8時35分、アイタルーン村郊外が爆撃と砲撃を受ける。

12月20日

午前8時10分、アイター・シャアブ村の郊外が爆撃を受ける。

午前9時39分、ナークーラ村の郊外が砲撃を受ける。

 

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前0時45分、イスラエル北部のイフタ(キブツ)で警報が発令され、イスラエル軍がレバノンから発射されたロケット弾6発を撃破、イスラエル軍航空機が報復として、発射地点とテロ細胞を、ヒズブッラーの陣地を攻撃。マルキヤ入植地に対する攻撃でイスラエル軍兵士1人が負傷。

午後2時36分、先ほど、イスラエル軍航空機がレバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラや陣地などテロ標的複数ヵ所を攻撃。

午後7時16分、イスラエル軍航空機に向けて2発の地対空ミサイルが発射され、イスラエル軍は往復としてレバノン領内を砲撃。また、ゴレン入植地、メナラ(キブツ)一帯に対する多数の砲撃を確認、早朝よりイスラエル軍が砲兵部隊と戦車でレバノン領内の複数ヵ所を砲撃。先ほど、イスラエル軍戦闘機、ヘリコプター、砲兵部隊がレバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラ、軍事複合施設、砲台、指揮所、武器弾薬庫を攻撃。

午後11時21分、先ほど、イスラエル軍ジェット戦闘機がヒズブッラーの作戦司令室を攻撃するとともに、メトゥラ入植地一帯の境界地帯のフェンスにテロリスト多数が接近するのを確認、イスラエル軍が発砲した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Qanat al-Manar, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ハワーイジュ村でシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害(2023年12月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるハワーイジュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関はイドリブ県ダーナー市で元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束(2023年12月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がダーナー市で、前日に拘束、その後トルコ当局に身柄を引き渡した元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県でシリア軍とシャーム解放機構が主導する「決戦」作戦司令室が交戦(2023年12月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村、カフル・アンマ村の一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県北部のアイン・イーサー村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村と東ガーリヤ村を結ぶ街道で、住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タッル・シハーブ町でも若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

さらにムザイリーブ町では、中央委員会(元反体制武装集団メンバーを代表する組織)の幹部が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷(2023年12月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、December 21, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月20日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月20日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、Suwayda 24, December 20, 2023などをもとに作成。

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バアス党中央指導部は党内での選挙を監督する最高委員会(高等選挙委員会)が設置されたと発表(2023年12月20日)

バアス党中央指導部(旧地域指導部)はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/al.baath.party.in.syria/)を通じて、党内での選挙を監督する最高委員会(高等選挙委員会)が設置されたと発表した。

委員会は、ハリール・マシュハディーヤ氏を委員長とし、スブヒー・ハルブ氏、ガッサーン・アスアド氏、ムワッファク・バーシャー氏、ムハンマド・ユースフ・ハーシム氏、タイスィール・ハマーディー氏、サイード・ナヒーリー氏、ハーミド・ハサン氏、ザーヒラ・バシュマーニー氏からなる。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はバアス党中央委員会会合にオブザーバーとして出席しているバアス党レバノン中央指導部メンバーと会談(2023年12月20日)

アサド大統領は、バアス党中央委員会会合にオブザーバーとして出席しているバアス党レバノン中央指導部メンバーらと会談した。

アサド大統領は、アリー・ヒジャーズィー・バアス党レバノン中央指導部書記長らに対して以下の通り述べた。

政党は、愛国的大義を防衛する役割を担うだけでなく、国民どうしの関係を強化するという大きな責任を担っている。これに基づき、レバノンのバアス党、そしてその他の愛国的な政党・勢力は、シリアとレバノンの姉妹関係を強化する役割を担ってきた。

レバノンの脅威はシリアの脅威であり、レバノンの安定はシリアの安定に資する。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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駐ニューヨーク常駐代表に任命されたクサイ・ダッハーク氏はアサド大統領を前に就任宣誓を行う(2023年12月20日)

駐ニューヨーク常駐代表に任命されたクサイ・ダッハーク氏は、首都ダマスカスの人民宮殿でアサド大統領を前に就任宣誓を行った。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は航空士官の賞与を月給の4%から35%に引き上げる決定を下す(2023年12月20日)

アサド大統領は、軍武装部隊総司令官(大将)として、航空士官の賞与を月給の4%から35%に引き上げる決定を下した。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会はシリア危機解決行程表を採択:シリア民主軍のアブディー司令官は反体制派を非難(2023年12月20日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会は、ラッカ県ラッカ市のアルド・サイーダ・レストランで開催されている第4回大会で、シリア危機解決行程表案を若干の修正のうえ全会一致で承認した。

大会は「シリア人の統一は政治的解決の基礎をなし、分権的で民主的なシリアの実現を保証する」とのスローガンのもと、非公開で開催されている。

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ANHA(12月20日付)が出席者から入手したシリア危機解決行程表案は、以下の項目を漸進的に実現し、政治的解決に向けた信頼醸成を行うことを不可欠だとしている。

1. 国際的監督したでの包括的な停戦と外国軍による攻撃の停止の宣言、テロとの戦いの継続。
2. 逮捕者・拉致者の釈放・解放、失踪者の行方究明
3. 外国人戦闘員の退去
4. 制裁解除、救援物資搬入許可
5. 復興支援国会議の開催
6. 人口動態的改編を違法とみなし、対処
7. 難民・避難民帰還の準備開始
8. すべての当事者による拡大会合の継続
9. 占領の終了と外国軍の撤退

そのうえで、平和的な危機解決に向けて以下のステップを提唱している。

1. 国際社会の保護・保証のもとでのシリア人どうしの対話による解決
2. 軍事的解決の拒否、国連安保理決議第2254号に基づいた民主的政治的対話の重視
3. シリア国民大会の開催に向けた取り組み
4. 移行期内閣の発足
5. 現行憲法の停止、新憲法草案委員会の発足
6. 移行期の工程の策定
7. 例外的、人種差別的法律の廃止
8. 正義和解国民平和委員会の設置と移行期正義の実現
9. 武装勢力統合に向けた軍事評議会の設置
10. 経済評議会の設置
11. 政治プロセスへの女性の参加
12. 民主的変革への若者の参加
13. 専制、中央集権の廃止、分権主義、多元主義に基づく体制の構築を目標に設定

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また、採択された修正案は以下17項目からなる。

1. シリア国民の政治的一体性の確認
2. 領土の一体性の保全、主権尊重
3. 善隣外交
4. シリア社会の多様性の承認、憲法におけるクルド人、アッシリア人、トルコマン人、アルメニア人の民族的権利の保障
5. 専制、狂信的イデオロギー、中央集権から多元的・分権的民主体制への移行
6. すべてのシリア人の参加、合意に基づく憲法の起草
7. タクフィール主義、過激主義の拒否
8. 女性の権利保障
9. 男女平等
10. エコロジー、社会正義、社会的公正、持続的開発に基づいた経済政策
11. 母語教育
12. シリア軍の政治への不干渉
13. 若者の参加
14. 要支援者の権利保障
15. 児童の権利保護
16. 戦死者遺族の保護
17. 専制、抑圧を回避するための社会のエンパワーメント

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はビデオでメッセージを送り、反体制派を批判した。

アブディー司令官は、「外国のアジェンダと結びついた反体制派には何の計画もなく、方程式の外に出ている」としたうえで、「シリア危機の解決策を導き出すことに失敗した」と非難、「真の反体制派」が登場する必要があると述べた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、December 21, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構は離反した元幹部を追跡してトルコ占領地に侵入、元幹部を拘束するも、トルコ軍に撤退を阻まれ元幹部の身柄をトルコに引き渡す(2023年12月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の部隊がルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つアアザーズ市に侵入、13日に組織を離反し、トルコ占領下の同市に逃亡していた元幹部のアブー・アフマド・ズクール氏(本名ジハード・イーサー・シャイフ)の住居を襲撃した。

ANHA(12月19日付)によると、襲撃を実行したのはシリア解放機構に所属する第50師団。

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ズクール氏はアブ・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に近いとともに、8月17日に「自身の立場の気密性を考慮せず、あるいは許可をとることの必要を考慮せず、意図を明示しないまま、意思疎通を行うに際して過ちを犯した」との理由でシューラー評議会メンバーを解任され、消息不明となっているアブー・マーリヤー・カフターニー氏を支持するグループにも近いとされる人物で、ジャウラーニー指導者、カフターニー氏に次ぐ組織の「ナンバー3」と目されていた。

13日に、イドリブ市やサルマダー市でズクール氏に近い司令官2人を含む12人がシャーム解放機構の総合治安機関に拘束されると、14日にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/ahmedzakor1/)を通じて声明を出し、シャーム解放機構を離反したと発表した。

アブー・アフマド・ルクーズ氏は声明で、シャーム解放機構が政策を徐々に変更し、支配、覇権、諸派の浸食、そしてその解体が顕著になり、アレッポ県でのシリア国民軍の支配地を軍事、治安、経済面で支配しようとしていると非難、同組織がシャーム・ファトフ戦線の名前で活動していた2017年にすでに組織を離れていたと主張、シリア国民軍とシャーム解放機構の対立を解消し、新たな関係構築に向けて取り組んでいたと述べ、自身を正当化していた。

これに対して、シャーム解放機構は18日、地位を悪用し、政策に違反したとして、その権限をはく奪する決定を下したと発表していた。

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シリア人権監視団によると、ズクール氏を拘束しようとしたシャーム解放機構の部隊は、市内の時計広場や城地区で同氏を支持して離反したバッカーラ部族のメンバーらと激しく交戦し、民間人6人が戦闘に巻き込まて負傷した。

一方、ANHA(12月19日付)によると、双方合わせて数十人が死亡、また住民も巻き添えとなって死傷した。

シャーム解放機構の部隊はまた、ズクール氏の出身部族であるバッカーラ部族の諮問評議会長の来客用施設を包囲した。

事態を受けて、シリア国民軍に所属するシャーム戦線、北の嵐旅団がトルコ軍の指示を受けてアアザース市内で厳戒態勢を敷き、同市に至る街道を封鎖した。

また、バッカーラ部族が、ズクール氏を支援するため、バーブ市、ジャラーブルス市、そして「オリーブの枝」地域の中心都市のアフリーン市からアアザーズ市に民兵を乗せた車輛多数を派遣した。

シャーム解放機構の部隊は戦闘の末、離反メンバー2人を殺害、複数を負傷させ、ズクール氏を拘束し、イドリブ県に撤退を開始した。

だが、トルコ軍部隊が戦車や軍用車輛と街道を封鎖し、シャーム解放機構の部隊の撤退を阻止、シャーム解放機構は、ズクール氏の身柄をトルコの治安機関に引き渡した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県スッカリーヤ村近郊の砂漠地帯で、イラン・イスラーム革命防衛隊傘下の民兵の軍用四輪駆動車1輌が所属不明のドローンの爆撃を受け、シリア人民兵3人が死亡(2023年12月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、18日深夜から19日未明にかけて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市西に位置するスッカリーヤ村近郊の砂漠地帯で、イラン・イスラーム革命防衛隊傘下の民兵の軍用四輪駆動車1輌が所属不明の無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、シリア人民兵3人が死亡した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を3回攻撃する一方、戦闘で4人が戦死したと発表(2023年12月19日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、12月19日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前11時5分、メトゥラ陣地を攻撃し、確実な被害を与える。

午後9時45分、イスラエル軍の攻撃で民間人(フサイン・アリー・バラカート氏)が死亡したことへの報復として、イフタ(キブツ)を砲撃し、確実な損害を与える。

西部地区

午後3時30分、マルキヤ入植地近くでメルガバ戦車を攻撃し、これを破壊、兵士を殺傷。

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員4人が戦死したと発表した。




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マナール・チャンネル(12月19日付)は、12月18日午前10時から19日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍の攻撃は以下の通り:

12月18日

午前10時4分、ナークーラ村、アイタルーン村の郊外が砲撃を受ける。

午前10時53分、ジッビーン村、ザヒーラ村、ヤールーン村、ブライダー村の郊外が砲撃を受ける。

午前11時34分、アルマー・シャアブ村、ジッビーン村、ザヒーラ村、ヤールーン村、ブライダー村の郊外が砲撃を受ける。

午前12時42分、アイター・シャアブ村近郊での葬儀を狙ってイスラエル軍の無人航空機(ドローン)が建物の屋上を攻撃。

午前12時42分、アイター・シャアブ村が爆撃を受ける。

午後2時44分、ラッブーナ村が砲撃を受ける。

午後2時51分、アイター・シャアブ村、ティールハラファー村、ナークーラ村の郊外が砲撃を受ける。

午後3時15分、ラッブーナ村、ティールハラファー村一帯が爆撃を受ける。

午後3時47分、ヤールーン村が砲撃を受けるとともに、アイタルーン村・ブライダー村間の「9キロ地帯」が爆撃を受ける。

午後6時2分、マイス・ジャバル村郊外が砲撃を受ける。

午後5時23分、アイタルーン村南のバート山がドローンのミサイル攻撃を受ける。

午後6時19分、マイス・ジャバル村郊外が砲撃を受ける。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前12時51分、先ほどレバノンからメトゥラ町への砲撃を確認、砲弾は空地に着弾した。イスラエル軍は発射地点を攻撃した。本日早朝、イスラエル軍はレバノンの複数ヵ所を砲撃した。

午後3時21分、本日早朝、ハニタ(キブツ)地区でテロ細胞に対して航空機で爆撃を実施するとともに、戦車でレバノン領内のテロ・インフラを攻撃、さらにイールオン(キブツ)地区への脅威を砲撃で排除。

午後5時15分、レバノンからの多数の砲撃を確認した。また早朝、マルキヤ入植地への砲撃を確認。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Qanat al-Manar, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米軍の貨物機1機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にある米軍が違法に基地として使用しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に着陸(2023年12月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物機1機が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にある米軍が違法に基地として使用しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に着陸した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部を4回にわたって爆撃、子供1人が負傷(2023年12月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部を4回にわたって爆撃、子供1人が負傷した。

シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。


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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃、同機構のメンバー1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフル・タアール村、アブザムー村を砲撃、アブザムー村で子供3人が負傷した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月19日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月19日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023、Suwayda 24, December 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県のタッル・リフアト市一帯、マンビジュ市北西を砲撃(2023年12月19日)

アレッポ県では、ANHA(12月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯、マイヤーサ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにマンビジュし北西のサイヤーダ村を砲撃した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーとともに活動する諸派が、占領下のゴラン高原に向けてロケット弾を発射、イスラエル軍が報復としてクナイトラ県、ダルアー県を砲撃(2023年12月18日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、レバノンのヒズブッラーとともに活動する諸派が、占領下のゴラン高原に向けてロケット弾3発を発射した。

これに対して、イスラエル軍はラフィード村近くの陣地複数ヵ所を攻撃した。

イスラエル軍はまた、ダルアー県のナワー市西の1ヵ所に対しても砲撃を行った。

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これに関して、イスラエル軍は午後11時14分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、シリア領内からイスラエルに多数の砲撃が行われ、砲弾が空地に着弾、イスラエル軍の砲兵部隊がシリア領内の砲弾発射地点複数ヵ所を砲撃、戦車がシリア軍の陣地1ヵ所を攻撃したと発表した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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米軍がハサカ県に違法に設置しているハッラーブ・ジール村の基地に兵站物資を搬入(2023年12月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の大型貨物機1機が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にある米軍が違法に基地として使用しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に着陸した。

また、米主導の有志連合の貨物車輌など35輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、ハッラーブ・ジール村の米軍基地に向かった。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は紅海でタンカーと貨物船を水上航空機で攻撃したと発表(2023年12月18日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後2時20分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、イスラエルとつながりがある石油タンカーのスワン・アトランティックと貨物船MSCクララを水上航空機2機で攻撃したと発表した。

攻撃は、両船舶が警告を無視したために行われたという。

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Vessel Finderによると、スワン・アトランティックはケイマン諸島船籍、MSCクララはパナマ船籍で、いずれも紅海をバーブ・エル・マンデブ海峡に向かって南下していた。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を3回にわたって攻撃(2023年12月18日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、12月18日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後8時00分、アイター・シャアブ村での葬儀を狙ったイスラエル軍の攻撃への報復として、イスラエル北部のハーリサ村をロケット弾で攻撃した。

西部地区

午前9時00分、ハムラー陣地一帯に集結しているイスラエル軍部隊を攻撃した。

午後2時30分、カブリ(キブツ)に設置されているアイアンドーム防空システムのミサイル発射台2基を攻撃した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前0時8分、イスラエル軍ジェット戦闘機は先ほど、レバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃した。また、イスラエル軍航空機はレバノンから対戦車ミサイルを発射しようとしたテロ細胞を攻撃した。

午後1時33分、イスラエル軍は先ほど、レバノンからイスラエルを侵犯しようとした飛翔体を撃破することに成功した。また、イスラエル北部のヤアラ入植地に向けてレバノンから多数の砲撃があったことを確認した。このほか、イスラエル軍は今朝、レバノン領内を砲撃した。

午後4時43分、レバノンから多数の砲撃があったことを先ほど確認、イスラエル軍がレバノン領内の発射地を攻撃した。また、イスラエル軍ジェット戦闘機が、レバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラ、砲台、陣地を爆撃した。このほか、早朝、ヒズブッラーがテロ活動で使用している地域でテロリスト複数人を攻撃した。

午後6時12分、イスラエル軍航空機が先ほど、レバノン領内のロケット弾発射地点を攻撃するとともに、レバノン領内からの飛翔体を撃破することに成功した。さらにアビビム入植地に向けて対戦車ミサイルが発射され、イスラエル軍がレバノン領内を砲撃した。

午後11時14分、レバノン領内からキリヤット・シュモナ市に向けて多数の砲撃があったことを確認した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Qanat al-Manar, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構は「ナンバー3」の幹部ジハード・イーサー・シャイフ(アブー・アフマド・ズクール)を解任していたと発表(2023年12月18日)

シャーム解放機構は、シューラー評議会の元メンバーで、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者とアブー・マーリヤー・カフターニー氏の双方に近い「ナンバー3」の幹部とされるジハード・イーサー・シャイフ氏(アブー・アフマド・ズクール)に関して、地位を悪用し、政策に違反したとして、その権限をはく奪する決定を下したと発表した。

決定は12月3日付で、ジャウラーニー指導者の権限のもとに下されたものだという。


イナブ・バラディー(12月18日付)が伝えた。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県のイドリブ市、アリーハー市を爆撃(2023年12月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方にあるシリア軍の陣地などを砲撃、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、県南部のミラージャ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にある同地方のカンスフラ村、ファッティーラ村一帯、マアーッラト・ナアサーン村、マアーッラト・ウルヤー村を砲撃した。

一方、ロシア軍戦闘機複数機が、アリーハー市に近いムサイビーン村の複数ヵ所を燃料帰化爆弾で爆撃した。

ロシア軍はまた、イドリブ市東部郊外の紡績工場一帯を爆撃した。

この紡績工場は、シャーム解放機構が本部として使用していた施設。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がガーブ平原のシリア軍陣地を攻撃し、兵士1人を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市とハッラーブ・シャフム村を結ぶ街道で、軍事情報局に協力していた中央委員会(元反体制武装集団メンバーを代表する組織)の幹部が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルと見られるオートバイに乗った武装グループがハサカ県シャッダーディー市近郊のアジャージャ村でアサーイシュ隊員1人を殺害(2023年12月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られるオートバイに乗った武装グループが北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊のアジャージャ村で、内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続くなか、マシュクーク村では活動家らがバアス党の事務所を占拠、封鎖(2023年12月18日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月18日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

また、マシュクーク村では、「マシュクークの革命家」と掲げた活動家らがバアス党の事務所を占拠、これを閉鎖した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023、Suwayda 24, December 18, 2023などをもとに作成。

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ヨルダンがシリアから潜入しようとしていた密輸業者の一団を拘束、その後、スワイダー県とダルアー県の密輸ルートが爆撃を受ける(2023年12月18日)

ANHA(12月18日付)、シリア人権監視団などがスワイダー県とダルアー県の複数の地元筋の話として伝えたところによると、スワイダー県のサルハド市、シュアーブ村の近郊、ヨルダン国境の近く、ダルアー県のマターイヤ村近郊が爆撃と砲撃を受けた。

爆撃は、密輸ルートの拠点複数ヵ所を狙ってヨルダン空軍が行ったものと見られる。

爆撃では、ズィービーン町の農場が狙われ、女性1人と子供2人を含む4人が死亡、農場が完全に破壊され、家畜多数が死んだ。

また、サルハド市に近いファイサル・サアディー農場が狙われ、1人が死亡した。

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これに先立ち、ヨルダン軍は18日、シリアからヨルダンに侵入しようとしていた密輸業者の一団を拘束、大量の武器を押収したと発表していた。

なお、米国が違法に駐留するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍は17日、ヨルダンやアラブ湾岸諸国向けの密輸品(大麻、カプタゴン、メタンフェタミン)を押収していた。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023、December 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市の村々を砲撃(2023年12月18日)

アレッポ県では、ANHA(12月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村、トゥーハール村、サイヤード村、ウンム・アダサ村、ジャームースィーヤ村を砲撃した。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はバアス党中央委員会会合でパレスチナ情勢について「真実をめぐる戦争」だとしたうえで、イスラエルを「植民地主義の嫡出子」と位置づけ西側諸国を非難(2023年12月18日)

アサド大統領は、バアス党の最高意思決定機関である中央委員会の会合で、ガザ地区に対するイスラエルの侵攻について言及、現下の戦闘が真実をめぐる戦争だとしたうえで、パレスチナで起きていることは、シオニストの言説の覇権を世界的に打破するものだと述べた。

また、大義に訴えることは、祖国防衛につながり、パレスチナ人民は自らの大義に訴えることに成功したと指摘、西側首脳がイスラエルを支援するために行う攻撃は、母親が子供を守るために行う攻撃に等しく、イスラエルとは植民地主義の嫡出子だと非難した。

アサド大統領は以下の通り述べた。

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話す価値がある唯一のこと、それはパレスチナ情勢、とくに最近ガザで起きたことだ。ガザで起きたことは、長年、そしておそらく何世代にもわたる歴史的事実を変容させた。そして、それは、戦争の結果に関係なく、予見可能な将来においても変わることはないだろう。ガザは破壊され…、パレスチナ人民は強制移住させられ…、パレスチナ人民は死に絶えた。明らかになった事実がある。これらの事実は我々が考え、学び、目に留めておかねばならない教訓だ。なぜなら、それは、シリアのこれまでの状況、そしてその他のアラブ諸国、そしておそらくはアラブ諸国以外の国々の現状と大きく重なり合っているからだ。なぜなら、原理はどの国民、どの祖国においても一つだからだ。

この戦争におけるもっとも重要な点は、70年前にパレスチナ問題が表面化して以来、あるいはおそらくは19世紀以来、物語を支配してきた世界シオニズムが初めて、この物語への支配を失いつつあるということだ。なぜなら、西側が物語、文化、政治、習慣、伝統を通じて知性を支配するために作り出したツールであるSNSが、あらゆる側面で世界を支配し、成熟したからだ。成熟したという言葉で意図しているのは…、それを利用する者が成熟したということだ。諸人民はその利用において成熟し、魔法が魔法使いを打ち崩し、シオニズムは、米国を含む最重要拠点においてさえ、その物語を失ってしまった。米国の巷がパレスチナを支援するようになったという意味ではない。しかし、シオニズムの物語をめぐって多くの疑問が生じるようになった。この状態は、戦争当初のシリアにおいて我々が身を置いていた状況と大きく重なり合っている。シリアを含むアラブ諸国がSNSを恐るべき新たなツールとみなして、それに多くの制限を課していた時…、これらの国には規制をかけ、インターネットを完全に遮断するなどした。だが、シリアで我々が行ったのは、その逆だった。まずは、この戦争を…敵のやり方で戦わねばならず、自分たちのやり方で戦うだけでは不十分だとして、我々はすべての規制を撤廃した。

第2に、民衆への信頼に基づいて、そうした。広範な民衆が、自分の祖国を防衛できなければ、国家には意味はない。国家そのものは祖国を防衛しようとする願望はない。戦争当初、我々には、自分たちの力が民衆の意志のなかにあるのであって、武装部隊、政治的言説、そしてこの手の重要な事柄のなかにあるのではないとの原理を持っていた。大衆を育む保育器という場合、それは意志を作り出す保育器のことを言っている。それは必ずしも世界の世論に浸透することではない。我々はそうは考えてはいなかった。だが、我々は、社会としてシリア国内の社会を擁護することはできた。

シリアの戦争と、パレスチナでの戦争、ウクライナでの戦争、中国、南シナ海、ベネズエラなどでの戦争との間で重なり合っているのは、西側、とりわけ米国が仕掛ける戦争が二義的に領土を制圧しようとする一方、一義的には真実を制圧しようとしているということだ…。今日、戦争は真実をめぐる戦争だ。真実を勝ち取る者…、もちろんこの真実が真実か虚偽かは別問題だが…、そうした者が戦争と戦いを制する。だから、戦争当初にシリアの裏切り者たちがもっとも恐れたのは、世界が、あるいは世界ではなくシリアだけであっても、彼らが裏切り者だということを知ることだった。テロリストが革命家ではなく、傭兵だということをシリア人が知ることだった。一方、イスラエルが今日世界でもっとも恐れているのは、世界がそのテロの真実を知ることだ。だから、戦いは今日、真実をめぐる戦いなのだ。我々は、米国が世界を、ドルや艦隊に先立って、真実で支配したことを知らねばならない。この真実は第2次世界大戦以来始まっており、我々は映画、物語、読み物を通じて、西側がナチスの敵だと信じ込んで暮らし、ナチズムがロシア、当時のソ連の主敵であることを忘れてしまっていた。

第一次世界大戦と第二次世界大戦の間のナチズムの台頭がアメリカの支援によるものだったことを、我々のほとんどは知らない。誰もが疑問に思っている…。ドイツの崩壊とヨーロッパへの制約がどのような意味をもっていたのかを。どのようにナチズムの台頭と軍隊の設立を許したのかを。それは米国の支援…、米国の資金…、債務…、投資…によってだ。フォード社さえも投資していたと思う。それは戦争勃発後も続き、支援も続いた。おそらく戦争勃発の最初の1年間は続いていたと思う。ナチスの計画が変わると、西側の支援も変更され、欧州はあの戦争に反対の姿勢を示すようになった。

この物語の続きは、西側が偉大な上陸作戦だというノルマンジー上陸作戦でナチズムに勝利した、そう皆考えている。ヒトラーの敗北が開戦の約2年後のモスクワの戦いから始まっていたことを知る者は少ない。西側陣営、とりわけ米国はナチズムに何らの行動もとっていなかった。スターリンは米国に介入を要請したが、米国はこれを拒否した。ナチズムと共産主義が互いを破壊し合い、欧州も崩壊後に支配したい、と米国は考えていた。

ロシアの勝利の第2段階は、スターリングラード包囲での大きな戦闘の後の1942年だった。ロシアの進攻は1944年夏まで続いた。つまり、約3年にわたって、西側はナチズムとは戦っていなかった。つまり、西側全般ではなく、とくに米国のことだ。ロシアが勝利を手にしようとしていたことを知り、進攻を決定し、勝利を盗み、ロシアが東欧、ドイツなどに進軍するのを阻止した。これが進攻の理由だった。

続きがある。かの有名なニュルンベルク裁判は米国との協力を拒否したナチスの指導者らに対するものだった。協力した者はみな、米国、そして西側諸国で保護され、名誉を与えられた。米国初のミサイルはナチス・ドイツが製造したものだった。NATOはドイツ士官らの手で作られた。ドイツ中央銀行総裁は、ヒトラーにもっとも近い人物だったが、米国で保護され、名誉を与えられた。バンデーラの組織の指導者をはじめとするウクライナのナチス指導者らは、西ドイツ本国と米国の間で死亡した。米国に世界を支配させることになったこの偽りは、ホロコーストにおいてもまったく同じだった。600万人のユダヤ教徒が殺害された証拠は一切ない。ホロコースは実際に起こりはした。誰もそのことは否定し得ない。収容所があったことは事実だ。だが、この問題が、人道や真実としてではなく、政治的に利用されている証拠だた。あの戦争で2600万ものソ連人が殺害されたことを話さず、どうして600万について語れるというのだ。600万人の方が尊いのか? 同じような行為はあらゆる面で行われてきた。ユダヤ教徒に限られる殺戮、拷問の仕方ではなかった。ナチスはあらゆる場所で同じことをした。だが問題は政治利用され、事実が捏造され、その後欧州以外の地域への輸送が促された。その場こそがパレスチナだ。

つまり、我々は、戦いが真実をめぐる戦いと呼び得るものであると言いたい。それは同時に意識をめぐる戦いでもある。意識がなければ、真実を獲得することはできない。だから、我々は今日、この社会がシリアで複雑なプロパガンダを前にして、当時経験がなかったにもかかわらず、不屈の精神で抵抗したことに驚いているのだ。世界が我々に対抗していた。今日もその一部は対抗し続けている。この社会の一部は、複雑でない非常に単純な嘘、単純な噂に埋没してしまっている。つまり、多くのメダルを獲得した世界的な競泳選手のようだと言っているのだ。他の競泳選手が出したことのない記録を達成し、1インチも沈むことがなかった選手。ここに意識の問題、そして意識をめぐる戦いがある。我々はこの問題を真剣に考えねばならない。もちろん「難解」で根深い問題として、情報を伝える国家機関の問題がある。これは国家にとって慢性的な問題だ。ちなみに、我々は社会的な慣習についての情報を発信したがらず、それらを社会から手に入れ、責任を伴う行動、とくに政府の行動のなかに定着させる。だが、しかし、嘘は毎日数十件、場合によっては数百件あり、いずれにせよ、それら数十件、あるいは数百件を追跡して、声明を出すことは不可能だ。そこには国家の欠陥が確実にあるだろう。だが、社会の一部において意識の欠落があるのだ。私は、愛国主義が持つ側面、国家への忠誠に関わる側面、そして、もっとも過酷な種類のプロパガンダに段階的に対峙し得る側面について話をしている。これらの諸側面そのものが時に一部の噂を埋没させ得るものだ。このことは、我々が党として考え、役割を果たすべき主題だ。これは、いかなる社会であっても党が果たす役割だ。どの社会においても、どの政党においてもだ。これが党の役割、一義的に意識を作ることだ。

つまり、すでに述べた通り、第1の点は、パレスチナ、ガザについての真実だ。そして、もう一つの側面は、パレスチナ問題の所在だ。シリアにおいて、パレスチナ問題という主題は、無意識に存在している。つまり、我々は歴史的関係において、そしてまた我々が同じ地域の民、そして同じ伝統を有する者である点において、それを問題と考えることはない。他の一部のアラブ諸国ももちろん、人民のありようについては同じだと思う。国としてのありようについてはここでは言及しないが…。だが、世界では、オスロ合意以降状況は異なっている。ほとんどの人々がパレスチナ問題は終わり、解決したと考えている。既存の紛争や対立は、数十年に及ぶ長い紛争を経て生じた当然の対立であり、対立はいくつかの衝突があって当然だと。

だが、過去数年にわたってパレスチナで起きたこと、それはガザだけでなく、ガザにおいて頂点に達した事態によって、この問題が国際的な地位を取り戻した。オスロ以前の地位、和平プロセス以前の地位をだ。この問題は今日、シオニストの軍隊のような「人道的」なプロの正規軍が、過激で、狂信的で和平を嫌うテロ・グループと戦っているという問題ではもはやない。この問題は本質へと回帰した。それは、占領者が土地の所有者と戦い、侵略者が被侵略者と戦うというものだ。これが問題の本質であり、この本質が世界において欠落していた時、この問題も存在していなかった。あるいは、世界的に死滅していた。今日、この問題は復活したのだ。

シオニストたちは、問題を幾世代にわたって風化させるようとする自分たちの政策が常に問題を忘れさせると考えていた。つまり、どんな商品もそうであるように、時間とともに腐食すると。彼らはなぜそう考えているのだろうか? 人民ではないからだ。人民でない者は、大義(問題)を担うことなどできない。また、大義(問題)が死滅するか、しないかということが何を意味するかを理解できない。当然だ。シオニストは問題が時とともに熟成し、風化することを期待し、その逆を期待していなかったからだ。熟成し、成熟し、さらに燃焼することで、より激しい抵抗とより強い不屈の姿勢が生み出される。

パレスチナ人民は、数世代にわたって自らの大義を担ってきた。おそらく、我々は第4世代、あるいはそれ以降の世代だろう。ガザにおいて、西岸において、48年の領土において、彼らが本物の人民であることが立証された。それで十分だ。大義を持つことで、人民がいることが立証される。大義を捨てれば、世界に自分たちがユダヤ人、あるいは自称「歴史的イスラエル国民」と同類だということを立証することになっていただろう。自分たちが本物の人民であることを立証したがゆえに、イスラエル国民が幻想だと立証し、「土地なき民、民なき土地」という物言いを無に帰したのだ。この問題は、我々にとって、そして世界にとって、それが嘘であることを明確に立証していることを意味しているにもかかわらず、パレスチナ人民の絶滅についての話や議論が始められた。イスラエルの旗を掲げ、自分たちが紀元前6世紀に消滅した「イスラエル」の民の末裔だなどと言うものはいない。これまで述べた通り、パレスチナにやって来たユダヤ教徒は、カスピ海の東方にいた「ハザール人」のユダヤ教徒で、異教徒だった彼らはユダヤ教徒に8世紀に帰依し、欧州に渡り、その後この地域にやってきたのだ。つまり、彼らと絵絶滅した「イスラエル」の民との間には何の関係もない。なぜなら絶滅した「イスラエル」の民が暮らしていた地理、そして歴史は、エジプトとパレスチナの間にあり、ユーフラテス、すなわち今日のイラクにあった国だからだ。

だから、この民が本物ではないとき、我々は今日、この民が雑多な民であることを目にする。つまり、子どものおもちゃのレゴブロックのようなものだ。身長1メートルの人間の像、あるは10メートルの人間の像、さらには本物の人間のような像を作ることができるブロックからできている。だが、そこには魂がなく、動くことはない。生きることもできない。なぜなら、社会とは文明が積み重さなって作り出されるからだ。そこには、地理、歴史、文化、教義、そして社会を建設するさまざまなものがある。

「イスラエル」は文明が積み重なることで作られたものではない。政治的決定によって作り出されたものだ。政治は人民を作り出すも、文明を築き上げることもできない。政治が人民を作り出そうとすると、それは怪物を作り出すことになる。怪物とは、自然の法則、人類の法則、そして周りで暮らす他の人民と矛盾して生きる異常な状態を表す言葉だ。

自然の法則と合致することで、正常で安定した人間が創造される。自然の法則に反することで、この世では取り返しのつかないコンプレックスを抱えた複雑で病んだ個人や社会が創造される。そうした個人や社会は、動揺し、怯え、罪を犯すまで凶暴になる。これこそが我々が今日入植者たちのなかに見ているものだ、彼らがいかにパレスチナ人を殺し、その血を楽しんでいるのかを目の当たりにしているのだ。これがこの民が動揺した民であることの真実だ。我々はこの真実をヒステリックなまでに完全に暴力的で犯罪的でありながら、同時に崩壊するほどにまで臆病なシオニストの軍の振る舞いのなかに見ることできる。

パレスチナ人民が自らの大義を貫徹することに成功したというのは何を意味するのか? もっとも重要な教訓は、大義が人民を守り、人民が祖国を守るということだ。だから、西側は、ソビエト連邦崩壊後の新たな社会が教義なき社会、大義なき社会、物質主義思想以外のイデオロギーしかない社会、だとの宣伝を行った。即席の大義はファストフードのようで、健康な食品ではなく、物質主義的な即席の思想は諸国民の支配をもたらしている。

だから、我々は外交について知らねばならない。シリアが行ってきた外交措置について多くの理論を導き出す者もいる。なぜ、我々はこの場でこのようなことをしてきたのか? なぜ我々は群れと共に歩まなかったのか? つまり、戦術とは一時的なものだ。この群れがどこに進むかは分からない。例えば、イラク戦争において、米国の航空機がシリア領空を通過するという単純なことを米国が我々に要求した際、なぜ我々はこれに従わなかったのだろうか? 高高度を飛行するので、シリア国民には見えないはずなのにだ。西側、とりわけ米国の政策が、あなたを一時的に守るとして支援を求めてくることは知られていない。だが、それによって西側の政策は強力なものになる。そして強力になった時、あなたを攻撃し、殲滅することになる。黒い雄牛が食べられた時、白い雄牛も食べられることは知られず、こうしたことも理解されない。近視眼的にしかものを見ようとはしていない。

近視眼から我々を守るもの、それは大義という考えだ。だから、大義なきままに行われる外交は、戦略なき戦術のようなものだ。それは目的を伴わない訓練のようなものだ。つまり、訓練を行うのは、目的に達するためだ。シリア人ではないある人との最近の会話のなかで、政治におけるシリアの賢さが話題になった。その人は、シリアがどのようにさまざまな局面を克服したのか、そして必ずしも新しくない、古い諸々について話した。これに対して私はこう言った――違う、そうではない、賢さが守るのではない。賢い者は1回でも10回でも成功するが、11回目に失敗するかもしれない。だが、国の問題における失敗は致命的で、間違える余地はない。我々は過ちを犯す人間であり、間違えて当然だ。私はこうも言った――シリアの姿勢を守っているのは原理、原則であり、この原則は大義に基づいている。大義があれば、原則もある。原則があれば、この原則に従った外交もある。戦術は持続的に間違えるかもしれないが、原則的な大義において間違いを犯してはならない。

クウェート戦争(湾岸戦争)について話していた者もいたので、古い例に立ち戻ることにしよう。ハーフィズ・アサドはこうした機会を利用し、米国の側につくことに長けていた。だが、シリアの原則のすべてが日和見主義へと変容した。米国の側につくことは、原則なき日和見主義だった。なぜなら米国は当時唯一の超大国で、民族主義政党の党首以外に、誰一人としてクウェート占領を拒否することがパレスチナに占領、ゴラン高原の占領、それ以外の場所の占領と同じだと考えなかった。原則となる大義について考える者はいなかった。占領という問題が大義として対処すべき大義を創り出すとは考えなかった。残念ながら、世界が身を置いている現状、原価の雰囲気のなかで、我々は多くの無原則に対峙している。だからこそ、我々は大義に基づいて行動を構築しなければならないのだ。

パレスチナ問題においては、莫大なコストにもかかわらず、ガザでの抵抗運動の攻撃を批判するパレスチナ人誰1人の声も聞かなかったことに注目しよう。なぜだ? 大義があったからだ。一方、シリアにおいては、国家が何を提供したのかという者もいる。もちろん、一部だ。一部の日和見主義者だ。国家は何を提供したのか? あなたは国家に何を提供したのか? 何もしていないではないか。このように言う者は日和見主義のために存在するような者だ。もらうだけで、与えようとしない。西側の政策と同じように、すべてを手に入れ、何も提供しようとしない。この問題は重大だ。我々が大義を失えば、祖国を失う。これが有効な概要だ。大義とは、我々がイデオロギー的になることでも、デマゴーグになることでもなく、大義にかかる大いなる原則を探すことだ。なぜなら、我々の心理とメンタリティがこれを求めるのは、それが利益につながるからではなく、ただ心理状況に合致しているからだ。利益について話す場合、いろいろな利益に基づく必要があろう。だが、それは真の利益でなければならず、狭量で日和見主義的なものであってはならない。

同じ枠組み、すなわちガザの教訓から今日よく聞かれる質問にはどのようなものがあるだろう? これまでの戦いで誰が負けたのか? 誰が、戦いにおいて勝ったのか、そして負けたのかを言うことはない。ほとんどの戦争で失った兵士、評判、国内の多くのもの以上に多くの兵士を失ったイスラエル人の方か? あるいは、数万の命を失い、一部地域において都市をほぼ完全に破壊されたパレスチナ人の方か? つまり、我々が客観的になりたいと考えるのなら、この敗北、あるいは勝利を決める者は戦っている当事者自身、両当事者の見方だと言うことができる。個々人はそれぞれ異なった側面から戦争を見ている。だから、我々がシリアでの戦いを、大きな戦いであれ、小さな戦いであれ、評価したい場合、さまざまな側面から見ることができる。だが、そこには、比較材料と真実があり、これらから飛躍することはできない。比較材料と真実に基づき、我々は現在行われているような無原則で表面的な議論とは異なった方法で外から戦いを見ることができる。世界最強とされる軍隊と比較しても、イスラエル軍はこの地域だけでなく、世界最強の軍隊の一つだ。少なくとも、テクノロジーと破壊力という点で確実にこの地域最強の軍隊だ。これに対して、抵抗運動の戦闘員の諸派は、この軍隊の一個旅団にも満たない。このように言うこと自体、前例のない侮辱であり、道徳的ではなく、軍事的な意味において、イスラエル軍にとってスキャンダルだ。(イスラエルの)鼻を明かしたのだから。

第2の点、すなわち第2の真実は、最初の数日間に、首脳らと合わせて、西側の艦隊がイスラエルに行った積極的な関与である。これらの艦隊は、イスラエルを軍事的に支援するためにやって来たのではなかった。支援はそもそも行われており、中東、欧州の各所に貯蔵施設もあり、イスラエルに奉仕している。では、なぜこうした行動をとったのだろう? それはイスラエルが崩壊していたからだ。このことは、イスラエルがまず植民地主義の嫡出子であることを裏付けるものだ。こうした関与は、母親が子供を守るために行うものであり、それ以外の解釈はない。党を脅迫したり、イランを脅迫したりするためのものではない。こうした言葉は正しくない。なぜなら、艦隊は湾岸や地中海に展開しており、それらを数百キロメートル動かして、バランスを変えようとする必要などないからだ。だが、真のメッセージは、崩壊したイスラエルのコミュニティに向けられていた。このことは、このコミュニティが雑多であることを示している。つまり、このコミュニティは、イスラエルが今日のように建国される以前は、世界各所で包囲と戦いに直面し、殺戮を余儀なくされていたが、19世紀から国際的な支援が行われてきた。我々はこのコミュニティが持つ求心力と復元力に着目している。

もう一つの点は、真実や情報の発信においてパレスチナ人が持つ優位性だ。電力、インターネット、通信がそれを阻止しようと、パレスチナ人は広報活動を行ってきた。実際、それは我々にみなにとって驚くべきことだった。これは、先ほど述べた通り、シオニズムの物語が敗北したのとは対照的だった。なぜなら、それは世界のさまざまな物語を支配し、つまりは1世紀以上の歴史を持つハリウッドのすべて映画が、全世界を一つの物語に向わせてきた。これに対して、パレスチナ人は、すでに述べた通り、こうした物語に対するシオニズムの覇権をもっとも重要な舞台である米国においてさえ打ち破ることに成功した。

もっとも重要な比較は道徳の比較だ。我々は、シオニシトが軍として、あるいは入植者として、どのようにパレスチナ人捕虜を取り扱ってきたかに注目している。大きいか、小さいか、民間人なのか、軍人なのか、児童なのか、老人なのか、女性なのかは問題ではなく、野蛮に取り扱ってきた。これに対して、シオニストの捕虜に対して示したパレスチナ人の道徳は、その取り扱いにイスラエルの各機関が恐れをなすほどのものだった。彼らは、シオニストの捕虜たちの反応をさまざまな方法で隠ぺいしようとした。だが、それは不可能だった。困難な比較でなく、不可能な比較だった。一方の当事者であるシオニストは大衆ではない、あるいは捏造された嘘の想像上の大衆に過ぎない。それに対して、もう一方の当事者は、正真正銘の当事者なのだ。この勝利は文明の勝利のだ。

この手が我々にとってどう重要なのか? いわゆる「第五列」において重要なのだ。「第五列」は、もともとはスペインで起きた話だったと思う。当時は四つの部隊が存在したが、司令官がどのように(マドリードに)進攻するのかと問われて、内部で活動する「第五列」(スパイ)がいると答えたという逸話だ。「第五列」は我々の現在の理解では、必ずしも内通者や裏切り者ではない。むしろ、憤りを感じているグループのことだ。彼らは他者を憤らせたいと考え、憤りを感じている。なぜなら、他者を憤らせると、自分たちがあるべき場所にいると感じることができるからだ。他者が自分と同じレベルでつまらないと思いたいと考えているつまらない人間もいる。なぜなら、あるべき場所、あるべき環境にいること感じられるからだ。臆病な人間もいる。みなが自分と同じように考えていると思い、自分にとって都合の良い話をしたがる利害関係者もいる。こうした人々は何か測る時、私は捕虜何人に対して捕虜何人が対応するのかなどと質問して比較は行わない。捕虜何人に対して、殉教者何人、我々が破壊した戦車の数に対して、我々が失った国民の数は、などとも訊かない。大義、祖国、国民にかかわる問題はこのように測られるものではない。損得を勘定する取引上ではないからだ。

こうした問題を表面的に議論されてしまうことに問題があるのだ。そのほとんどが善意によるものなのだろうが、それは非常に危険でもある。我々の大義が議論される方法について慎重にならねばならないのだ。それは先ほど私が提起したのとまさに同じポイントだ。例えば、なぜシリアは西側諸国に対して特定の姿勢をとらないのかと訊かれたなら、イラクの例に立ち返りたい。(イラク)戦争前の2002年にイラクを宗派主義的に分割しようとする意志があることを熟知していた。この宗派主義的な分割は、シリアに持ち込まれた。(シリアに対する)戦争が始まった当初の言説は完全に宗派主義的なものだったと着目していた。シリアの社会的意識がなければ、国は数週間、ないしは数ヵ月で爆発していただろう。つまり、我々は、常に長期的なヴィジョンを示し、既存の対話を無に帰すような物的な勘定の問題ではなく、国の大義にかかる話し方に立脚して比較を行わねばならない。なぜなら、そうすることが政治的言説の一部をなしており、政治的言説、プロの演説、アマチュアの演説は異なっているからだ。アマチュアでも、政治的な姿勢を経済と同じように数値で評価することはできる。戦前の経済は7%の成長率で、国はロケットのように上昇を遂げていたと言う者がいる。だが、7%は全体の成長につながっていたのかと言う者もいる。しかし、それは正しくない。戦前の経済状況について訊かれたら、違う、と答える。経済状況は一部の人が考えているほど良好ではなかったからだ。数値は良かったが、現状はあまりよくなかった。おそらく、このことが戦争状態の確立に貢献し、西側はこれを目にして悪用していった。おそらく我々のほとんどは、この真実を目にしていなかった。我々はこうした表面的な言説に注意し、政治的であると同時に愛国的な計測方法に基づき、論理的で説得的な言説で対抗しなければならないのだ。

これまでの説明で、勝敗についての答えを出すことはでき、それによって、シオニスト政体は、アラブ世界、あるいはイスラーム世界、中東、そしておそらくは世界全体のほとんどの人々が想像している以上に弱いということが明らかになっている。イスラエルは死に至る内面的な要素を持っているがゆえに脆弱なのだが、アラブという酸素によって延命している。残念なことに、多くのアラブ人が理解していない多くの物事があり、我々は今日、アル計画を目のあたりにしている。それはまた「第五列」の話にも通じている…。パレスチナ人をガザ地区からヨルダン方面の「代わりの祖国」に強制移住させようとするイスラエルの計画だ。「代わりの祖国」とはいつから公然と言われるようになったのか? 50年以上も前からだと思う。それはイスラエルが建国される以前は公には叫ばれていなかった。「我々は、パレスチナ人を別の場所に移住させる、もっとも近い場所はヨルダンで、ガザの住民をシナイ半島、あるいはエジプト方面に移住させることとまったく同じだ」。アラブのすべての戦術がこうした計画を現実のものへと変えてしまったのか? 今日も同じ方法で示されているのではないか? 強制移住。ガザと西岸の戦争は強制移住のための戦争ではないのか? 我々は、さまざまな地域で「なぜ我々とここかしこで妥協しないのか」と訊いてきた「第五列」に訊いているのだ。アラブの妥協はアラブ人に何をもたらしたのか? 大統領や国王も含めて立場が重要なのではない。国家元首たちは数十年も米国に妥協した。それで米国は喜んだのだろうか? 国の原則を犠牲にして妥協することで祖国を守るというモデルはあるのか? 「第五列」の論理が正しいのなら、私はその一部になろう。我々みなが「第五列」の一部となり、国益を実現するだろう。だが、すべて真実は逆であると立証している。今日、こうした計略はとどまることなく動いていることは明らかだ。イスラエルは大イスラエルとして自らの計略をとどまらせることはない。イスラエルとともに(この計略を)始めた者はみな、この計略が近隣諸国から最果ての国に至るなかで蚊帳の外に置かれることをよしとしないだろう。

現時点の現実は同じだ。ガザが爆撃を受けた2009年以前にパレスチナで起きたこと、そしてその後繰り返される攻撃、さらには西岸に対して始められた攻撃。西岸の若者たちの抵抗は、ハマース、ファタハのいずれのものでもなく、パレスチナ人だけのものだ。それ以上に重要なのは、作戦を通じた抵抗だ。生み出された作戦、抵抗の作戦は、1948年に領内(パレスチナ)で始まった。それらすべては、抵抗運動を支援するというシリアの伝統的な政策が正しいことを立証している。我々が抵抗運動への支援、抵抗の貫徹という場合、抵抗の原則を貫徹しているのであれ、どのようにするか、どう支援し、どう動くは重要ではない。我々にはそのほかの細目についても関心はない。我々が抵抗運動について原則以外のことに言及したことは1日たりともない。それゆえ、それは抵抗の代償が屈服の代償よりも少ないという原則が正しいことを立証している。なぜなら、抵抗の代償は、急速にもたらされるがゆえに対処可能だが、屈服の代償はゆっくり押し寄せ、慢性疾病のように人間を知らず知らずのうちに徐々に食い尽くし、回復不可能にし、最終的には徐々に死に至らしめるからだ。いずれにしても代償を支払うのであれば、なぜ尊厳をもって支払おうとしないのか? それが問題だ。つまり、代償を払うことになる。遅かれ早かれ、払うことになるのであれば、自らがその時を選び、尊厳をもって支払う方が良い。

抵抗運動を守ることは祖国を防衛することだというシリアの原則が正しいことは立証された。なぜなら、ガザは今日、パレスチナを守り、パレスチナはシリアを守り、パレスチナはすべてのアラブ諸国を守っているからだ。同じことは、レバノンの抵抗運動についても言える。レバノンの抵抗運動は南部を守り、レバノン全土を守り、シリアを守り、アラブ人をも守っている。抵抗運動を支援するというシリアの姿勢が正しいことも立証された。なぜなら、抵抗運動は、宗派主義に対するもっとも強力で効果的な解毒剤であることが立証されているからだ。それは、包括的な主題、包括的な愛国的主題、包括的な民族的主題なのだ。諸々の抵抗運動を表現するとして使われてきた宗派主義の諸概念、さらには諸々の呼称が死滅したことを、我々すべてが今日目の当たりにしている。ハマースやヒズブッラーのことを話す者は今日1人もいない。抵抗運動が今日話されているのだ。パレスチナにおける抵抗運動、レバノンにおける抵抗運動。こうした主題は包括的なものであり、それは些末で些細なこと、そしていわゆる「ルワイビダ」的なものを排して支配的なものとなっている。ハディースとして聞いたことがあるかと思うが、抑圧者のことだ。一字一句正確に言うことはしないが、預言者は、嘘つきが信じられ、真実が騙され、信頼できる人が裏切られる時代が来るだろうとしたうえで…、ルワイビダが声を上げるだろうと仰られた。ルワイビダとは何かと訊かれると、世間の事柄について云々するとるに足らない人間のことだと答えられた。この問題が14世紀も前から存在していたことを想像してもらいたい。ルワイビダは人間社会の一部なのだ。そして今日もっとも深刻なルワイビダはSNS上に存在する。だが、それはルワイビダとは呼ばれておらず、今日では専門家と呼ばれている。彼らのほとんどが専門家なのだ。

パレスチナ、とりわけ最近になってガザで起きたことは、西側が植民地主義的であることに変わりがないことを立証した。つまり、西側は自らが提起した原則を信じてきた西側の人々にあることを暴露した。民主主義、自由、人道といった偉大な原則が、大いなる偽りの表現だったと立証されたことをだ。西側諸国の人々、そして西側に魅了され、「欧州では、米国では、どこどこの国では、これこれの経験によって、どのようにこのようなことをしているか」などと言って議論を始めていたアラブ世界を含む地域の人々にとって現実は変わってしまった。だが、これこそが西側の真実なのだ。これらの人々はその場から姿を消し、一言も話すことはなかった。つまり、完全な沈黙に苛まれ、彼らの手に落ちたのだ。

また、西側の政策の無益さ、そして西側政策の失敗も明らかにされた。つまり、今日、西側はあらゆる場所で戦争への向かっている。それはウクライナで始まり、軍事情勢はロシアとの紛争に至り、その結果は経済に及んだ。石油価格の高騰、急激なインフレ、投資の減退、経済の崩壊。彼らは急激な崩壊を回避するため、対症療法で対応しようとしているが、それによって国家の非介入を前提とする資本主義経済の根幹が揺らいだ。だが、国家はこの体制を担っており、自らの歴史的な過ちが立証されても、そのことを立証しようとはしない。共産主義体制はかれらの成功によって崩壊したというのはもちろんそれは幻想だ。共産主義は自らの体制と政策の失敗によって崩壊したのだ。いくつもの海峡が危険に晒されている。バーブ・エル・マンデブ海峡は今、イスラエルの眼前で閉ざされている。ホルムズ海峡も脅かされている。南シナ海、イラクの米軍基地も同じだ。大規模な包囲が始まった。世界の大部分が包囲されるのではなく、西側が包囲されるようになった。つまり、勢力分散を余儀なくされた状態にあるのだ。西側勢力は傲慢さに苛まれた。だが、実際のところ、我々今、西側諸国の力の限界に気づき始めており、西側諸国はこれまでの愚かな政策すべての代償を払い始めているのだ。

パレスチナの戦争が成果をもたらすことは立証された。抵抗運動もだ。テクノロジーは武器より重要で、教義はテロや犯罪の残忍さよりも強力だ。攻撃は防衛のための最善の手段だ。武力で奪われたものは、武力以外では取り返せない。敵を前にしてひれ伏すことは、選択肢ではなく、自殺行為だ。つまり、これらの原則は、私が述べた通り、ガザで最高潮に達した過去の戦争から我々が学んだ非常に大きな教訓だと考えている。それに先立って、最近の抵抗運動の勝利の礎となったさまざまな経験や過去の成果がなかったら。我々がこれらの教訓から恩恵を得ることはできなかったろう。

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中央委員会は、16日から次回の中央委員会拡大会合に出席する代表者を選出するための選挙の準備にかかる行程案を審議するための会合を開催しており、党中央指導部書記長を務めるアサド大統領が議長を務めている。


https://youtu.be/TZaQzBcjOgM

SANA(12月17日付)が伝えた。


AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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