イスラエル軍がダマスカス郊外県ジャラージール村近くのヒズブッラーの陣地を攻撃、報復として占領下ゴラン高原にロケット弾が撃ち込まれる(2023年12月5日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が夜明け時に西カラムーン地方のジャラージール村近くにあるレバノンのヒズブッラーの陣地1ヵ所を攻撃した。

攻撃時に、同地上空には無人航空機(ドローン)が旋回していた。

攻撃が爆撃か砲撃かは不明。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配地からイスラエル占領下のゴラン高原に複数のロケット弾が撃ち込まれ、複数回の爆発が確認された。

また、この砲撃と前後して、占領下のゴラン高原に隣接するクナイトラ県とダルアー県に展開するシリア軍部隊と親政権民兵が厳戒態勢を敷いた。

砲撃は、ダマスカス郊外県ジャラージール村に対するイスラエル軍の攻撃への報復と見られる。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置するダイル・ザウル県ウマル油田の入口で、米軍(有志連合)との会合を終えたシリア民主軍の幹部が爆殺される(2023年12月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり米軍が違法に基地を設置しているウマル油田の入口で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官が乗った車輛の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官が死亡、護衛1人と運転手が負傷した。

バスニュース(12月5日付)によると、死亡したのは「ダイル・ザウル地域(イクリーム)司令官」を務めるロニーを名乗る上級士官で、ウマル油田の米軍(有志連合)基地での会合を終えて基地を去ろうとしていたところ爆弾の爆発に巻き込まれた。


現在のところ、この暗殺に関して犯行声明を出した組織・個人はない。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、Basnews, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を13回攻撃する一方、イスラエル軍のレバノン南部への爆撃でレバノン軍兵士4人死傷(2023年12月5日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、以下の通り発表した。

午前9時50分、ルサイサト・アースィー陣地に集結しているイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与えた。

午前9時50分、タイハート三角地に集結しているイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与えた。

午前10時15分、占領下シャブアー農場(ナバティーア県)のザブディーン陣地を対戦車ミサイルで攻撃し、直接の損害を与えた。

午前10時20分、バイヤード・バリーダー陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時00分、ジャル・アラーム陣地、ダヒーラ陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時00分、コブラ陣地を対戦車ミサイルで攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時30分、ハッラト・ワルダ陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時30分、メトゥラ陣地を無人航空機(ドローン)で攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時35分、リーシャー池の陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時45分、ビラニット軍事キャンプを攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時45分、ラーミヤー陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後4時40分、マナーラ入植地を対戦車ミサイルで攻撃し、死傷者を確実に出した。

午後5時10分、ハッラト・ワルダ陣地を再び攻撃し、死傷者を確実に出した。

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マナール・チャンネル(12月5日付)は、12月4日午前10時から5日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍の攻撃は以下の通り:

12月4日

午前11時14分、ダヒーラ村近郊、アイター・シャアブ村近郊を砲撃。

午前11時45分、ウダイササ村近郊、カフルカラー村近郊、ナークーラ村近郊、ラッブーナ村近郊を砲撃。

午後12時34分、アイター・シャアブ村近郊、ラーミヤー村近郊、カフルハマーム村近郊を爆撃。

午後2時12分、ナークーラ村近郊を砲撃。

午後2時28分、バリーダー村近郊を砲撃。

午後2時36分、ヤールーン村の森林地帯、マールーン・ラース村近郊を砲撃。

午後3時2分、マールーン村南部近郊を砲撃。

午後5時57分、カフルカラー村近郊、ダイル・ミーマース村近郊を砲撃

午後6時41分、カフルカラー村北のナッハース丘、ヒヤーム村南のハマーミス丘を無人航空機(ドローン)で爆撃、ハマーミス丘を砲撃。

12月5日

午前0時17分、ハマーミス丘方面を砲撃

午前0時41分、タイバ村、ウダイサ村方面を戦闘機で爆撃。

午前0時45分、ダイル・ミーマース村近郊の丘陵地帯を砲撃。

ナハールネット(12月5日付)によると、ウダイサ村に対する爆撃で、レバノン軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後12時50分、本日早朝、レバノン領内からイスラエル北部に向けて多数の砲撃を確認、砲弾は空地に着弾。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、レバノン領内にあるテロ・インフラ、武器貯蔵やテロ作戦に使用している陣地複数ヵ所を爆撃した。

午後1時38分、本日早朝、敵航空機がレバノンからイスラエル北部のマルガリオット入植地上空に侵入、同地に展開するイスラエル軍が動機を捕獲した。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Naharnet, December 5, 2023、Qanat al-Manar, December 5, 2023、December 6, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など22輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向う(2023年12月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など22輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県で正体不明の武装集団が軍用車輛を襲撃し、乗っていた総合情報部の要員5人を殺害(2023年12月5日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市とインヒル市を結ぶ街道で、正体不明の武装集団が軍用車輛を襲撃し、乗っていた総合情報部の要員5人(士官(少尉)1人を含む)を殺害した。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがラッカ県ラサーファ市近郊の砂漠地帯で国防隊と交戦し、隊員1人を殺害(2023年12月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがラサーファ市近郊の砂漠地帯で国防隊と交戦し、隊員1人を殺害した。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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シリア政府支配地から侵入した地元民兵がダイル・ザウル県ズィーバーン町のシリア民主軍陣地を襲撃、ユーフラテス川を挟んで砲撃戦に(2023年12月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元民兵がシリア政府支配下にあるユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸に侵入し、ズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地1ヵ所を機関銃で攻撃した。

またこの襲撃と前後して、同地一帯に砲撃が行われ、シリア民主軍が砲弾が発射された東岸を攻撃、砲撃戦となった。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のハルバル村で民間の車輛1輌をドローンで爆撃し、運転手が負傷(2023年12月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村で民間の車輛1輌を無人航空機(ドローン)で爆撃し、運転手が負傷した。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月5日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月5日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023、Suwayda 24, December 5, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県アブリーハ村の検問所近くでシリア民主軍の車輛を襲撃し、兵士1人を殺害、1人を負傷させる(2023年12月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブリーハ村の検問所近くで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輛を襲撃し、兵士1人を殺害、1人を負傷させた。

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シリア民主軍広報センターは声明を出し、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県ラッカ市内で4日に治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを拘束したと発表した。

ANHA(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アレッポ県の被災者に1億6000万シリア・ポンド相当の補助金と2億シリア・ポンドの融資(2023年12月5日)

アレッポ県議会執行局のアブドゥルカーディル・ダワーリービー氏は、2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災者への支援状況に関して、SANA(12月5日付)の取材に対して、1億6000万シリア・ポンド相当の補助金が県内の被災地各所に提供され、地震被災者支援国民基金の給付対象者に対して2億シリア・ポンドの融資が行われていることを明らかにした。

地震被災者支援国民基金の給付は、地震によって住居が前回した被災者を対象としており、融資の返済は無利子で、期間は3年に設定されている。

一方、スラム街や不法居住地区で家を失った被災者に対しては、アレッポ市のマアスラーニーヤ地区とハイダリーヤ地区に代替住居を確保するため、各被災者の住宅総合公社口座に4000万シリア・ポンドが振り込まれているほか、無利子、返済期間10年で2億シリア・ポンドの融資が行われているという。

AFP, December 5, 2023、ANHA, December 5, 2023、‘Inab Baladi, December 5, 2023、Reuters, December 5, 2023、SANA, December 5, 2023、SOHR, December 5, 2023などをもとに作成。

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