ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地が砲撃を受ける一方、ダイル・ザウル県ブーカマール市などの「イランの民兵」の拠点を所属不明のドローンが爆撃(2023年12月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍が違法に設置している基地一帯がイラク・イスラーム抵抗によるものと見られる砲撃を受けた。

一方、兵站物資を積んだ米軍の大型貨物機2機が、北・東シリア自治局の支配下にある米軍が違法に基地として使用しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に着陸した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と見られる無人航空機(ドローン)1機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市のコルニーシュ地区にある「イランの民兵」の指揮所の一つを爆撃し、激しい爆発が発生した。

また、シャッダーディー市への砲撃を受け、ドローン1機がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマフカーン町近郊の砂漠内の2ヶ所(ザフラ、アイン・アリー)にある「イランの民兵」の陣地2ヶ所を爆撃した。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍がパレスチナのハマースとの戦闘休止の終了を発表したのを受けて、レバノン南部・イスラエル北部で、ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗とイスラエル軍の戦闘が再開(2023年12月1日)

イスラエル軍がカタール仲介によるパレスチナのハマースとの戦闘休止の終了を発表したのを受けて、レバノン南部・イスラエル北部で、ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗とイスラエル軍の戦闘が再開された。

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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、以下の通り発表した。

午後4時00分、ジャル・アラーム陣地一帯に集結しているイスラエル軍部隊を攻撃した。

午後4時40分、ラーミヤー陣地一帯に展開するイスラエル軍部隊を攻撃した。

午後4時43分、マルジュ陣地一帯に集結しているイスラエル軍部隊を攻撃した。

午後4時43分、ラーミーム兵舎を攻撃した。

午後5時10分、マルジュ陣地を再び攻撃した。

また、戦闘員2人がイスラエル軍との戦闘で死亡した。
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一方、マナール・チャンネル(12月1日付)によると、イスラエル軍に対するナバティーヤ県のフーラー村を砲撃し、女性1人とその息子1人が死亡した。

またナバティーヤ県カフルカラー村に隣接するオリーブ畑が白リン弾による砲撃を受けたほか、ナバティーヤ県ラーミヤ村、マルカバー村、フーニーン渓谷も砲撃を受けた。

さらに南部県のナークーラ村近郊、ナバティーヤ県アイター・シャアブ村が戦闘機やヘリコプターによる爆撃を受けた。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後6時6分、ロシュ・ハニクラ、マルガリオット、キリヤット・シュモナ市一帯にレバノンから多数のロケット弾が発射されたことを確認、イスラエル軍がキリヤット・シュモナ市一帯で2発を撃破した。

午後8時44分、レバノン領内からのロケット弾攻撃への報復として、イスラエル軍の戦闘機、ヘリコプター、砲兵がレバノン領内のヒズブッラーのインフラを攻撃した。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Qanat al-Manar, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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ラタキア県、イドリブ県でシリア軍とシャーム解放機構が交戦(2023年12月1日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃し、同機構のメンバー1人が負傷した。

これに対して、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジュッブ・アフマル村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

シリア軍はまたイドリブ市の発電所を砲撃、利用不能にした。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯にあるダーイシュの潜伏先や陣地を爆撃(2023年12月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がイスリヤー村一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の潜伏先や陣地に対して爆撃を実施した。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く一方、スワイダー県シャフバー町で暴徒がバアス党支局事務所を強襲し、アサド大統領の写真を破る(2023年12月1日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月1日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

また、シャフバー町では、数十人の暴徒がバアス党支局(スワイダー支部シャフバー支局)事務所を強襲し、施設内でアサド大統領の写真を破るなどした。

支局襲撃は、支局事務所の閉鎖と建物の引き渡し要求に応じなかったため。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023、Suwayda 24, December 1, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃する一方、シリア民主軍はラッカ県のトルコ軍基地などを砲撃(2023年12月1日)

アレッポ県では、ANHA(12月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マンナグ航空基地を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シーラーワー町近郊のジャルバル村一帯で、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がトルコ占領下の「平和の泉」地域内のアブドゥー・カウィー村にあるトルコ軍基地一帯やシリア国民軍の陣地複数ヵ所を砲撃した。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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アルヌース首相:「シリアはあらゆる面で不当な戦争に晒され、環境への影響を軽減するために建設された施設の多くが、破壊、盗奪され完全に利用不能となってしまった」(2023年12月1日)

国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)に出席するためにアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを訪問中のフサイン・アルヌース首相は、スカイ・ニュース(アラビア語版、12月1日付)のインタビューに応じ、シリアは世界にとって脅威となっている基本変動に関心があり、各国、あるいは集団で措置を講じねばならないとしたうえで、「シリアはあらゆる面で不当な戦争に晒され、環境への影響を軽減するために建設された施設の多くが、破壊、盗奪され完全に利用不能となってしまった」と述べた。

また、西側諸国の一方的な措置が、環境問題や気候変動問題を含む生活のあらゆる面に及び、そのことが復興を阻害していると非難した。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、Sky News Arabia, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は2023年法令第37号を施行し、40歳以上で予備役への任命を希望する者に対して、4800米ドル、ないしは同額に相当するシリア・ポンドを支給することを決定(2023年12月1日)

アサド大統領は2023年法令第37号を施行し、40歳以上で予備役への任命を希望する者に対して、4800米ドル、ないしは同額に相当するシリア・ポンドを支給することを定めた。

SANA(12月1日付)が伝えた。

AFP, December 1, 2023、ANHA, December 1, 2023、‘Inab Baladi, December 1, 2023、Reuters, December 1, 2023、SANA, December 1, 2023、SOHR, December 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を11月に43回確認したと発表(2023年12月1日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」を米主導の有志連合の違反が11月に43回に達したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、ラファール戦闘機2機による領空侵犯を4件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 1, 2023をもとに作成。

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