シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第4回大会が開催され、組織体系、政治文書、活動にかかる行程表、そして内規を承認(2023年12月20日)

ラッカ県のラッカ市北部にあるアルド・サイーダ・レストランで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第4回大会が開催された。

大会は「シリア人の統合は政治的解決の基礎をなし、民主的、多元的、分権的シリアの実現を保証する」と銘打たれ、400人あまりのメンバーや国内外の来賓、北・東シリア自治局代表ら、ヤズィード教徒、シリア正教徒、アルメニア教徒、クルド人、トルコマン人、チェチェン人の代表、地域の部族長や名士らが出席した。

大会は開会挨拶以外は非公開で行われ、シリア民主評議会の組織体系、政治文書、活動にかかる行程表、そして内規などについての審議が行われ、これらを承認した。

このうち、内規案は、9つの修正を加えたうえで、採択された。

また、リヤード・ダッラール氏とアミーナ・ウマル氏に代えて、ライラー・カルハマーン氏とマフムード・ムサッラト氏を共同議長を選出し、閉幕した。

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前回の大会(第3回)は2018年7月16日にラッカ県タブカ市で開催されていた。

第4回大会は当初2020年に予定されていたが、ハサカ県ラアス・アイン市一帯地域とラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域がトルコの「平和の泉」作戦で占領されたことを受けて延期されていた。

ANHA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県CONOCOガス田に「イランの民兵」がロケット弾2発を打ち込む(2023年12月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するCONOCOガス田に対して、「イランの民兵」がロケット弾2発を打ち込み、激しい爆発が2回にわたって確認された。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物機1機が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にある米軍が違法に基地として使用しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に着陸した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍がダマスカス郊外県アルナ村一帯とクナイトラ県ハドル村一帯のシリア軍陣地複数ヵ所を狙って砲撃(2023年12月20日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からダマスカス郊外県アルナ村一帯とクナイトラ県ハドル村一帯のシリア軍陣地複数ヵ所を狙って砲撃を行った。

一方、イスラエル軍は午後11時21分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、シリア領内からゴラン高原に向けて4発のロケット弾が発射されたのを確認、イスラエル軍がロケット弾が発射された場所複数ヵ所とシリア軍の陣地1ヵ所を攻撃したと発表した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のアブドゥルマリク・バドルッディーン・フースィー指導者:「米国が我が国を標的にしたら、我々は黙って見ているわけにはいかない」(2023年12月20日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後5時25分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、アブドゥルマリク・バドルッディーン・フースィー指導者の声明を配信した。

声明のなかでフーシー指導者は、「米国の動きはバブ・エル・マンダブ海峡での国際航行を守るための動きではなく、より危険なもので、紅海の軍事化を図ろうとしている」としたうえで、「国際航行を脅かしているのは、イスラエルに奉仕する米国だ」と非難、「米国が我が国を標的にしたり、戦争を仕掛けたりすることで、事態をさらに悪化させ、愚かな行為を犯す傾向を見せるなら、我々は黙って見ているわけにはいかない」と脅迫した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を5回攻撃する一方、戦闘で3人が戦死(2023年12月20日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、12月20日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後3時00分、アッバード陣地を攻撃し、兵士に確実な被害を与える。

西部地区

午後4時10分、ラーヒブ陣地をブルカーン重ロケット砲で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時15分、ヒルバト・マーイル基地に設置されているイスラエル軍の砲台をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時45分、リーシャー池の陣地一帯に展開するイスラエル軍歩兵部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時15分、シュトゥラ入植地上空一帯を飛行中のイスラエル軍ヘリコプター2機を地対空ミサイルで攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が戦死したと発表した。



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マナール・チャンネル(12月20日付)は、12月19日午前10時から20日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍の攻撃は以下の通り:

12月19日

午前10時44分、マイス・ジャバル村、ブライダー村の郊外が砲撃を受ける。

午前11時29分、ハウラー村の郊外が砲撃を受ける。

午前11時36分、ヒヤーム村、カフルカラー村の郊外が砲撃を受ける。

午前12時55分、マールーン・ラアス村の南東部郊外が無人航空機(ドローン)1機により3回の爆撃を受ける。

午後2時33分、ラッブーナ村が戦闘機からのミサイル攻撃を受ける。

午後3時6分、ヤールーン村の郊外が砲撃を受ける。

午後3時8分、ヤールーン村、ビント・ジュベイル市近郊がメルガバ戦車の攻撃を受ける。

午後4時00分、アイタルーン村・ブライダー村い間が砲撃を受ける。

午後4時3分、アイタルーン村、ブライダー村、ムハイビーブ村の郊外が砲撃を受ける。

午後4時18分、ハウラー村、マルカバー村の郊外が白リン弾の砲撃を受ける。

午後4時30分、アイタルーン村の郊外のジャッル・ダイル地区がヘリコプターの攻撃を受ける。

午後5時15分、ブラート山が砲撃を受ける。

午後5時36分、ダビーン村の郊外、マルジャアユーン平野が砲撃を受ける

午後6時00分、ダビーン村、マルジャアユーン市の郊外、ウワイダ丘が砲撃を受ける。

午後8時35分、アイタルーン村郊外が爆撃と砲撃を受ける。

12月20日

午前8時10分、アイター・シャアブ村の郊外が爆撃を受ける。

午前9時39分、ナークーラ村の郊外が砲撃を受ける。

 

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前0時45分、イスラエル北部のイフタ(キブツ)で警報が発令され、イスラエル軍がレバノンから発射されたロケット弾6発を撃破、イスラエル軍航空機が報復として、発射地点とテロ細胞を、ヒズブッラーの陣地を攻撃。マルキヤ入植地に対する攻撃でイスラエル軍兵士1人が負傷。

午後2時36分、先ほど、イスラエル軍航空機がレバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラや陣地などテロ標的複数ヵ所を攻撃。

午後7時16分、イスラエル軍航空機に向けて2発の地対空ミサイルが発射され、イスラエル軍は往復としてレバノン領内を砲撃。また、ゴレン入植地、メナラ(キブツ)一帯に対する多数の砲撃を確認、早朝よりイスラエル軍が砲兵部隊と戦車でレバノン領内の複数ヵ所を砲撃。先ほど、イスラエル軍戦闘機、ヘリコプター、砲兵部隊がレバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラ、軍事複合施設、砲台、指揮所、武器弾薬庫を攻撃。

午後11時21分、先ほど、イスラエル軍ジェット戦闘機がヒズブッラーの作戦司令室を攻撃するとともに、メトゥラ入植地一帯の境界地帯のフェンスにテロリスト多数が接近するのを確認、イスラエル軍が発砲した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Qanat al-Manar, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ハワーイジュ村でシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害(2023年12月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるハワーイジュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関はイドリブ県ダーナー市で元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束(2023年12月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がダーナー市で、前日に拘束、その後トルコ当局に身柄を引き渡した元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県でシリア軍とシャーム解放機構が主導する「決戦」作戦司令室が交戦(2023年12月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村、カフル・アンマ村の一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県北部のアイン・イーサー村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村と東ガーリヤ村を結ぶ街道で、住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タッル・シハーブ町でも若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

さらにムザイリーブ町では、中央委員会(元反体制武装集団メンバーを代表する組織)の幹部が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷(2023年12月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、December 21, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月20日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月20日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、Suwayda 24, December 20, 2023などをもとに作成。

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バアス党中央指導部は党内での選挙を監督する最高委員会(高等選挙委員会)が設置されたと発表(2023年12月20日)

バアス党中央指導部(旧地域指導部)はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/al.baath.party.in.syria/)を通じて、党内での選挙を監督する最高委員会(高等選挙委員会)が設置されたと発表した。

委員会は、ハリール・マシュハディーヤ氏を委員長とし、スブヒー・ハルブ氏、ガッサーン・アスアド氏、ムワッファク・バーシャー氏、ムハンマド・ユースフ・ハーシム氏、タイスィール・ハマーディー氏、サイード・ナヒーリー氏、ハーミド・ハサン氏、ザーヒラ・バシュマーニー氏からなる。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はバアス党中央委員会会合にオブザーバーとして出席しているバアス党レバノン中央指導部メンバーと会談(2023年12月20日)

アサド大統領は、バアス党中央委員会会合にオブザーバーとして出席しているバアス党レバノン中央指導部メンバーらと会談した。

アサド大統領は、アリー・ヒジャーズィー・バアス党レバノン中央指導部書記長らに対して以下の通り述べた。

政党は、愛国的大義を防衛する役割を担うだけでなく、国民どうしの関係を強化するという大きな責任を担っている。これに基づき、レバノンのバアス党、そしてその他の愛国的な政党・勢力は、シリアとレバノンの姉妹関係を強化する役割を担ってきた。

レバノンの脅威はシリアの脅威であり、レバノンの安定はシリアの安定に資する。

SANA(12月20日付)が伝えた。

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駐ニューヨーク常駐代表に任命されたクサイ・ダッハーク氏はアサド大統領を前に就任宣誓を行う(2023年12月20日)

駐ニューヨーク常駐代表に任命されたクサイ・ダッハーク氏は、首都ダマスカスの人民宮殿でアサド大統領を前に就任宣誓を行った。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は航空士官の賞与を月給の4%から35%に引き上げる決定を下す(2023年12月20日)

アサド大統領は、軍武装部隊総司令官(大将)として、航空士官の賞与を月給の4%から35%に引き上げる決定を下した。

SANA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会はシリア危機解決行程表を採択:シリア民主軍のアブディー司令官は反体制派を非難(2023年12月20日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会は、ラッカ県ラッカ市のアルド・サイーダ・レストランで開催されている第4回大会で、シリア危機解決行程表案を若干の修正のうえ全会一致で承認した。

大会は「シリア人の統一は政治的解決の基礎をなし、分権的で民主的なシリアの実現を保証する」とのスローガンのもと、非公開で開催されている。

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ANHA(12月20日付)が出席者から入手したシリア危機解決行程表案は、以下の項目を漸進的に実現し、政治的解決に向けた信頼醸成を行うことを不可欠だとしている。

1. 国際的監督したでの包括的な停戦と外国軍による攻撃の停止の宣言、テロとの戦いの継続。
2. 逮捕者・拉致者の釈放・解放、失踪者の行方究明
3. 外国人戦闘員の退去
4. 制裁解除、救援物資搬入許可
5. 復興支援国会議の開催
6. 人口動態的改編を違法とみなし、対処
7. 難民・避難民帰還の準備開始
8. すべての当事者による拡大会合の継続
9. 占領の終了と外国軍の撤退

そのうえで、平和的な危機解決に向けて以下のステップを提唱している。

1. 国際社会の保護・保証のもとでのシリア人どうしの対話による解決
2. 軍事的解決の拒否、国連安保理決議第2254号に基づいた民主的政治的対話の重視
3. シリア国民大会の開催に向けた取り組み
4. 移行期内閣の発足
5. 現行憲法の停止、新憲法草案委員会の発足
6. 移行期の工程の策定
7. 例外的、人種差別的法律の廃止
8. 正義和解国民平和委員会の設置と移行期正義の実現
9. 武装勢力統合に向けた軍事評議会の設置
10. 経済評議会の設置
11. 政治プロセスへの女性の参加
12. 民主的変革への若者の参加
13. 専制、中央集権の廃止、分権主義、多元主義に基づく体制の構築を目標に設定

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また、採択された修正案は以下17項目からなる。

1. シリア国民の政治的一体性の確認
2. 領土の一体性の保全、主権尊重
3. 善隣外交
4. シリア社会の多様性の承認、憲法におけるクルド人、アッシリア人、トルコマン人、アルメニア人の民族的権利の保障
5. 専制、狂信的イデオロギー、中央集権から多元的・分権的民主体制への移行
6. すべてのシリア人の参加、合意に基づく憲法の起草
7. タクフィール主義、過激主義の拒否
8. 女性の権利保障
9. 男女平等
10. エコロジー、社会正義、社会的公正、持続的開発に基づいた経済政策
11. 母語教育
12. シリア軍の政治への不干渉
13. 若者の参加
14. 要支援者の権利保障
15. 児童の権利保護
16. 戦死者遺族の保護
17. 専制、抑圧を回避するための社会のエンパワーメント

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はビデオでメッセージを送り、反体制派を批判した。

アブディー司令官は、「外国のアジェンダと結びついた反体制派には何の計画もなく、方程式の外に出ている」としたうえで、「シリア危機の解決策を導き出すことに失敗した」と非難、「真の反体制派」が登場する必要があると述べた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、December 21, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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