イスラエル軍が首都ベイルート南部、スール市一帯などを爆撃し、12人が死亡(2024年11月25日)

ナハールネット(11月25日付)、NNA(11月25日付)、マナール・チャンネル(11月25日付)などによると、イスラエル軍が首都ベイルート南部(ハーラト・フライク地区、ハダス地区、タイユーナ地区、グバイリー地区)、スール市一帯などを爆撃し、スール市近郊で6人が、マアラカ村で6人が死亡した。

25日の戦況に関して、イスラエル軍は、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、ナバティーヤ市一帯、バアルベック市一帯、ベカーア高原、ベイルート南部郊外一帯にあるヒズブッラーの執行評議会の指揮所複数ヵ所、諜報収集管理センター複数ヵ所などヒズブッラーの標的25ヵ所を爆撃したと発表した。

イスラエル軍はまた、23日に首都ベイルートのバスタ地区にあるヒズブッラーの指揮所を爆撃したと発表した。

レバノン保健省によると、この爆撃で29人が死亡、67人が負傷していた。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月25日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して21回の攻撃を実施したと発表した。



イスラエル軍の発表によると、午後3時30分の時点で、ヒズブッラーは約30発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

レバノンの保健省は9月23日以降の死者数は3,768人、負傷者数が15,699人に達していると発表した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Naharnet, November 25, 2024、NNA, November 25, 2024、Qanat al-Manar November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を1件、55キロ地帯への侵犯を16件確認したと発表(2024年11月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を1件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機による領空侵犯を16件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月25日付)、タス通信(11月25日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 25, 2024、TASS, November 25, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民2,229人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年11月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民2,229人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月25日付)、タス通信(11月25日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 25, 2024、TASS, November 25, 2024をもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがラッカ県ラサーファ市近郊の砂漠地帯で国防隊の隊員1人を銃で撃ち、殺害(2024年11月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがラサーファ市近郊の砂漠地帯で、国防隊の隊員1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県各所を無人航空機などで攻撃(2024年11月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタディール村、カフル・タアール村を自爆型無人航空機6機で攻撃、ワサータ村の農場を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるM5高速道路沿線のダーディーフ村、カフル・バッティーフ村、ハーン・スブル村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ジュバーター・ハシャブ村とハーン・アルナバ市を結ぶ街道で、「グールー」の名で知られるシリア軍第4機甲師団の協力者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合航空機がダイル・ザウル県ムーハサン市の「イランの民兵」の陣地を爆撃する一方、ハサカ県シャダーディー市の米軍基地がロケット弾攻撃を受け、米軍戦闘機がダシーシャ村近郊の山岳・砂漠地帯を爆撃(2024年11月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属の航空機がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のムーハサン市にある「イランの民兵」の陣地複数ヵ所を爆撃した。

これと前後して、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸のCONOCOガス田に米軍が違法に設置している基地から同地に向けて砲撃が行われた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍が違法に設置しているシャッダーディー市の基地が、イランの支援を受ける武装集団が発射したロケット弾2発の攻撃を受け、防空システムがこれを撃破した。

これを受けて、米軍戦闘機複数機がダシーシャ村近郊の山岳・砂漠地帯に対して複数のミサイルで爆撃を行った。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで158回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:21回
CONOCOガス田の基地:55回
ハッラーブ・ジール村の基地:22回
タンフ国境通行所の基地:18回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

このほか、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部各所を砲撃(2024年11月25日)

アレッポ県では、ANHA(11月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村、ダラム村、ブワイヒジュ村、アラブ・ハサン村、ウンム・ジャッルード村、ウンム・アダサ村、ジャームースィーヤ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、タッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を無人航空機1機で攻撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれを撃墜した。

トルコ軍はさらに、タッル・リフアト市近郊のアキーバ村、バイナ村、スーガーニーカ村の森林地帯を砲撃した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の救国内閣教育省前で、教員らがシリア政府支配地の大学卒業者の雇用を認めるよう求めて抗議デモ(2024年11月25日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の救国内閣教育省前で、教員らがシリア政府支配地の大学卒業者の雇用を認めるよう求めて抗議デモを行った。

また、カフルタハーリーム町、アティマ村で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は2024年法律第30号を施行し、通信法を改正し、通信ネットワークの破壊や悪用への罰則を強化(2024年11月25日)

アサド大統領は2024年法律第30号を施行し、通信法(2010年法律第18号)を改正し、通信ネットワークの破壊や悪用への罰則強化(罰金の引き上げ)を定めた。

SANA(11月25日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がレバノン領方面からヒムス県クサイル市に近い国境地帯の複数ヵ所を航空攻撃(2024年11月25日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午後9時頃、レバノン領方面からクサイル市に近い国境地帯の複数ヵ所を航空攻撃し、民間人2人が負傷、物的損害が生じたと発表した。

SANA(11月25日付)が伝えた。

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これに関して、イスラエル軍は午後11時9分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍が今晩早く、ヒズブッラーが武器の輸送に使用しているシリア・レバノン国境沿いの密輸ルートに対して複数回の攻撃を実施したと発表した。

攻撃は、この数週間続けられているシリアの体制の密輸ルートを標的とした作戦の一環で、武器密輸を担うヒズブッラーの第4400部隊の能力を低下させることを狙ったもの。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の爆撃はアースィー(オロンテス)川に架かる6つの橋(ダッフ橋、ジューバーニーヤ橋、フーズ橋、フドゥール橋、マトリバー橋、フーシュ橋)を狙ったもので、レバノンのヒズブッラーの協力者2人が死亡、5人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って154回(うち128回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより280あまりの標的が破壊され、軍関係者410人が死亡、273人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者:2人

また、民間人も64人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:54回
ダルアー県:17回
ヒムス県:52回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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ヒムス市とミスヤーフ市を結ぶ街道沿線でシリア軍の宿泊用バスが道路脇に仕掛けられた即席爆弾によるテロ攻撃を受け、兵士11人が負傷(2024年11月25日)

ヒムス県では、SANA(11月25日付)によると、ヒムス市とミスヤーフ市を結ぶ街道沿線のヒーサ村に至る交差点の近くで、シリア軍の宿泊用バスが、道路脇に仕掛けられた即席爆弾によるテロ攻撃を受け、兵士11人が負傷した。

シリア人権監視団によると、1人が死亡、10人が負傷した。

AFP, November 25, 2024、ANHA, November 25, 2024、‘Inab Baladi, November 25, 2024、Reuters, November 25, 2024、SANA, November 25, 2024、SOHR, November 25, 2024などをもとに作成。

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