ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を5回攻撃する一方、戦闘員5人が死亡したと発表(2024年11月5日)

ナハールネット(11月5日付)、NNA(11月5日付)、マナール・チャンネル(11月5日付)などによると、イスラエル軍は、レバノン南部のジーヤ町の集合住宅を狙って爆撃を行い、これにより女性1人が死亡、15人が負傷した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月5日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して14回の攻撃を実施したと発表した。

イスラエル軍がテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて発表したところによると、午後3時00分の時点で、ヒズブッラーは約40発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Naharnet, November 5, 2024、NNA, November 5, 2024、Qanat al-Manar November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民4,315人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年11月5日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民4,315人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月5日付)、タス通信(11月5日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 5, 2024、TASS, November 5, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月29日に以降にシリア領内で95回のダーイシュ打倒(D-ISIS)作戦を実施し、テロリスト163人を殺害、33人を拘束したと発表(2024年11月5日)

米中央軍(CENTCOM)は声明(第20241104-01号)を出し、8月29日に以降、イラクとシリアの治安部隊と協力して、シリア領内で95回のダーイシュ打倒(Defeat ISIS, D-ISIS)作戦を実施し、テロリスト163人を殺害、33人を拘束したと発表した。

作戦のなかには、CENTCOM単独による作戦も含まれ、殺害・拘束したテロリストのなかには、ダーイシュの幹部らもいるという。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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イスラエルの攻撃激化を受けてシリアに非難しているレバノン人への緊急支援物資を積んだイラクの貨物車輛50輌が、ブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由してシリアに入国(2024年11月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラエルの攻撃激化を受けてシリアに非難しているレバノン人への緊急支援物資を積んだイラクの貨物車輛50輌が、ブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由してシリア領内に入った。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、Sham FM, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエル各所の重要標的7ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表:Sham FMはイラク・イスラーム抵抗がウマル油田の米軍基地を攻撃したと報じる(2024年11月5日)

イラク・イスラーム抵抗は午前3時15分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエルのハイファー港の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前4時1分にも声明を出し、再びハイファー港の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午後5時6分にも声明を出し、ハイファー港の重要標的1ヵ所に対して、無人航空機で3度目の攻撃を行ったと発表した。

午前10時46分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前10時59分にも声明を出し、イスラエル北部の軍事標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前11時23分にも声明を出し、イスラエル南部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午後11時19分にも声明を出し、エイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、シャームFM(11月5日付)によると、イラク・イスラーム抵抗がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地を攻撃した。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍がラッカ県アブドゥーカウィー村に対するシリア国民軍の襲撃で死亡したシリア軍兵士と国防隊隊員7人の遺体を収容(2024年11月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の装甲車2輌が、国防隊を伴って、アレッポ県スィッリーン町の基地トルコ占領下の「平和の泉」地域とシリア政府の支配地の境界にあるアブドゥーカウィー村を訪れ、4日のシリア国民軍の襲撃で死亡したシリア軍兵士と国防隊隊員7人の遺体を収容した。

シリア国民軍は4日夜、アブドゥーカウィー村にあるシリア軍と国防隊の拠点複数ヵ所に潜入攻撃を行い、兵士ら7人を殺害していた。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のビンニシュ市、アルマナーズ市で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年11月5日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるビンニシュ市、アルマナーズ市で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。


AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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ムハンナド・バラカ弁護士:スワイダー市での抗議デモに参加する活動家100人以上に当局が「国家の資本と設備を破壊した」との容疑で逮捕状を発行(2024年11月5日)

スワイダー県では、スワイダー24(11月5日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で政治改革、体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

スワイダー24(11月5日付)はまた、ムハンナド・バラカ弁護士が、スワイダー市での抗議デモに参加する活動家100人以上に対して当局が「国家の資本と設備を破壊した」との容疑で逮捕状を発行したことを突き止めたと伝えた。

バラカ弁護士によると、当局は6つのリストを作成し、氏名が記載されている活動家らに対して、検問所の通過、県外への移動を控えるよう警告しているという。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の県境に拡がるラサーファ砂漠地地帯でダーイシュ拠点を狙って重点的に爆撃(2024年11月5日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の県境に拡がるラサーファ砂漠地地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って重点的な爆撃を実施した。

これに対して、ダーイシュのスリーパーセルは、ヒムス県のスフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍の車輛2輌を襲撃、激しく交戦した。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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シリア軍の自爆型無人航空機などでシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ハマー県を攻撃(2024年11月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機2機がシャーム解放機構の支配下にあるサーン村、マジュダリヤー村一帯を攻撃した。

シリア軍はまた、マアーッラト・ナアサーン村一帯、イブリーン村、カンスフラ村、アブディーター村、タリーシャー村を砲撃し、イブリーン村で女性1人を含む2人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒムス県クサイル市の工業地区を爆撃(2024年11月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がクサイル市の工業地区にある貯蔵施設複数ヵ所、同市一帯の建物複数棟を狙って爆撃を行い、少なくとも7回の激しい爆発が発生した。

これに関して、SANA(11月5日付)は速報を流し、クサイル市の工業地区がイスラエル軍の爆撃を受けたと報じた。

また、イスラエル軍も午後6時44分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍がクサイル市地域にあるヒズブッラーの弾薬部隊が使用している武器貯蔵施設複数ヵ所に爆撃を実施したと発表した。

シリア人権監視団によると、この攻撃の数時間後、シリア軍の防空部隊がシャイーラート航空基地北西上空に飛来した所属不明の無人航空機1機を迎撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って138回(うち111回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより254あまりの標的が破壊され、軍関係者274人が死亡、204人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:54人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):80人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人

また、民間人も51人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:51回
ダルアー県:17回
ヒムス県:42回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回
スワイダー県:2回
ラタキア県:2回

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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保健省はイスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人41,000人以上に対してこの40日間に98,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表(2024年11月5日)

保健省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/)で、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人41,000人以上に対してこの40日間に98,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表した。
と発表した。

提供場所別の内訳は以下の通り:

ダマスカス県、タルトゥース県、ヒムス県の国境通行所:43,000件
収容センター:53,105件
病院:841件
救急車:991件

AFP, November 5, 2024、ANHA, November 5, 2024、‘Inab Baladi, November 5, 2024、Reuters, November 5, 2024、SANA, November 5, 2024、SOHR, November 5, 2024などをもとに作成。

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