シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局は無人航空機部隊のシャーヒーン大隊の映像を公開(2024年11月27日)

「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局は午後10時44分、テレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、無人航空機部隊のシャーヒーン大隊の映像を公開した。

シャーム解放機構が主導する反体制派が、無人航空機を攻撃に使用したと正式に発表したのはこの映像が初めて。

イナブ・バラディー(11月28日付)によると、映像には、ダーイシュ(イスラーム国)がかつて使用していたのと同じ、発射時を推進力とする自作の無人航空機、回転翼式の無人航空機、自作か外国から購入されたのか区別がつかない無人航空機などが映し出されていた。

同様の映像は、「決戦」作戦司令室のテレグラムのアカウントでも公開された。

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「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局のハサン・アブドゥルガニー司令官はまた、午後10分53分にシャーヒーン大隊がナイラブ航空基地でヘリコプター1機を狙って特殊攻撃を行ったと発表。

AFP, November 28, 2024、ANHA, November 28, 2024、‘Inab Baladi, November 28, 2024、Reuters, November 28, 2024、SANA, November 28, 2024、SOHR, November 28, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は米仲介による停戦合意に応じたと明言せず戦闘を停止、昨年10月以降の戦果を誇示、「パレスチナにおける虐げられた人々、弱者、戦闘員とともにあり続ける」と表明(2024年11月27日)

イスラエル軍は午前10時44分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、27日午前4時に停戦合意が発効、これに従い、同軍は作戦を継続、レバノン南部の拠点に駐留していると発表した。

イスラエル軍はまた、午後10時22分、エジプトからイスラエル領に無人航空機1機が侵入、同地に派遣された部隊がこれを銃撃し、撃墜したと発表した。

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ナハールネット(11月27日付)、NNA(11月27日付)、マナール・チャンネル(11月27日付)などによると、米国仲介によるイスラエル、レバノン両政府の停戦合意が発効したことを受け、避難していた住民数千人が帰宅した。

 

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一方、レバノン・イスラーム抵抗は午前4時18分にテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、停戦合意発効の2時間前にあたる午前2時に、イスラエル北部のエヴァン・メナハム入植地を多数のロケット弾で攻撃したと発表した。

また午後9時45分、声明第4638号を発表し、2023年10月8日以降のイスラエルとの戦闘の戦果を発表した。

発表の概要は以下の通り:

417日間に発表された作戦回数は4,637回以上
うち、1,666回がイスラエルによるレバノンへの攻撃激化以降に実施。
また、105回が「強大な力を持つ者たち」作戦の一環として、イスラエルの首都テルアビブなどに対して実施。

イスラエル軍がレバノンへの地上作戦の開始を発表して以降のイスラエル側の損害は以下の通り

死者130人以上
負傷者は1,250人以上
メルガバ戦車59輌、軍用重機11輌、HMMWV2輌、装甲車2両、兵員輸送車2輌を破壊
ヘルメス450無人航空機6機、ヘルメス900無人航空機2機、クワッドローター無人回転翼機1機を撃破

また、午後9時45分には、住民に向けて声明を出し、「アッラーのため、自らの土地と人民を守るため、パレスチナの虐げられた人々を支援するために司令官と戦闘員を捧げた」と自賛、「世界のすべての自由人、各戦地の戦闘員の武器、戦闘、殉教、勝利」を讃えるとともに、「パレスチナにおける虐げられた人々、弱者、戦闘員とともにあり続ける」と表明した。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Naharnet, November 27, 2024、NNA, November 27, 2024、Qanat al-Manar November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を1件、55キロ地帯への侵犯を14件確認したと発表(2024年11月27日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を1件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、タイフーン戦闘機2機による領空侵犯を14件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月27日付)、タス通信(11月27日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 27, 2024、TASS, November 27, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民2,116人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年11月27日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民2,116人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月27日付)、タス通信(11月27日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 27, 2024、TASS, November 27, 2024をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県とラッカ県の砂漠地帯にあるダーイシュの拠点複数ヵ所を爆撃(2024年11月27日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、ダイル・ザウル県(ビシュリー山一帯)とラッカ県(ラサーファ市一帯)の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数ヵ所を爆撃した。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部を砲撃(2024年11月27日)

アレッポ県では、ANHA(11月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシーラーワー町一帯を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市近郊のアラブ・ハサン村を55発の砲弾で砲撃、住民1人が負傷した。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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欧州理事会はジャラーリー内閣で入閣したムナッジド国内通商消費者保護大臣、カッドゥール石油鉱物資源大臣、ブースタジー国務大臣の3人を新たに制裁対象に追加(2024年11月27日)

欧州連合(EU)の最高意思決定機関である欧州理事会は声明を出し、9月に発足したムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー内閣で入閣したルアイ・イマードッディーン・ムナッジド国内通商消費者保護大臣、フィラース・ハサン・カッドゥール石油鉱物資源大臣、アフマド・ムハンマド・ブースタジー国務大臣の3人を新たに制裁対象に追加したと発表した。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)など「決戦」作戦司令室諸派が「攻撃抑止」の戦いと銘打った大規模軍事作戦を開始、県西部を制圧する一方、シリア軍とロシア軍が同地やイドリブ県を激しく爆撃(2024年11月27日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(11月27日付)などによると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)など「決戦」作戦司令室諸派は、「攻撃抑止」の戦いと銘打った大規模軍事作戦を開始し、県西部のシリア政府支配地に進攻した。

イナブ・バラディーによると、「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局は、ハサン・アブドゥルガニーが司令官を務めるが、参加している組織の詳細は不明。

「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局の発表によると、これにより、アレッポ県西部の第46中隊基地および17町村(アンジャーラ村、カブターン・ジャバル村、シャイフ・アキール村、バーラー村、ハイル・ダルカル村、サッルーム村、マアリー協会、カースィミーヤ村、カフルバスィーン村、フール村、アージル村など)、総面積140平方キロメートルの地域を制圧、シリア軍兵士40人以上を殺害、第46中隊基地前線で兵士5人を捕捉、BMP-1歩兵戦闘車、重火器、弾薬などを捕獲した。

また「決戦」作戦司令室によると、シリア軍兵士25人を殺害、カブターン・ジャバル村の迫撃砲台3ヵ所を制圧、シャイフ・アキール村一帯で戦車2輌を捕捉、アウラム・スグラー村の第2技師地区で戦車1輌を破壊した。

一方、ANHA(11月27日付)によると、シャーム解放機構は、シーア派住民が多く住む県北部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構はまた、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域と支配地を結ぶガザーウィヤ村の通行所を閉鎖した。

同監視団によると、「攻撃抑止」の戦い軍事作戦局は、アウラム・クブラー町、アンジャーラ村、アウラム・スグラー村、シャイフ・アキール村、バーラー村、アージル村、ウワイジル村、フータ村、タッル・ダブア村、ザアタリー工場、ハイル・ダルカル村、カブターン・ジャバル村、サッルーム村、マアリー協会、サアディーヤ協会、カースィミーヤ村、カフルバスィーン村、フール村、アズナーズ村、バスラトゥーン村など21町村を制圧した。

また、この戦闘でシリア軍37人(士官4人を含む)、シャーム解放機構の戦闘員44人、国民解放戦線の戦闘員16人(シャーム軍団の戦闘員2人、北部の嵐旅団の戦闘員3人、ヌールッディーン・ザンキー運動の戦闘員1人を含む)が死亡、シリア軍兵士5人が捕捉された。

イナブ・バラディー、シャームFM(11月27日付)などによると、「攻撃抑止」の戦い開始を受けて、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるダーラト・イッザ市、カフル・アンマ村、カフル・タアール村、アブザムー村、カスル村、ワザータ村、アターリブ市を砲撃した。

また、シリア軍とロシア軍の戦闘機がダーラト・イッザ市にある反体制武装集団の拠点複数ヵ所を爆撃した。

「80監視団アブー・アミーン」はテレグラム(https://t.me/syrianevent1/)を通じて、ラタキア県のフマイミーム航空基地、ダマスカス郊外県のスィーン航空機、ヒムス県のT4航空基地、アレッポ県のクワイリース航空機に配備されているシリア軍とロシア軍のSu-34戦闘機、Su-24戦闘機がダーラト・イッザ市、カフル・タアール村、アブザムー村、カフル・アンマ村、アターリブ市東方などを爆撃したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はワサータ村に4回、ダーラト・イッザ市一帯(第111中隊基地一帯)に4回、ロシア軍はダーラト・イッザ市一帯に3回、カブターン・ジャバル村一帯に6回、カフル・タアール村一帯に4回、イドリブ県のタフタナーズ市近郊に1回の爆撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア軍の砲撃により、バービスカー村近くのIDPsキャンプで子ども1人が死亡、子ども2人が負傷、またダーラト・イッザ市で子ども1人が負傷、アターリブ市で子ども5人を含む11人が負傷、イドリブ県サルミーン市で女性1人が負傷した。

シリア対応調整者がフェイスブック(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)を通じて発表したところによると、シリア軍の砲撃を避けて、735世帯、約8,000人が避難した。

また、シャーム解放機構が支配地の自治(行政)を委託しているシリア救国内閣の教育省は、学校、大学を休校すると発表した。

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イドリブ県では、イナブ・バラディー(11月27日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市東部の複数ヵ所(工業地区など)、サルマダー市、カンスフラ村、サルミーン市、クマイナース村を砲撃した。

ホワイト・ヘルメットによると、シリア軍はまた、県北部の国内避難民(IDPs)キャンプ複数ヵ所をクラスター弾で爆撃、子ども1人が死亡、子ども3人と女性2人が負傷した。

さらに、サルミーン村に対する砲撃では、2人が負傷した。

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ハマー県では、イナブ・バラディー(11月27日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカルクール村、ハラビー村を砲撃した。

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「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局がテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて27日に行った主な発表は以下の通り。

午前2時7分、ハサン・アブドゥルガニー司令官のビデオ声明を配信。

午前2時55分、テレグラムの公式アカウント以外の情報の拡散や配信を禁じるとする声明を発表。

午後3時2分、シャイフ・アキール村、バーラー村、ハイル・ダルカル村、カブターン・ジャバル村、サッルーム村、マアリー協会、カースィミーヤ村、フール村を解放したと発表。

午後4時00分、アンジャーラ村からシリア軍を放逐するとともに、第46中隊基地でシリア軍兵士5人を捕捉、フール村で戦車1輌、歩兵戦闘車1輌を捕獲したと発表。

午後4時6分、アージル村を解放したと発表。

午後6時24分、ハサン・アブドゥルガニー司令官が第46中隊基地を解放したと発表。

午後7時5分、アウラム・スグラー村、フータ村、サアディーヤ協会を解放し、シリア軍兵士6人を捕捉したと発表。

午後10時44分、無人航空機部隊のシャーヒーン大隊の映像を公開。

午後10分53分、ハサン・アブドゥルガニー司令官は、シャーヒーン大隊がナイラブ航空基地でヘリコプター1機を狙って特殊攻撃を行ったと発表。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、Sham FM, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は2024年法令第301号を施行し12月21日をダマスカス選挙区B部門の欠員を補充するための補欠選挙の投票日をすると定める(2024年11月27日)

アサド大統領は、2024年法令第301号を施行し、12月21日をダマスカス選挙区B部門の欠員を補充するための補欠選挙の投票日をすると定めた。

SANA(11月27日付)が伝えた。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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サッバーグ外務在外居住者大臣はパレスチナ人民連帯国際デーに合わせて、国連のパレスチナ人民の固有の権利行使に関する委員会のニアン議長に書簡を送り、イスラエルの攻撃をもっとも厳しい表現で非難すると表明(2024年11月27日)

バッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣は、パレスチナ人民連帯国際デー(11月29日)に合わせて、国連のパレスチナ人民の固有の権利行使に関する委員会(1975年設置)の議長を務めるシェイク・ニアン大使に書簡を送り、イスラエルによるレバノン人民とレバノン、そしてシリア領内に対する攻撃をもっとも厳しい表現で非難、これを「自衛権」として正当化しようとする試みを拒否するとともに、パレスチナ人民、その自決権、帰還権、エルサレムを首都とするすべての占領地を網羅する独立国家の樹立をめざすパレスチナ人への確固な支持、ゴラン高原を含むイスラエルによるアラブ諸国内の占領の終了を訴えるとともに、国連安保理決議第242号、第338号、第497号を含む国連のすべての決議の実施、7月の国際司法裁判所の勧告の履行に向けて努力を結集し、共同で圧力をかけるよう呼びかけた。

SANA(11月27日付)が伝えた。

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノン政府との停戦合意発効直前にヒムス県のダブースィーヤ国境通行所とタルトゥース県のアリーダ通行所を爆撃、シリア・アラブ赤新月社の職員66人を殺害(2024年11月27日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午前0時5分(イスラエルとヒズブッラーの停戦合意発効の約4時間前)に、レバノン領方面から、ヒムス県のダブースィーヤ国境通行所とタルトゥース県のアリーダ(タルトゥース)国境通行所を狙って航空攻撃を行い、軍関係者2人と民間人4人が死亡、女性、子どもを含む12人が負傷、甚大な物的損害が生じたと発表した。

SANA(11月27日付)が伝えた。

SANAによると、シリア領とレバノン領を隔てるキバル橋に架かる橋、具体的にはダブースィーヤ国境通行所に設置されているバイトゥーニー・マアダニー橋、キマール橋、ジューバーニーヤ橋、そしてアリーダ国境通行所の橋がことごとく破壊された。

ダブースィーヤ国境通行所















アリーダ国境通行所


『ワタン』(11月27日付)は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AlWatanNewspaper.sy/)を通じて、アリーダ国境通行所の橋が完全に破壊されたと伝えた。

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シリア・アラブ赤新月社はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SYRMMC)などを通じて声明を出し、この爆撃で人道活動に従事していた職員とボランティア66人が死亡したと発表、多数の救急車輛と活動拠点に損害をもたらした攻撃を非難、すべての当事者に国際人道法を尊重し、人道支援従事者を保護するよう呼びかけた。

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保健省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/)を通じて、アリーダ国境通行所に対するイスラエル軍の攻撃で、救急医療スタッフ3人が負傷し、車輛1輌が損害を受けたと発表した。

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明を出し、27日未明のイスラエル軍による国境通行所への爆撃で、シリア・アラブ赤新月社の職員多数が死傷したことに対して、同赤新月社と犠牲となった職員の家族に、心からの連帯とお悔やみの意を表明した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って157回(うち131回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより292あまりの標的が破壊され、軍関係者415人が死亡、285人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:64人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者(クサイル市一帯):2人
身元不明者(ダブースィーヤ国境通行所):3人

また、民間人も66人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:55回
ダルアー県:17回
ヒムス県:54回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:4回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 27, 2024、ANHA, November 27, 2024、‘Inab Baladi, November 27, 2024、Reuters, November 27, 2024、SANA, November 27, 2024、SOHR, November 27, 2024などをもとに作成。

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