ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエルの首都テルアビブの国防省を攻撃したと発表(2024年11月13日)

ナハールネット(11月12日付)、NNA(11月12日付)、マナール・チャンネル(11月12日付)などによると、イスラエル軍は、首都ベイルート南方のアラムーン村を爆撃、これにより6人が死亡、15人が負傷した。

イスラエル軍はまたベイルート南部郊外の複数ヵ所(ハーラト・フライク地区、グバイリー地区)を爆撃した。

14日の戦況に関して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノン南部で兵士5人が戦死したとする声明を1人が死亡したとする声明を発表した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月13日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して24回の攻撃を実施したと発表した。

攻撃は、首都テルアビブのハキリヤ地区にある国防省などにも及んだ。


イスラエル軍の発表によると、午後11時00分の時点で、ヒズブッラーは約50発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

レバノンの保健省は12日のイスラエル軍の爆撃で78人が死亡、122人が負傷したと発表した。

これにより、9月23日以降の死者数は3,365人、負傷者数は14,344人となった。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Naharnet, November 13, 2024、NNA, November 13, 2024、Qanat al-Manar November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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ロシア外務省のザハロワ報道官:「ホワイト・ヘルメットは、シリア国内における極めて深刻な不安定要因であり続けている」(2024年11月13日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、記者会見で、シャーム解放機構の支配地やトルコの占領地で活動を続けるホワイト・ヘルメットについて、シリア国内における極めて深刻な不安定要因であり続けていると指摘した。

ザハロワ報道官は以下のように述べた。

ホワイト・ヘルメットについて耳にすることは以前より少なくなった。しかし、残念ながら、彼らは依然としていわゆるスポンサー、つまりは英米の納税者の資金を使って、シリアでの破壊活動を続けている。
ホワイト・ヘルメットは、シリア国内における極めて深刻な不安定要因であり続けている。シリアの状況、さらには長い間苦しんできたこの地域全体の状況を改善するために、彼らの活動を完全に終わらせ、過去の犯罪を明らかにすることが重要だ。
彼らがシリアで行ったすべてのこと、すなわちシリア国民の苦しみを利用して、血塗られた陳腐なPRスタントを仕掛け、テロリストとの協力を特徴にしてきたにもかかわらず、英国は偽装した戦闘員たちとの関係を断とうとはしていない。それどころか、彼らを「勇敢で無私の人道支援者」だと称えている。

RIAノーヴォスチ通信(11月13日付)、タス通信(11月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 13, 2024、TASS, November 13, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエル国内の4ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年11月13日)

イラク・イスラーム抵抗は午前5時19分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエル中部の標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前6時28分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午後11時1分にも声明を出し、イスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午後11時59分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

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これに関して、イスラエル軍は午後11時5分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、東方からUAV1機がエイラート市地域に飛来、イスラエル海軍のミサイル艇がこれを撃破したと発表した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は12日にシリアでイランの支援を受ける民兵の武器貯蔵物流本部施設を、9~10日にイエメンでイエメンにあるフーシー派の武器貯蔵施設複数ヵ所を攻撃したと発表(2024年11月13日)

米中央軍(CENTCOM)は12日付で声明(第20241112-01号)を出し、ハサカ県シャッダーディー市にあるパトロール基地の米軍人員に対するロケット弾攻撃への報復として、イランの支援を受ける民兵グループの武器貯蔵物流本部施設に対して攻撃を行ったと発表した。

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CENTCOMはまた声明(第20241113-01号)を出し、11月9日から10日にかけて、フーシー派の支配下にあるイエメン領内にある同派の武器貯蔵施設複数ヵ所に対して精密攻撃を行ったと発表した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「我々はシリア側との関係を正常化させるために手を差し伸べてきた…。私はアサド氏に希望を託している」(2024年11月13日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、国連の気候変動への対策を議論する国際会議COP-29に出席するために訪問していたアゼルバイジャンの首都バクーからの帰国に際して、メディアの取材に応じ、「シリアの領土保全を脅かしているのは我々ではない」と述べた。

エルドアン大統領は記者らに対して、次のように述べた。

我々はシリア側との関係を正常化させるために手を差し伸べてきた。我々はこうすることでシリアでの和平と平和への扉が開かれると信じている。
私はアサド氏に希望を託している。我々がともに歩み寄り、シリアとトルコの関係を正常化させることを望んでいる。なぜなら、シリアとトルコの間に存在するテロ組織を壊滅させる必要があるからだ。シリアには、公正で持続的な平和を築くための基盤が存在している。そのために取るべき措置も明らかだ。
シリアの領土保全を脅かしているのは我々ではない。シリアの領土保全を脅かしているのはテロリスト、とりわけクルディスタン労働者党(PKK)だ。多くの国に離散しているシリア人たちもシリアの領土保全を脅かしてはいない。アサド大統領はこの現実を認識し、国内に新しい空気を醸成し、自国を守るための措置を講じるべきだ。

その一方で、シリア北部への軍事作戦の可能性についても示唆した。

国の安全と国民の安心を確保するため、越境作戦は常に議題に上がっている。我々が脅威を感じた場合、いつでも越境作戦を開始する準備が整っている。我々がシリアの領土保全を尊重していることに、疑いを持つべきではない。だが、シリア北部では不安定状態が続いている。
すべての作戦の目的は、自国の安全を確保することにある。今後の行動も、この目的に焦点があてられることになる。国境沿いには依然としてテロリストが支配する地域があり、それが安全保障上のリスクをもたらしています。これらの地域を一掃し、テロの脅威を排除しなければ、国境を完全に安全にすることは不可能だ。

アナトリア通信(11月13日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2024、Anadolu Ajansı, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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米軍戦闘機がダイル・ザウル県ブーカマール市を爆撃し、「イランの民兵」5人が死亡(2024年11月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍の戦闘機1機が、シリア政府の支配下にあるブーカマール市の協会(ジャムイーヤート)地区にある指揮所を爆撃し、「イランの民兵」5人が死亡した。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、シリア政府の支配下にあるバクラス村にあるシリア軍と「イランの民兵」の陣地などを砲撃した。

これに対して、シリア軍もダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるシュハイル村を砲撃した。

この戦闘で、シリア軍第4師団の兵士1人が、シリア民主軍の狙撃を受けて死亡した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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シリア軍の自爆型無人航空機11機がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県アブザムー村の市場などを攻撃し、子供を含む10人が負傷(2024年11月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機11機がシャーム解放機構の支配下にあるアブザムー村の市場などを攻撃し、子供3人を含む10人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるズィヤーラ町、アンカーウィー村、マシーク村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアブー・アリー山一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村上空に飛来したシリア軍の自爆型無人航空機2機を撃墜した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構は、元最高幹部のアブー・マーリヤー・カフターニー氏暗殺事件を計画・実行したとされるイラク出身者2人とハマー県カフルヌブーダ町出身のシリア人を処刑(2024年11月13日)

シャーム解放機構は、4月の元最高幹部のアブー・マーリヤー・カフターニー氏暗殺事件を計画・実行したとされるイラク出身のカフターン・ファーディル・ガリーリー容疑者(1994年生まれ)とザイド・ナジャーフ・ザッバール容疑者(1998年生まれ)と、ハマー県カフルヌブーダ町出身のシリア人アミーン・マージド・ラフムーン容疑者(1997年生まれ)を処刑した。

トルコを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(11月12日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024、Syria TV, November 13, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがハサカ県シャッダーディー市とダシーシャ村を結ぶ街道を移動中のタンクローリーを襲撃し、シリア民主軍所属の自衛部隊の兵士3人を殺害(2024年11月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市とダシーシャ村を結ぶ街道を移動中のタンクローリーを襲撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属の自衛部隊の兵士3人を殺害した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで政治改革、体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴える(2024年11月13日)

スワイダー県では、スワイダー24(11月13日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで政治改革、体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町近くを走行中の軍用車の通過に合わせて、何者かが仕掛け爆弾を爆発させ、総合治安部の兵士3人が死亡した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍の無人航空機がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のアラーウィシャ村で車1台を攻撃、近くにいた子供1人が負傷(2024年11月13日)

アレッポ県では、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアラーウィシャ村で車1台を攻撃、近くにいた子供1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにマンビジュ市近郊のトゥーハール村、ダラジュ村、カーウカリー村、クール・フユーク村、ヤーリンリー村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はイスラエルの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに避難し、同自治局の支配地に入ったシリア人およびレバノン人の数が20,392人に達していると発表(2024年11月13日)

北・東シリア地域民主自治局はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/aanes.official)などを通じて、イスラエルの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに避難し、同自治局の支配地に入ったシリア人およびレバノン人の数が20,392人に達していると発表した。

自治局によって設置されたレバノンからの入国者を担当する危機管理チームによると、内訳は以下の通り:

男性:7,560人
女性:6,234人
子供:6,476人

レバノン人:94人
遺体:28体

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒムス県クサイル市近郊の国境地帯の橋や検問所を爆撃し、利用不能に(2024年11月13日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)で、イスラエル軍が午後8時5分頃、レバノン領方面から、ヒムス県クサイル郡の国境地帯を流れるアースィー川(オロンテス川)に架かる橋複数基を狙って航空攻撃を行い、橋や道路が甚大な損害を受け、利用不能となったと発表した。

SANA(11月13日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍が攻撃したのは、クサイル市とラブラ町を結ぶ街道にシリア軍第4師団が設置しているダブア検問所、マシュタル検問所、ジャウバーニーヤ村の橋の検問所、ダッフ橋、アダール橋、タッル・マンドゥー橋、アラジューン橋、バイト・フダル橋の8ヵ所で、シリア軍兵士15人と国籍不明者複数人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って148回(うち122回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより265あまりの標的が破壊され、軍関係者284人が死亡、230人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:55人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):85人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:4人

また、民間人も55人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:52回
ダルアー県:17回
ヒムス県:48回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 13, 2024、ANHA, November 13, 2024、‘Inab Baladi, November 13, 2024、Reuters, November 13, 2024、SANA, November 13, 2024、SOHR, November 13, 2024などをもとに作成。

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