イスラエル軍は、レバノン南部のスール市の港湾地区を爆撃し、3人が死亡、多数が負傷(2024年11月9日)

ナハールネット(11月9日付)、NNA(11月9日付)、マナール・チャンネル(11月9日付)などによると、イスラエル軍は、スール市南の港湾地区を爆撃し、3人が死亡、多数が負傷した。

イスラエル軍はまた、首都ベイルート南部郊外のレバノン大学近く、ブルジュ・バラージナ地区などを爆撃した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月9日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して27回の攻撃を実施したと発表した。

イスラエル軍がテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じてと発表したところによると、午後5時00分の時点で、ヒズブッラーは約70発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Naharnet, November 9, 2024、NNA, November 9, 2024、Qanat al-Manar November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルの標的3ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年11月9日)

イラク・イスラーム抵抗は午前4時34分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

午前4時43分にも声明を出し、イスラエル北部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

10日午前0時7分にも声明を出し、イスラエル南部の軍事標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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シリアに駐留するロシア軍がアレッポ県でシリア軍と合同飛行訓練を実施(2024年11月9日)

アレッポ県では、RIAノーヴォスチ(11月9日付)などによると、シリアに駐留するロシア軍がシリア軍と合同飛行訓練を実施した。

ロシアの防衛省が発表した声明https://eng.mil.ru/en/news_page/country/more.htm?id=12536573@egNewsによると、同訓練は、地上の標的、無人航空機、装備、要塞、敵部隊を破壊することを目的とするもので、訓練の第1段階では、ロシア軍のSu-34戦闘爆撃機、Su-24M戦闘爆撃機、SU-35S戦闘機が参加、高性能榴弾弾頭を備えたFAB-250爆弾などが投下された。

また第2段階では、ロシア軍のKa-52攻撃ヘリコプター、Mi-8夜間爆撃機、シリア軍のMi-25攻撃ヘリコプターが参加、クワイリス航空基地所属のパイロットらがS-8ロケット弾を実際に投下した。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、RIA Novosti, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターがハマー県ミスヤーフ市でイスラエル軍の爆撃で死傷した家族に支援物資を配給(2024年11月9日)

ハマー県では、ロシア当事者和解調整センターがミスヤーフ市でイスラエル軍の爆撃で死傷した家族に支援物資を配給した。


SANA(11月9日付)が伝えた。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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カフィール財団、カナワート慈善財団、キスワ慈善活動協会、ハルジャラ協会が、ダマスカス県と同郊外県でイスラエルのレバノン攻撃激化に伴うシリアへの避難民・帰還者を支援(2024年11月9日)

社会問題労働省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mosal.syria/)で、ダマスカス県の社会問題労働局の監督のもと、カフィール財団とカナワート慈善財団が、またダマスカス郊外県の社会問題労働局の監督のもと、キスワ慈善活動協会とハルジャラ協会が、イスラエルのレバノン攻撃激化に伴うシリアへの避難民・帰還者に対して救援物資の提供、レクリエーション、メンタル・サポートを行ったと発表した。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍とともにアレッポ県、ハサカ県を砲撃(2024年11月9日)

アレッポ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のアウン・ダーダート村一帯を集中的に砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のズィーワーン村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市にある工場を無人航空機1機で攻撃、カラ・ジューフ山一帯を砲撃した。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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アサーイシュが「持続的安定」作戦を継続し、フール・キャンプ内の「女性移住者」が収容されている区画とイラク人が収容されている区画で捜索活動を実施(2024年11月9日)

ハサカ県では、ANHA(11月9日付)によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、女性防衛隊(YPJ)とともに「持続的安定」作戦を継続し、フール・キャンプ内の「女性移住者」が収容されている区画とイラク人が収容されている区画で捜索活動を実施、「女性移住者」が収容されている区画での作戦を完了した。




アサーイシュは6日に開始した作戦で、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーやその協力者ら47人を逮捕したほか、地下トンネルなどを発見している。

9日には、23人をフール・キャンプやその一帯地域で新たに逮捕している。

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はイドリブ県を初めて爆撃したほか、アレッポ県、スワイダー県、ヒムス県を爆撃:前後してシリア軍とシャーム解放機構がイドリブ県で交戦(2024年11月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がサフィーラ市近郊の防衛工場機構一帯を多数のミサイルで攻撃し、「イランの民兵」のシリア人4人が死亡、6人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯の複数ヵ所に対して2回の爆撃を行い、身元不明者1人が死亡、シリア軍兵士6人が負傷した。

また、「第80監視団アブー・アミーン」はテレグラム(https://t.me/syrianevent1/)を通じて、サラーキブ市一帯に対するイスラエル軍の爆撃で、「アライン連隊、アーシューラー連隊、アサーイブ・アフル・ハックといった「イランの民兵」の戦闘員7人が死亡、15人以上が負傷したと主張した。

イスラエル軍がイドリブ県を爆撃するのは、2020年までにシリア政府が同地の南部と東部の支配を回復して以降初めて。

イスラエル軍の爆撃と前後して、同地一帯に展開するシリア軍が「シリアのアル=カーイダ」として知られる国際テロ組織のシャーム解放機構の支配下にあるサルミーン市などイドリブ県内各所、アレッポ県のアターリブ市を砲撃するとともに、カフル・アンマ村の農園一帯を自爆型のFPV無人航空機1機で攻撃、シャーム解放機構がこれに応戦していた。

このうち、アターリブ市の住宅地や公害には20発以上の砲弾が着弾し、住居1棟で火災が発生した。

また、ホワイト・ヘルメットのX(https://x.com/SyriaCivilDefe/)などによると、サルミーン市では、シリア米医療協会(SAMS)の施設が狙われ、施設の庭が被弾、一時利用できなくなった。

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この爆撃に関して、シリアの国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)は、午前0時45分頃、イスラエル軍がアレッポ市南東方面からアレッポ県とイドリブ県の農村地帯の複数ヵ所を狙って航空攻撃を行い、軍関係者多数が負傷し、一部で物的損害が生じたと発表した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、米国が違法に部隊を駐留させているヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を経由して、ダルアー県とスワイダー県の上空に侵入、シリア軍のレーダーがこれを捕捉していたが、迎撃しなかったという。

また、スプートニク・アラビア語版(11月9日付)は、X(https://x.com/sputnik_ar/)で、航空機複数機がシリア・ヨルダン国境地帯の空域を経由して、イスラエル占領下のゴラン高原方面に飛行していったとしたうえで、これらの航空機が、55キロ地帯上空を経由して、アレッポ県とイドリブ県で爆撃を行った航空機である可能性が高いと報じた。

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スワイダー県でも、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がシャフバー町近郊のマスィーフ丘にあるシリア軍のレーダー大隊基地の上空に飛来し、同基地を2回にわたって爆撃した。

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ヒムス県でも、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が、フーシュ・サイイド・アリー村に近い「非公式」のジャルマーシュ国境通行所と、通行所に近い橋に対して2回の爆撃を実施した。

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一方、ラタキア県では、シャーム解放機構が国民解放戦線(シリア国民軍)と主導する「決戦」作戦司令室諸派がシリア政府の支配下にある県北部のナフシャッバー村一帯を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って145回(うち119回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより258あまりの標的が破壊され、軍関係者279人が死亡、216人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:54人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):82人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:1人

また、民間人も51人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:51回
ダルアー県:17回
ヒムス県:46回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回

AFP, November 9, 2024、ANHA, November 9, 2024、‘Inab Baladi, November 9, 2024、Reuters, November 9, 2024、SANA, November 9, 2024、SOHR, November 9, 2024などをもとに作成。

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