ハサカ県カーミシュリー市でクルド民族主義組織からなる対話委員会(クルド国民統合諸政党(PYNK)クルド対話委員会)会合が開催(2024年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるカーミシュリー市で、クルド民族主義組織からなる対話委員会(クルド国民統合諸政党(PYNK)クルド対話委員会)会合が開催され、シリア情勢の進展について、シリア・レベル、そしてクルド人レベルの双方から議論を行った。

「シリアにおけるクルド人民の民族的民主的諸権利実現のためのクルドの立場と隊列の統合に向けて」と銘打たれた会合には、シリア・クルド民主統一党パールティのナスルッディーン・イブラーヒーム書記長、シリア・クルド民主左派党のサーリフ・カッドゥー書記長らが報告を行い、その後意見が交わされた。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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シリア民主評議会顧問局のダッラール共同議長は、トルコのフィダン外務大臣のシリア訪問について、「シリア民主軍を挑発するためだけに来たようだ」と批判(2024年12月22日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の顧問局のリヤード・ダッラール共同議長は、トルコのハカン・フィダン外務大臣のシリア訪問について、「シリア民主軍を挑発するためだけに来たようだ」と批判、こうした介入を行わないよう警告、「そうすることで、すべての問題が刑決し、幻想も消え去るだろう」と述べた。

ANHA(12月22日付)が伝えた。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市のアリーシャー・キャンプに設置されているアサーイシュの検問所がダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受け、隊員2人が負傷(2024年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市のアリーシャー国内避難民(IDPs)キャンプに設置されている内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、隊員2人が負傷した。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局支配下のハサカ県とアレッポ県を攻撃(2024年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)によると、トルコ軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、クーザリーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、タッル・タムル町昨日のクブール・ガラージナ、フドル・フサイン浦を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はさらに、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にあるガソリン・スタンドや学校を砲撃、これを破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がユーフラテス川に架かるカラ・クーザーク橋一帯で交戦した。

シリア国民軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のジャアダ村の民家を砲撃、女性1人と女児1人が死亡した。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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シリア軍事作戦総司令部のシャルア総司令官(アブー・ムハンマド・ジャウラーニー)がトルコのフィダン外務大臣、レバノンの進歩社会主義党のジュンブラート氏、サウジアラビアの使節団と相次いで会談(2024年12月22日)

シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」(https://t.me/syriafree25/)は、以下の通り発表した。

午後12時3分、和解センターへの前政権関係者の一時保護カード申請者総数(34,048人)と県別の申請者数を発表。

午後12時4分、為替レート表を発表。

午後3時30分、米国と英国のシリア関連組織による「シリアの未来を支援」するための記者会見が開催されたと発表。

午後7時23分、軍事作戦局がアサド政権崩壊後に首都ダマスカスで発見したカプタゴン製造工場の映像を公開。

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一方、国営のシリア・アラブ通信(SANA)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で、以下の通り伝えた。

中央銀行が電子決済取引に関する商用口座の1日の引き出し上限額を解除したと伝える。

ダルアー県警察本部で、同県警本部長がリヤード・アスアド大佐を出迎えたと伝える。

ダマスカス県のサブア・バフラート広場でアサド政権崩壊を祝うデモが行われたと伝える。

トルコの経済使節団(シリアのための事業主協会(BSA))がシリアを初めて訪問し、アレッポ商業会議所の代表らと会談。

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さらに、『ワタン』はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AlWatanNewspaper.sy/)で以下の通り伝えた。

サウジアラビアの使節団がシリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)と会談するためにシリアを訪問した。

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ムハンマド・アブドゥッラフマーン・ムスリム暫定地方行政環境大臣が、ラタキア県庁の職員の復職に向けた委員会を設置、職員らに復職を呼び掛けた。

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トルコのハカン・フィダン外務大臣がシリアを訪問し、シャルア総司令官らシリア軍事作戦総司令部、ムハンマド・バシール暫定内閣幹部らが出迎えた。

イナブ・バラディー(12月22日付)などによると、シャルア総司令官とフィダン外務大臣の会談には、トルコ側からヌフ・ユルマズ外務副大臣、ブルハン・コロール駐シリア・トルコ大使、シリア側からアスハド・ハサン・シャイバーニー暫定外務大臣が同席した。

会談後にフィダン外務大臣との共同記者会見に臨んだシャルア総司令官は、次のように述べた。

加害者は去り、被害者がシリアに残った。これらの法が被害者を対象とすべきではない。原因が消えれば、これらの制裁もシリアから解除されるべきだ。迅速なメカニズムを構築して、これらの制裁を撤廃する必要がある。

シャルア総司令官はまた、数日中に国防省から発表が行われ、軍指導者らによる新たな委員会が設立され、軍の新たな構造が策定される予定だと述べた。

また、段階的に武装組織諸派は解散し、軍に統合されるプロセスが開始されるとし、国家以外の武装勢力の存在は許されないと強調した。

さらに、ほとんどの武装組織諸派との間に統合指導部の設置についての合意がなされており、軍事作戦の終了後に国防省を新設する計画もあると付言した。

一方、フィダン外務大臣は、シャルア総司令官との会談で、治安と安定の実現、経済強化、復興、移行期、法治国家の実現などについて重点的に議論を交わしたことを明らかにした。

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シャルア総司令官がシリアを訪れたワリード・ジュンブラート氏らレバノンの進歩社会主義党の使節団と会談した。

ナハールネット(12月22日付)などによると、シャルア総司令官と面談したのは、ジュンブラート氏、ドゥルーズ派の宗教指導者(シャイフ・アクル)のサーミー・アブー・ムナー師ら。

シリア側からはムハンマド・バシール暫定首相らが同席した。

会談で、ジュンブラート氏は、アサド政権の崩壊、抑圧と独裁の終焉に祝意を示すとともに、シリア国民に対する犯罪の追及と処罰、シリア・レバノン関係の正常化を希望すると述べた。

一方、シャルア総司令官は、以下の通り述べた。

シリアは(レバノンにとって)かつて懸念と迷惑の源であり、レバノン問題への介入は否定的なものだった。旧体制と「イランの民兵」は、シリア人の結束を分断する行為を行ってきた。
我々の闘いは、この地域を大規模な戦争、ひいては世界大戦から救った。シリアは今後、レバノンに対して否定的な介入を行うことは決してなく、むしろ支えとなるだろう。シリアはすべての人々に対して公平な立場を維持し、レバノンの主権と安全の安定を尊重する。シリアへの過去の記憶がレバノン人の心から消されられることを願っている。

このほか、AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024などを参照。

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内務治安部隊(アサーイシュ)が米主導の有志連合の支援を受け、ラッカ市内各所でダーイシュのスリーパーセルのメンバー18人を逮捕(2024年12月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が米主導の有志連合の支援を受け、ラッカ市内各所でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー18人を逮捕した。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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米軍が基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年12月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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シリア・テレビ:シリア軍事作戦総司令部がシャーム解放機構の軍事部門の司令官であるムルハフ・アブー・カスラ氏を新政権の国防大臣に任命(2024年12月21日)

トルコを拠点とするシリア・テレビ(12月21日付)は、複数筋の話として、シリア軍事作戦総司令部がシャーム解放機構の軍事部門の司令官であるムルハフ・アブー・カスラ氏を新政権の国防大臣に任命したと伝えた。

アブー・カスラ氏は「アブー・ハサン・ハマウィー」の名で活動してきた人物。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、Syria TV, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は1紅海南部、バブ・アル・マンデブ、アデン湾での米海軍の軍艦や商船への攻撃を続けるフーシー派の活動を妨害し弱体化させるために攻撃を実施(2024年12月21日)

米中央軍(CENTCOM)は12月17日の午前1時23分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、紅海南部、バブ・アル・マンデブ、アデン湾での米海軍の軍艦や商船への攻撃を続けるフーシー派の活動を妨害し弱体化させるために攻撃を実施、フーシー派の一方向攻撃型無人航空機(OWA UAV)複数機と対艦巡航ミサイル(ASCM)も撃墜したと発表した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はイスラエルの首都テルアビブにある軍事目標1ヵ所に対して軍事作戦を実施したと発表(2024年12月21日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後8時31分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、イスラエルの首都テルアビブにある軍事目標1ヵ所に対して軍事作戦を実施したと発表した。

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この攻撃に関して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)で以下の通り発表した。

午前5時45分
イスラエル軍は、イエメンからイスラエル中部に向けて発射された飛翔体に関する報告を受け、テルアビブ・ヤーファ地域で飛翔体の落下を確認し、複数の軽傷者が医療処置を受けるために搬送されたと発表。

午後4時8分
イスラエル軍は、先ほどグヴロット、タルメイ・エリヤフ、エイン・ハベソールでドローン侵入に関する警報が発令されたのを受け、東側からイスラエル領内に侵入した無人航空機(UAV)がイスラエル空軍によって撃破されたと発表。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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アレッポ市中心街で、シャーム解放機構の刑務所に投獄されている逮捕者の妻や子供らがデモを行い、すべての言論犯の釈放と刑務所の閉鎖を求める(2024年12月21日)

アレッポ県では、「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、アレッポ市中心街で、シャーム解放機構の刑務所に投獄されている逮捕者の妻や子供らがデモを行い、すべての言論犯の釈放と刑務所の閉鎖を求めた。


シリア人権監視団によると、逮捕されたのは、イスラーム解放党メンバーの家族や親戚。

同監視団によると、総合治安局は、12月17日にイスラーム解放党のメンバー1人がスィハーラ村とアターリブ市を結ぶ街道沿線の自宅に回廊としていたところを逮捕、連行している。

また、 テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」によると、逮捕されたのは女性10人で、デモに参加して帰宅しようとしたところを逮捕された。

これを受け、逮捕された女性らの家族が釈放を求め、2時間以内に釈放されない場合、「気に入らないことが起きることになる」と脅迫した。

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シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県サイドナーヤー中央刑務所での拷問などで300人が死亡していたことを新たに確認したと発表した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、December 22, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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ラタキア県、ダマスカス郊外県でシリア軍事作戦総司令部所属の武装勢力と前政権を支持する民兵が交戦(2024年12月21日)

テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)は、沿岸地方(場所は明示せず)で、「アサド民兵のシャッビーハ」がシリア軍事作戦総司令部所属の武装勢力を襲撃し、複数を殺傷したと伝えた。

一方、シリア人権監視団などは、トルコマン人が多く住むラタキア県のアイサウィーヤ村など県内の複数の村で、教員が追放されていると発表した。

シリア人権監視団はまた、ハーフィズ・アサド元大統領の生地のカルダーハ市の住民らがシリア軍と「決戦」作戦司令室総司令部の当局に対して前政権における象徴的な人物や犯罪者のリストを提出、処罰を求めたと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のタルフィーター村で、前政権を支持する地元民兵とシリア軍と「決戦」作戦司令室総司令部を支持する民兵が激しく交戦、総合治安局(総合治安機関)が介入して、事態を収束させた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリアとレバノンの国境を流れるカビール川河畔のアッカール平野とヒルバト・アクラード村一帯で密輸業者どうしが激しく交戦し、1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市で、シリア軍事作戦総司令部に所属する武装勢力と国防隊メンバーが激しく交戦(2024年12月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部の支配下に入ったダイル・ザウル市のジュバイラ地区で、シリア軍事作戦総司令部に所属する武装勢力と国防隊メンバーが激しく交戦した。

戦闘は盗品の分配をめぐる対立が発端だという。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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インターポールの米事務所はレバノンの検事総長に対して、シリア空軍情報部のジャミール・ハサン部長を指名手配するよう要請(2024年12月21日)

インターポールの米事務所はレバノンのジャマール・ハッジャール検事総長に対して、シリアの空軍情報部のジャミール・ハサン部長(少将)を指名手配するよう要請した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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イランのアラーグジー外務大臣:「シリアは「抵抗枢軸」から脱した」(2024年12月21日)

イランのアッバース・アラーグジー外務大臣はエジプトのガド・テレビ(12月21日付)のインタビューに応じ、そのなかでシリアが「抵抗枢軸」から脱したと認めたうえで、アサド政権の崩壊が、「イスラエルに対するいかなる抵抗をも根絶しようとする米国とイスラエルの巨大な計画」の一環として行われたと改めて強調した。

メフル通信(12月20日付)が伝えた。

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イラン外務省のエスマーイール・バガーイー報道官は、在シリア・イラン大使館の現地スタッフのダーウド・ビータラフ氏が15日昼前にテロリストによって銃で撃たれて死亡したと発表した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、al-Ghad TV, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Mehr News, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局支配下のアレッポ県、ハサカ県への攻撃を続ける(2024年12月21日)

アレッポ県では、ANHA(12月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるカラ・クーザーク橋、シュユーフ・ファウカーニー村を砲撃した。

また、トルコ軍はアイン・アラブ(コバネ)市南の穀物センターを無人航空機1機で攻撃したほか、同市東のマティーン村をシリア国民軍とともに砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会はティシュリーン・ダムでトルコ軍の戦車1輌を撃破した。

また、シリア民主軍はティシュリーン・ダムに対するトルコ軍とシリア国民軍の砲撃で、戦闘員5人が死亡したと発表した。

マンビジュ軍事評議会も声明を出し、シリア国民軍の戦闘員52人を殺害したと発表した。

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ハサカ県では、ANHA(12月21日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・ブラーク町とフール町を結ぶ街道で車1台を狙って攻撃、これにより市民3人が死亡した。

AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、SANA, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024、al-Watan, December 21, 2024などをもとに作成。

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シリア軍事作戦総司令部は、ヌスラ戦線時代からの幹部アスアド・ハサン・シャイバーニーをシリアの新政府の外務大臣に任命すると発表(2024年12月21日)

シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」(https://t.me/syriafree25/)は、以下の通り発表した。

午後2時21分、総司令部(シリア軍事作戦総司令部)は、アスアド・ハサン・シャイバーニーをシリアの新政府の外務大臣に任命すると発表。

午後4時4分、シャイバーニー外務大臣の経歴を発表。発表された経歴は以下の通り:

  • 1987年、ハサカ県で生まれ、ダマスカス県で育ち、2009年に同地の大学の文学部人文学科の英語・文学専攻を卒業。
  • 2022年にトルコのサバフディン・ザイム大学で政治学と国際関係の修士号を取得し、同分野で博士課程を就学中。現在、MBA(経営学修士)の最終課程を履修中。
  • 2011年のシリア革命に開始当初から参加し、すべての段階に立ち会う。2017年にはシリア救済内閣の設立に参加。
  • 救済内閣の政治問題局を設立し、当初から現在に至るまでその責任者を務める。

イナブ・バラディー(12月21日付)によると、シャイバーニー氏は、「ザイド・アッタール」を名乗ったシャーム解放機構の幹部の1人。

同機構がシャームの民のヌスラ戦線の名で活動していた時は、「アブー・アーイシャ」、シャーム・ファトフ戦線に名称をした際には、「フサーム・シャーフィイー」の名で活動、政治問題局の局長への就任とともに、「ザイド・アッタール」を名乗るようになった。

シャイバーニー氏は、政治問題局長として、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所などで諸外国の使節団との折衝を担当してきた。

2017年には、カタールの仲介のもと、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動とアサド政権が交わした「5市合意」に幹部の1人として調印した。

この合意において、シャーム解放機構側は、ダマスカス郊外県のザバダーニー市、マダーヤー町、ブルーダーン村をアサド政権に引き渡す一方、アサド政権はイドリブ県のフーア市、カファルヤー町を蜂起、また当時イラクで拉致されていたカタール人多数が釈放された。

また、2018年以降激化したシリア北西部での戦闘では、ロシアとトルコによる停戦に異議を唱えていた。

なお、シャイバーニー氏は、米国務省使節団との会談に同席していた。

午後7時37分、シャルア総司令官は、軍事諸派と会談し、新生シリアにおける軍機関の設立について議論したと発表

午後11時5分、ガソリン、灯油、プロパンガスの価格を発表。

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またアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)が率いるシリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)はテレグラムのアカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて以下の通り発表した。

午後11時5分、クナイトラ県に旧体制の構成員のための和解センターを設置、12月22日までに一時保護カードを取得するよう発表。

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内務省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianmoi/)で、ダマスカス県ウマウィーイーン広場で総合治安局(総合治安機構)が治安維持にあたる写真を公開。

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一方、国営のシリア・アラブ通信(SANA)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で、以下の通り伝えた。

アレッポ市ジュマイリーヤ警察署が市民の苦情を受け付ける写真を公開。

総合治安局(総合治安機関)がヒムス市内で治安維持にあたる写真を公開。

内務省がヒムス県で大麻密売人を逮捕したと報じる。

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さらに、『ワタン』はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AlWatanNewspaper.sy/)で以下の通り伝えた。

軍事教練機構が教練性の募集を開始したと報じる。

総司令部(シリア軍事作戦総司令部)が、ダマスカス郊外県に旧体制の構成員のための和解センターを設置、12月22日までに一時保護カードを取得するよう発表したと伝える。

カタール大使館が国旗を掲揚したと報じる。

このほか、AFP, December 21, 2024、ANHA, December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 21, 2024、Reuters, December 21, 2024、Sham FM, December 21, 2024、SOHR, December 21, 2024などを参照。

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シリア救国内閣の政治問題局はアーイシャ・ディブス氏を女性事務局長に任命したと発表(2024年12月20日)

シリア救国内閣の政治問題局はXのアカウント(https://x.com/syriadpa)などを通じて、アーイシャ・ディブス氏を女性事務局長に任命したと発表した。

AFP, December 20, 2024、Aleamaliaat_aleaskaria, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、Syriafree25, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などを参照。

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『ナハール』:バシール暫定内閣の発足によっても、シリア軍事作戦局総司令部のアフマド・シャルア総司令官(ジャウラーニー)の「側近」は依然として表舞台に登場していない(2024年12月20日)

『ナハール』(12月20日付)は、ムハンマド・バシール暫定内閣の発足によっても、シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)の「側近」らが依然として表舞台に登場していないと伝えた。

同紙によると、ダマスカス郊外県ジャイルード県出身で治安部門を統括してきたアブー・アフマド・フドゥード(アナス・ハッターブ)氏、トルコ人で軍事部門で重要な役割を担ってきたムフタール・トゥルキー(本名不明)氏らがいまだ公職についてないという。

AFP, December 20, 2024、Aleamaliaat_aleaskaria, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、al-Nahar, Decembr 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、Syriafree25, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などを参照。

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ジャズィーラ速報:「シリアの新政権が包括的な国民対話開始に向けた拡大会合の開催に取り組んでいる」(2024年12月20日)

ジャズィーラ・チャンネル(12月20日付)は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AJA.Syria/)を通じて、シリアの新政権が包括的な国民対話開始に向けた拡大会合の開催に取り組んでいると速報で伝えた。

速報の内容は以下の通り:

  • ダマスカスの新政権は、包括的な国民対話を開始するための拡大会合を開催する準備を進めている。
  • 会議には、すべての機関、シリア国民およびその社会成員の代表が参加する予定である。
  • 政治団体、市民社会、学術的専門家、そして学者や無所属の人材が招聘される予定である。革命軍事諸派の代表者も会議に参加する。
  • 会議では、移行期の基本方針と今後の国家運営の枠組みについて議論が行われる。
  • 新政権は会合の準備を完了しており、数日以内に開催される予定である。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノン南部のバニー・ハイヤーン村から撤退(2024年12月20日)

ナハールネット(12月20日付)、NNA(12月20日付)、マナール・チャンネル(12月20日付)などによると、イスラエル軍はレバノン南部のバニー・ハイヤーン村から撤退した。

同村には18日に侵攻していた。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Naharnet, December 20, 2024、NNA, December 20, 2024、Qanat al-Manar December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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ダルアー県マアリーヤ村でイスラエル軍の撤退を求める抗議デモが発生、イスラエル軍が発砲し、デモ参加者複数が負傷(2024年12月20日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がラフィード町西部郊外に侵攻した。

また、HFL(12月20日付)によると、イスラエル軍地上部隊がジュバーター・ハシャブ村に侵攻した。

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ダルアー県では、『ワタン』のフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AlWatanNewspaper.sy/)によると、マアリーヤ村でイスラエル軍の撤退を求める抗議デモが発生、イスラエル軍が発砲し、デモ参加者複数が負傷した。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、HFL, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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ドイツのベアボック外務大臣:「シリア民主軍は武装解除し、シリアの新政権の参加に入る必要がある」(2024年12月20日)

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外務大臣は、トルコのハカン・フィダン外務大臣と会談、そのなかで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍について、武装解除し、シリアの新政権の参加に入る必要があると述べた。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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交渉委員会とシリア革命反体制勢力国民連立内でアサド政権から離反していた将兵らの辞任が相次ぐ(2024年12月20日)

イナブ・バラディー(12月20日付)は、交渉委員会とシリア革命反体制勢力国民連立内で12月18日から19日にかけて、アサド政権から離反していた将兵らの辞任が相次いだと伝えた。

辞任したのは、交渉委員会のイブラーヒーム・ジャバーウィー准将、アブドゥッラー・カースィム・ハリーリー准将、アワド・アフマド・アリー准将、アブドゥルジャッバール・アカイディー准将、シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ダギーム氏。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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米国防総省のライダー報道官:「シリア領内に米軍関係者約2,000人が駐留している」(2024年12月20日)

米国防総省のパトリック・ライダー報道官は記者会見で、シリア領内に米軍関係者約2,000人が駐留していると明かした。

ライダー報道官は以下の通り述べた。

まず一点、伝えておきたい事がある。これまで、シリアにおける米軍の配備人数について、約900名と定期的に説明してきた。だが、シリアの情勢とその関心の高さを鑑み、実際の人数がそれを上回る可能性があることを最近把握し、確認を依頼した。その結果、本日、実際の人数が約2,000名であることを確認した。
説明によれば、追加部隊は一時的なローテーション部隊として派遣され、変化する任務要件に対応しているとのことである。一方、900名の主力部隊は長期配備されている。また、多くの配備において、人数が時折変動するのは一般的である。だが、今回の数字がこれまでの報告内容を大きく上回ることを踏まえ、この情報を把握した時点で速やかに伝えることを決定した。さらに、配備に関しては、外交的および運用上の安全保障上の考慮が伴う場合があり、今回もそのような状況である。しかし、シリアに対する関心の高さやこれまでの報告内容を踏まえ、最新の情報を提供することが重要であると判断した。
また、説明によれば、これらの部隊は「ダーイシュ撃破作戦」を補完するものであり、アサド政権の崩壊以前からシリアに配置されていたとのことである。この件に関しては、質疑応答の際に質問があれば喜んでお答えする。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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アサド政権が崩壊した12月8日以降、ダルアー県のナスィーブ国境通行所を経由してシリア人7,250人が帰国(2024年12月20日)

ヨルダンのマムラカ・テレビ(12月20日付)は、アサド政権が崩壊した12月8日以降、ダルアー県のナスィーブ国境通行所(ヨルダン川はジャービル国境通行所)を経由して、これまでに7,250人のシリア人が帰国したと伝えた。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、al-Mamlaka TV, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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米国務省の使節団はシリア軍事作戦局総司令部のシャルア総司令官(ジャウラーニー)への懸賞金を取り下げると伝える(2024年12月20日)

米国務省の使節団がシリアを訪問し、シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)と会談した。

シャルア総司令官と会談したのは、バーバラ・リーフ国務次官補、ロジャー・カースティンズ人質問題担当特使、ダニエル・ルービンスタイン・シリア担当特使。

会談後、リーフ国務次官補はイナブ・バラディー(12月20日付)のオンライン・インタビューに応じ、そのなかで、シャルア総司令官に対して米国が同司令官への懸賞金の呼びかけを継続しない旨を伝えたことを明らかにした。

リーフ国務次官補はまた、シリア北東部情勢について、「クルド人が自己防衛を行うきっかけとなった状況は、大きく変化した」と述べた。

リーフ国務次官補はまた、記者会見で「イランはシリアにおいて一切の役割を果たすべきではなく、果たすこともないだろう」と述べる一方、トルコの役割を高く評価した。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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ラタキア県フマイミーム航空基地に駐留を続けるロシア軍部隊が基地近くに飛来したミサイル、あるいは無人航空機を迎撃(2024年12月20日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、フマイミーム航空基地に駐留を続けるロシア軍部隊が基地近くに飛来したミサイル、あるいは無人航空機を迎撃、激しい爆発が確認された。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍がラッカ県マアダーン町、ガーニム・アリー村、ズール・シャンマル村に展開したシリア民主軍を撃破、3町村を制圧(2024年12月20日)

ラッカ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍が、マアダーン町、ガーニム・アリー村、ズール・シャンマル村に展開した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を撃破、3町村を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が19日深夜から20日未明にかけて、ティシュリーン・ダムとスィッリーン町を結ぶ街道を移動中の車1台を攻撃、ジャーナリスト2人を殺害した。

ANHA(12月21日付)によると、死亡したのは、ジーハーン・バルキーン氏とナーズィム・ダーシュターン氏。

また、ANHA(12月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治の支配下にあるユーフラテス川のカラ・クーザーク橋を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(12月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村・タッル・カイファジー村間の地域を砲撃した。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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シリア軍事作戦局総司令部のシャルア総司令官(ジャウラーニー)が『シャルク・アウサト』のインタビューに応じる:「シリアは、いかなるアラブ諸国や湾岸諸国に対しても攻撃や不安を引き起こすための拠点とはならない」(2024年12月20日)

シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、『シャルク・アウサト』(12月21日付)の単独インタビューに応じた。

ビーサーン・シャイフ女史が大統領府で行ったインタビューのなかでのシャルア総司令官の主な発言は以下の通り。

もちろん、アラブ諸国には伝えるべきことがある。特にシリアは、イランがアラブ諸国の四つの首都を操作し、関与した国々に戦争と腐敗をもたらし、湾岸地域の安全を不安定にし、地域を麻薬やカプタゴンで溢れさせる拠点となっていた。このような状況の中、我々が行ったことは、イランの民兵を排除し、シリアを完全にイランの手先の拠点として閉鎖することであり、それが地域全体にとって大きな利益をもたらした。これは外交的手段や圧力では達成できなかった成果である。
旧体制がアラブ諸国との関係を再開し、アラブ連盟に復帰する際に若干の譲歩が行なわれたが、我々はこの試みが失敗に終わるだろうと確信していた。それは、この体制がいかなる譲歩も行わず、善意をもってこれを受け入れることはないと知っていたからである。例えば、ヨルダンとの会談では、なぜカプタゴンを輸出し続けるのかという質問に対し、「制裁が解除されるまでは止めない」と答えた。だが、体制はこうしたやり方はしない。
湾岸地域の戦略的安全保障が今日より安全になったと言えるのは、域内でのイランの計略が40年後退したからである。
我々は現在、国家建設の段階にある。シリア革命は体制の崩壊とともに終わり、これを他国に輸出することは許さない。また、シリアはアラブ諸国や湾岸諸国に対する攻撃や不安を引き起こすための拠点とはならない。革命には多くの人々が参加したが、現在は新しい段階、すなわち国家建設の段階にある。我々はこれらの国々と戦略的かつ効果的な関係を築くことを目指している。シリアは戦争や他国の利益のための拠点として疲弊しており、自国の再建と信頼の構築が必要である。シリアはアラブ世界の中心に位置する国である。
ダマスカスでの我々の存在は誰にとっても脅威ではない。我々は湾岸諸国が達成した先進的な発展に注目し、シリアもそれを目指している。特に、サウジアラビアは非常に大胆な計画を立てており、開発ビジョンを持っている。我々もそのビジョンに注目しており、多くの共通点がある。その共通点を基に、経済協力や発展的な取り組みを進めることができる。
確かに、我々がダマスカスに到着したことを受け、レバノンの兄弟たちから多くの懸念が寄せられた。彼らは、これがレバノン内の一部勢力を強化するのではないかと心配した。しかし、我々は隣国レバノンを支配するような関係を求めているわけではなく、尊重と交流に基づく関係を望んでいる。レバノンの内政に干渉するつもりはない。我々は自国で非常に多くの仕事を抱えている。良好な関係を築き、すべてのレバノン人に等しい距離を保ち、彼らが満足することが我々の満足につながる。
(穏健化したシャルア総司令官の姿勢に賛同しない勢力が少なからずいるとの主張には)賛成しかねるが、全体的には私の個人的な意見をシリア人に押し付けるつもりはない。むしろ、法律家や専門家に委ね、法律が人々の関係を形成する基準となるべきである。シリアのように多様な構成要素を持つ国で、一つの意見だけが支配することは期待できない。この多様性は良いことであり、健全である。今回の勝利は特定のグループのためではなく、すべてのシリア人のための勝利である。かつて体制を支持していたと考えられた人々でさえ、彼らの喜びを見ることができた。人々は感じていることや考えていることを自由に表現することができなかったのだ。私は、シリア人が異なる立場を持ちながらも、自国を守るのに十分な意識を持っていると確信している。
つまり、私が目指すのは包括的な合意と法治国家を通じて我々の紛争を解決することである。
我々が対峙していたのは政治体制ではなく、あらゆる意味で犯罪的で残忍な悪党だった。彼らは平時であれ、戦時であれ、逮捕、強制失踪、殺人、追放、飢餓、化学兵器使用、組織的な拷問を行ってきた。しかし、原因は排除された。我々は報復の視点でこれを見るつもりはない。ただし、サイダナーヤー刑務所の責任者や化学兵器を使用した者、その他の著名な犯罪者については追及が必要である。彼らの名前は知られており、彼らを裁くことが必要である。また、無名の個人についても、被害者の家族が訴えを起こして裁きを求める権利を有している。重要なのは、我々が拘束の鎖を断ち切り、この任務を支援する専門組織が設立されたことである。また、行方不明者の状況を追跡し、彼らの生存や死亡の状況を明らかにし、家族のために死亡証明書や相続手続きなどの問題を解決する専門省庁が設立される予定である。これは多くの仕事を伴うが、我々は真実に到達しなければならない。
(大統領府でインタビューに応じることについて)正直に言うと、まったく快適ではない。しかし、この場所は、国民に開かれた訪問先となるべきであり、子どもたちがこの庭で遊べるような場所であるべきだと考えている。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、al-Sharq al-AwsatSOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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