イスラエル軍の無人航空機複数機がサイダー市近郊のティブナ村、バイサリーヤ村、ズライリーヤ村を攻撃(2024年12月13日)

ナハールネット(12月13日付)、NNA(12月13日付)、マナール・チャンネル(12月13日付)などによると、イスラエル軍の無人航空機複数機がサイダー市近郊のティブナ村、バイサリーヤ村、ズライリーヤ村を攻撃した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Naharnet, December 13, 2024、NNA, December 13, 2024、Qanat al-Manar December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス県のカシオン山頂に加えて、タルトゥース県、ヒムス県、スワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県を爆撃(2024年12月13日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がミスヤーフ市近郊の武器貯蔵施設複数ヵ所、科学研究所(防空工場)を爆撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がクサイル市近郊のワーディー・ハンナーにある防空設備複数ヵ所などを爆撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がカースィウーン(カシオン)山の山頂、マッザ航空基地を爆撃した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がクライブ丘、カフル村一帯にある兵舎、ハルハラ航空基地などを狙って爆撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がサフワ村の森林地帯にある兵舎を爆撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がナジュハー村近くにある第295支部(総合情報部)、電子戦争局所属の第1中隊、燃料局の施設などを爆撃した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸各所からイラクに逃れた共和国護衛隊第103旅団や国境警備隊の離反将兵、税関局などの公務員ら約2,100人がシリアへの帰国を求める声明を発表(2024年12月13日)

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸各所からイラクに逃れた共和国護衛隊第103旅団や国境警備隊の離反将兵、税関局などの公務員ら約2,100人がシリアへの帰国を求める声明を発表した。

イラクへの避難者は現在、在イラン・シリア大使館と帰国の方途について連絡を取り合っているという。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:サイドナーヤー中央刑務所での拷問などで33人が死亡していたことを新たに確認(2024年12月13日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県サイドナーヤー中央刑務所での拷問などで33人が死亡していたことを新たに確認したと発表した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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ロシア人、ベラルーシ人、北朝鮮人、複数の国の大使館の職員らを乗せた約250輌の車輛からなる車列が、シャーム解放機構の部隊の護衛を伴い首都ダマスカスからフマイミーム航空基地に移動(2024年12月13日)

シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、ヒムス県ハスヤー町一帯に駐留していたロシア軍部隊が、ラタキア県のフマイミーム航空基地に撤退した。

また、ロシア人、ベラルーシ人、北朝鮮人、複数の国の大使館の職員らを乗せた約250輌の車輛からなる車列が、シャーム解放機構の部隊の護衛を伴い、首都ダマスカスから同じくフマイミーム航空基地に移動した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局は米国の仲介のもとにシャーム解放機構との間で「覚書」あるいはその「草案」を交わしたとの一部情報を否定(2024年12月13日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/aanes.official)などを通じて、米国の仲介のもとに首都ダマスカスを制圧したシャーム解放機構との間で「覚書」あるいはその「草案」を交わしたとの一部情報を否定した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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シリア救国内閣とともに移行プロセスを進める政治問題局のアルナーウート報道官は、現行の憲法と人民議会を移行期にあたる3ヶ月間停止すると発表(2024年12月13日)

シャーム解放機構がシリア北西部の統治を委託する組織の一つで、ムハンマド・バシール暫定首相主導のもとで、シリア救国内閣とともに移行プロセスを推し進める政治問題局のウバイダ・アルナーウート報道官は、現行の憲法と人民議会を移行期にあたる3ヶ月間停止すると発表した。

アルナーウート報道官は首都ダマスカスにある放送テレビ公社で以下の通り述べた。

我々は、シリア救済政府の革命閣僚たちと元閣僚らとの権限移譲を目的とした会議を経て、この段階(移行期)が新政権が樹立されるるまで、3ヵ月間継続されること、そしてこの期間中、憲法および議会を一時停止することを決定した。
憲法を検討し、改正を行うための法務権利委員会が設置されることになる…。その間の最優先事項は、国家機関を保護、文書や証拠書類を保全することだ。また、サービス部門の課題にも対処する。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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ロイター通信は、政権高官などの情報をもとに、アサド大統領がロシアに亡命する直前の様子を詳細に伝える(2024年12月13日)

ロイター通信(12月13日付)は、アサド政権高官などの情報をもとに、アサド大統領がロシアに亡命する直前の様子の詳細について伝えた。

記事の概要は以下の通り。

アサド大統領は政権が崩壊に向かうなか、シリアを脱出する計画についてほとんど誰にも打ち明けなかった。関係者や出来事を知る複数の情報筋によると、側近や政府関係者、さらには親族に対しても嘘をついたり、計画を隠していた。

モスクワへの脱出の数時間前(12月7日)、アサド大統領は国防省で約30名の軍および治安関係の幹部と会合を開いた。同会合に出席していた司令官の1人が、匿名を条件にその内容について明らかにしたところによると、アサド大統領は、ロシアからの軍事支援が間もなく到着するとしたうえで、地上部隊に抵抗を続けるよう求めた。

アサド大統領の側近の1人によると、大統領は土曜日、勤務を終えた後、自宅に戻ると大統領府事務局長に告げたが、実際には空港へ向かった。 アサド大統領は、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問に電話をかけ、演説を書くために自宅に来るよう依頼したが、彼女が到着すると、そこには誰もいなかったという。 アサド大統領の側近3人の話によると、実弟のマーヒル・アサド准将さえも脱出計画を知らせていなかった。ある情報筋によれば、マーヒル准将はヘリコプターでイラクに入り、その後ロシアに移動したという。 アサド大統領の母方の従兄弟であるイハーブ・マフルーフ氏とイヤード・マフルーフ氏も、側近やレバノンの治安当局によると、置き去りにされ、2人は車でレバノンに逃亡しようとしたが、その途中で反体制派の邀撃を受け、イハーブは銃撃されて死亡し、イヤード氏も負傷したとされる(ただしこれについては事実確認はとれていないという)。

中東地域の外交官2人によると、アサド大統領は12月8日(日曜日)、航空機で首都ダマスカスを脱出した。機体のトランスポンダーは切られ、レーダーに映らないかたちで離陸したという。

3人の側近と外交官1人によると、アサド大統領はラタキア県のフマイミーム航空基地に飛び、そこからモスクワへ向かった。彼の妻アスマー氏と3人の子どもたちはすでにロシアの首都で彼を待っていた。

なお、「攻撃抑止」軍事作戦局による一大侵攻作戦が開始された際、アサド大統領はロシアとイランに支援を求めたが、ことごとく拒否されたという。

アサド大統領は11月28日に、モスクワを秘密裡に訪問し、ロシアに軍事介入を求めたが、中東地域の3人の外交官によるとロシア大統領府は関与を望まず、アサド大統領の要請を無視した。

アサド大統領は当初、UAEへの亡命を希望した。だが、UAEは化学兵器使用の疑いで欧米諸国の制裁対象となっている彼を受け入れることが国際的な反発を招くことを懸念して、これを拒否した。

ロシアは、軍事介入には消極的だったが、アサド大統領の安全に脱出させるための外交努力を主導した。

セルゲイ・ラヴロフ外務大臣はドーハ・フォーラムに際して、シャーム解放機構とつながりがあるトルコ、カタールと協議を行い、脱出を手配した。

アサド大統領の脱出直前の12月7日(土曜日)の夜10時30分、モハンマド・ガーズィー・ジャラーリー首相はアサド大統領と電話で話した。ジャラーリー首相によると、彼が状況の深刻さを伝えると、アサド大統領は「明日になればわかる」と答えたという。しかし、その翌朝
再び電話をかけた際には、アサド大統領からの応答はなかった。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県アムール山一帯で市民2人を銃で撃ち殺害したほか、羊飼い3人を処刑(2024年12月13日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアムール山一帯で市民2人を銃で撃ち殺害したほか、羊飼い3人を処刑した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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ハマー県で市民らが何者かによって殺害される(2024年12月13日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がミスヤーフ市近郊のジュッブ・ラムラ村にある畜産施設を襲撃、技師1人、施設の副所長1人、守衛1人、民間人2人を殺害、牛45頭や設備などを略奪した。

また、バフラ村に至る街道で、何者かによって殺害されたと見られる市民2人が遺体で発見された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」の一つとして知られるバーキル旅団のスリーパーセルがアレッポ市内でシャーム解放機構のメンバー1人を銃で撃ち、殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、タルトゥース市郊外のスィン川近くで、銃で撃たれて殺害されたと見られる市民1人が遺体で発見された。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024、December 14, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県、ラッカ県でシリア民主軍と交戦(2024年12月13日)

ハサカ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、ウンム・カイフ村、タッル・タウィール村、タッル・ルーラド村、アッブーシュ村を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市農村地帯から、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアイン・イーサー市方面に潜入を試みたシリア国民軍と交戦した。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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シリア国内各所で、アサド政権の崩壊を祝う「勝利の金曜日」と銘打った集会、デモが行われ、数十万人が参加した。(2024年12月13日)

シリア国内各所で、アサド政権の崩壊を祝う「勝利の金曜日」と銘打った集会、デモが行われ、数十万人が参加した。

デモはアサド政権の支配下にあった首都ダマスカス、アレッポ市、ヒムス市、ハマー市、ラタキア市、スワイダー市、ダルアー市、ヒムス県クサイル市、シャーム解放機構の支配下にあったイドリブ市、アレッポ県アターリブ市でデモが行われた。






また、アレッポ県のジャラーブルス市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配に抗議するデモが、ラッカ県のスルーク町では、「攻撃抑止」軍事司令局や「自由の暁」作戦を継続するシリア国民軍による解放を求めるデモが行われた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市でアサド政権の崩壊と「シリア革命旗」の掲揚を祝うデモでの空砲によって、市民1人が死亡した。

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SANA(12月13日付)は、首都ダマスカス中心部で行われた「勝利の金曜日」のデモ、ウマイヤ・モスクでの午後の集団礼拝の様子を伝えた。


AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニーことアフマド・シャルア総司令官は革命の勝利を祝うことを呼びかける(2024年12月13日)

シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)は午後3時40分、テレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、アブー・ムハンマド・ジャウラーニーことアフマド・シャルア総司令官の国民向け祝辞メッセージを配信した

声明の内容は以下の通り。

偉大なるシリア人民に、祝福された革命の勝利への祝意を述べたい。この喜びを分かち合うために、広場に繰り出し、歓喜の声を上げるよう呼びかける。だが、祝砲なしで、人々を怖がらせることなくだ。
そして、これからは、国の再建に向けて進もう。
当初から述べてきたように、勝利はアッラーの助けによるものだ。

AFP, December 13, 2024、ANHA, December 13, 2024、‘Inab Baladi, December 13, 2024、Reuters, December 13, 2024、SANA, December 13, 2024、Sham FM, December 13, 2024、SOHR, December 13, 2024などをもとに作成。

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