ロシアのプーチン大統領とイランのベゼシュキヤーン大統領は電話会談で、シリアの正当な政府による行動を無条件で支持することを確認(2024年12月2日)

ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領とイランのマスウード・ベゼシュキヤーン大統領が電話会談を行い、シャーム解放機構が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局による侵攻と、「自由の暁」作戦を開始したシリア国民軍の攻勢への対応について協議した。

ロシア大統領府によると、会談で、両首脳はシリアの正当な政府による行動を無条件で支持することを確認した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、Sham FM, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエルの停戦違反で市民2人が死亡したことへの初期的且つ警告的な防御措置としてイスラエル占領下のカフルシューバー村を攻撃したと発表:イスラエルが爆撃でこれに対抗(2024年12月2日)

レバノン・イスラーム抵抗は午後6時25分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、イスラエル側の停戦違反で市民2人が死亡、複数が負傷したことへの初期的且つ警告的な防御措置として、イスラエル占領下のカフルシューバー村にあるルワイサート・アラム陣地を攻撃したと発表した。

これに先だって、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、ヒズブッラーによる違反が確認されていたと発表していた。

また午後6時14分、ドブ山地域に向けてヒズブッラーが2発の飛翔体を発射、いずれも空地に落下したと発表した。

さらに午後11時26分には、イスラエル空軍がレバノン国内でヒズブッラーのテロリスト、バルグーズ村地域のロケット弾発射台、テロ・インフラを狙って攻撃を行ったと発表した。

ナハールネット(12月2日付)、NNA(12月2日付)、マナール・チャンネル(12月2日付)などによると、イスラエル軍は、レバノン南部のジュバーア村郊外、ブスライヤー村、スワイリー村、ヤールーン村、バルグーズ村に対して複数の爆撃を実施、またラーシャイヤー・フッハール村、ヒヤーム村一帯、シリアのヒムス県クサイル市南西とを結ぶ国境通行所一帯を砲撃した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Naharnet, December 2, 2024、NNA, December 2, 2024、Qanat al-Manar December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年12月2日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間に米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機による領空侵犯を8件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月2日付)、タス通信(12月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 2, 2024、TASS, December 2, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはシリア軍とロシア空軍がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県に侵攻中の「攻撃抑止」作戦司令局を攻撃し、戦闘員少なくとも100人を殺害、車輛60輌以上を破壊したと発表(2024年12月2日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、シリア軍とロシア空軍がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県に侵攻中の「攻撃抑止」作戦司令局を攻撃し、戦闘員少なくとも100人を殺害、車輛60輌以上を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月2日付)、タス通信(12月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 2, 2024、TASS, December 2, 2024をもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はアラビア海とアデン湾で米軍駆逐艦1隻と船舶3隻に対して弾道ミサイル16発で攻撃を行ったと発表(2024年12月2日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後9時18分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、アラビア海とアデン湾で米軍駆逐艦1隻と船舶3隻に対して弾道ミサイル16発で攻撃を行ったと発表した。

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イスラエル軍は午後10時53分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル海軍のミサイル艇が紅海地域で東方から飛来した無人航空機1機をイスラエル領内に入る前に迎撃したと発表した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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イラクの人民動員​評議会(人民動員隊)のファイヤード議長はシリアへの部隊派遣を否定(2024年12月2日)

イラクの人民動員​評議会(人民動員隊)のファーリフ・ファイヤード議長は、シャーム解放機構主導による「攻撃抑止」の戦いと、シリア国民軍による「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化に関して、「イラクの国家安全保障に直結する」問題だとしたうえで、「シオニスト政体は地域を紛争と戦闘に導こうとしている」と批判した。

一方、シリアに部隊を派遣したとの一部情報については、人民動員隊がイラク軍武装部隊総司令官の指揮下にある正規の部隊だとしたうえで、これを強く否定した。

イラク通信(INA、12月2日付)が伝えた。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、INA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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トルコのフィダン外務大臣がイランのアラーグジー外務大臣と会談:シリア北部の情勢悪化について、外国の干渉で解釈しようとすることは「誤り」(2024年12月2日)

トルコのハカン・フィダン外務大臣は、首都アンカラを訪問したイランのアッバース・アラーグジー外務大臣と共同記者会見を行い、シャーム解放機構主導による「攻撃抑止」の戦いと、シリア国民軍による「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化について、外国の干渉で解釈しようとすることは「誤り」だと述べた。

フィダン外務大臣はまた、トルコはシリアでのさらなる戦争激化を望んでおらず、アスタナ・プロセスが現地での激しく熾烈な戦闘を停止させることができると強調した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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高等教育科学研究省と教育養育省はアレッポ県から避難した学生、生徒を各地の大学、学校で受け入れることを決定(2024年12月2日)

高等教育科学研究省と教育養育省は、アレッポ県から避難した学生、生徒を各地の大学、学校で受け入れることを決定した。

SANA(12月2日付)が伝えた。


 

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はベネズエラのマドゥロ大統領、イランのペゼシュキヤーン大統領と電話会談:「シリアでのテロ激化は、地域を分割し、国家を解体し、地図を再編成しようとする欧米諸国の長期的な目標を反映したもの」(2024年12月2日)

アサド大統領は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領と電話会談を行い、シャーム解放機構主導による「攻撃抑止」の戦いと、シリア国民軍による「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応などについて議論した。

会談のなかで、アサド大統領は、独立諸国の諸国民の運命として、欧米の計略に直面することは避けられないとしたうえで、それに対峙し、打破することが、これらの計略に対抗するうえでの最大の課題であると述べた。

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アサド大統領はまた、イランのスウード・ペゼシュキヤーン大統領と電話会談を行い、シャーム解放機構主導による「攻撃抑止」の戦いと、シリア国民軍による「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応について議論した。

会談のなかで、アサド大統領は、テロが激化している事態に関して、欧米諸国が自らの利益と目的に基づいて、地域を分割し、国家を解体し、地図を再編成しようとする長期的な目標を反映したものだと断じた。

また、こうした事態悪化が、シリアとその軍にさらなる決意を与え、テロの手先を完全に根絶するための戦いをシリア全土で一層強化するだけだと強調した。

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バッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣はバーレーンのアブドゥッラティーフ・ビン・ラーシド・ズィヤーニー外務大臣と電話会談を行い、シャーム解放機構主導による「攻撃抑止」の戦いと、シリア国民軍による「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応について意見を交わした。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地が砲撃を受け、米軍がシリア政府支配地を爆撃・砲撃(2024年12月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地が砲撃を受けた。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで161回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:21回
CONOCOガス田の基地:57回
ハッラーブ・ジール村の基地:22回
タンフ国境通行所の基地:19回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

これに対して、CONOCOガスでの基地に駐留する米軍(有志連合)は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸の「7ヵ村」に含まれるフシャーム町とムッラート村を砲撃した。

また、米主導の有志連合の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯に設置されている「イランの民兵」の陣地1ヵ所を爆撃し、3人が負傷した。

有志連合の戦闘機はまた、同地に加えてクーリーヤ市近郊の砂漠地帯に展開する「イランの民兵」の陣地複数ヵ所に機銃掃射を行った。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで、アレッポ県との連帯を訴え、シリア軍による爆撃・砲撃を非難するデモ(2024年12月2日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月1日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)などで、アレッポ県との連帯を訴え、シリア軍による爆撃・砲撃を非難するデモが行われた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市では、武装集団どうしが交戦し、若い男性1人が負傷、その後死亡した。

また、イナブ・バラディー(12月2日付)では、ジャースィム市で地元武装集団の司令官2人が何者かによって殺害され、遺体で発見された。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍とともにハサカ県、アレッポ県マンビジュ市一帯への攻撃を強める(2024年12月2日)

ハサカ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、タッル・タウィール村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市東の畜産資源機構近くでシリア軍の士官(少尉)1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡、1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のタッル・トゥーリーン村、ブワイヒジュ村、カーウカリー村を砲撃した。

また、トルコ軍の無人航空機1機がダンダニーヤ村を攻撃したほか、サイヤーダ村を自爆型無人航空機3機で攻撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事票位階がシャリア国民軍を狙って砲撃を行い、戦闘員2人を殺害した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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シリア国民軍によるアレッポ県タッル・リフアト市一帯地域の制圧を受けて、避難民らがラッカ県に向けて避難、シリア国民軍はこれを襲撃:ロシア軍がサフィーラ市一帯を爆撃し、民間人4人死亡(2024年12月2日)

ANHA(12月2日付)によると、シリア国民軍によるタッル・リフアト市一帯地域の制圧を受けて、2018年の「オリーブの枝」作戦に伴うトルコのアフリーン郡占領を受けて、同地から北・東シリア地域民主自治局のシャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)に設置された国内避難民(IDPs)キャンプに身を寄せていた避難民が同自治区支配地域への避難を開始した。

避難民の避難は、北・東シリア地域民主自治局のアフリーン・シャフバー人民評議会が住民らを虐殺から守るとして避難民らがシャフバー地区からの退去する意志があるとする声明を出したことを受けて開始された。


ANHAが最新の統計値として明らかにしたところによると、タッル・リフアト市一帯に設置されていた5つのIDPキャンプに収容されていたアフリーン郡からの避難民の数は以下の通り。

バルハダーン・キャンプ:702世帯、2,772人
サルダム・キャンプ:900世帯、3,773人
アフリーン・キャンプ:122世帯、498人
アウド・キャンプ:145世帯、584人
シャフバー・キャンプ:104世帯、466人

このうち、8,094人が旅客バスなどに分乗して、北・東シリア地域民主自治局の支配地に避難、それ以外の避難民は残留するか、アフリーン郡に帰還した。

しかし、シリア人権監視団によると、シリア国民軍は、避難民を乗せて、ラッカ県タブカ市に向かっていた車列を襲撃した。

車列は数時間前に、シリア国民軍によって制圧されたタッル・リフアト市一帯の国内避難民(IDPs)キャンプを出発していた。

またANHAが複数の住民筋の話として伝えたところによると、アフリーン郡に帰還した女性を含む避難民20人がアフリーン市東のカフルジャンナ村の検問所で拘束され、連行された。

なお、北・東シリア地域民主自治局はラッカ県タブカ市の国立競技場などに仮設キャンプを設置するなどして、避難民を受け入れ準備を行っている。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「自由の暁」作戦を継続するシリア国民軍によって制圧されたサフィーラ市とタッル・アラン町(アクサー殉教者学校近くの民家1棟)を爆撃、子ども2人を含む民間人4人が死亡した。

死亡したのは国内避難民(IDPs)。

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シリア国民軍はテレグラムに開設した専用アカウント(https://t.me/Dawn_of_Freedom1/)を通じて、「自由の暁」作戦の戦果を以下の通り発表した。

午前8時30分、ウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村を解放したと発表。

午前9時3分、ジャウバ村、シャイフ・カイフ村を解放したと発表。

午後9時13分、ウンム・アマド村、タッル・ラッハール村を解放したと発表。

午前9時38分、フサーミーヤ村を解放したと発表。

午前10時8分、ジージャーン村、タッル・ジージャーン村、ハリーサ村を解放したと発表。

午前10時45分、アフラス村を解放したと発表。

午前11時9分、タッル・カッラーフ村を解放したと発表。

午後12時19分、シャフバー・ダムを完全制圧したと発表。

午後3時22分、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の歩兵学校を解放したと発表。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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国防省はロシア軍とともにアレッポ県、イドリブ県を精密爆撃し、テロリスト400人以上を殲滅するとともに、ハマー県北で攻勢を続けていると発表(2024年12月2日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、以下の通り戦果を発表した。

午後12時12分

軍事筋:
シリア・ロシア合同戦闘機部隊は、アレッポ東部郊外のサフィーラ市周辺で、テロリストの集結地や移動ルートに対して断続的に爆撃を実施し、敵に数十人を殺傷したほか、複数の車両や機材を破壊した。

午後1時5分

軍武装部隊総司令部声明
過去24時間にわたり、シリア軍はシリアで活動する友軍のロシア軍と協力し、アレッポとイドリブの農村地帯におけるテロリストの拠点、物資倉庫、補給路、移動ルートに対し、集中的な爆撃、ミサイル攻撃、砲撃を実施、指揮所5ヵ所と、無人航空機などを含む武器や弾薬を収納する倉庫庫7ヵ所を破壊した。
我が軍が友軍であるロシア軍の協力のもとに行った精密爆撃により、過去数時間の間に複数の外国籍者を含むテロリスト400人以上を殲滅した。
我らが武装部隊はまた、アレッポ、ハマー、イドリブの農村地帯の複数の戦線で進軍を開始し、テロリストを侵入地域から排除し、これらの地域を完全に確保するための作戦を進行中である。さらに、新たな拠点を設置して、今後の攻撃に備えるとともに、戦闘区域にはさらなる軍事増援部隊が到着している。
総司令部は、テロ組織が複数の地域や村を制圧したという主張はまったく根拠がない虚偽の宣伝であり、士気を失った自勢力を鼓舞するためのプロパガンダに過ぎないと強調したい。これらの組織は、相次ぐ打撃と多大な損失により多くの拠点から逃亡し始めている。
総司令部は、シリア軍の将兵が高い士気と強い決意を持ち、テロに汚されたすべての清らかな土地を取り戻すまで、全力で任務を遂行し続ける覚悟があることを強調する。

午後2時21分

軍事筋:
ハマー県北部農村地帯の拠点1ヵ所での軍事会合、ないしは軍司令官らが攻撃されたというテロリストのページで流布されている報道は事実ではなく、これらの情報はすべて武装テロ組織によるデマと虚偽宣伝の一環であり、士気が低下したメンバーを鼓舞し、我らが国民の揺るぎない抵抗に影響を与えようとする意図がある。

午後5時56分

軍事筋:
シリア・ロシア軍の合同爆撃により、過去数時間の間にハマーおよびイドリブの農村地帯でテロリストの集結地や車列を攻撃、テロリスト数十人を殺害、その装備や車両が破壊した。

午後8時19分

軍事筋:
我が軍部隊は、ハマー県北部農村地帯の前線で武装テロ組織と激しい戦闘を繰り広げており、高い士気と勇気をもって対峙している。同時に、シリア・ロシアの合同戦闘機部隊がテロリストの集結地や移動ルートを集中的に爆撃を行い、彼らに甚大な人的および物的損害を与えている。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はシャーヒーン大隊がハマー県各所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年12月2日)

「攻撃抑止の戦い」軍事作戦局はテレグラムの専用アカウント(https://t.me/aleamaliaat_aleaskaria/)を通じて、以下の通り戦果を発表した。

午後11時31分、シャーヒーン大隊がハマー県のザイン・アービディーン山頂の士官らの集結地を攻撃し、将兵を負傷させた模様だと発表。

午後11時34分、シャーヒーン大隊がハマー県ミスヤーフ市での共和国護衛隊の重要な会議を攻撃したと発表。

午後12時4分、シャーヒーン大隊がハマー航空基地のヘリコプター1機を攻撃し、これを利用不能としたと発表。

午後2時10分、クルド人に向けて声明を出し、クルド人に対する国家の蛮行を断固として拒否し、多様性を弱さではなく、強さと捉えているとする声明を発表

午後4時41分、ハマー県の7ヵ所を制圧したと発表。

午後6時05分、午後7時から翌午前7時まで外出禁止令を発出すると発表。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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シリア国民軍がアレッポ市内のシーハーン交差点近くで、クルド人一家(国内避難民(IDPs))が乗った車を狙撃し、父親と息子が死亡、母親と娘が負傷(2024年12月2日)

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がアレッポ市内のシーハーン交差点近くで、クルド人一家(国内避難民(IDPs)が乗った車を狙撃し、父親と息子が死亡、母親と娘が負傷した。

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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「攻撃抑止」軍事作戦局がハマー市を砲撃し、民間人8人が死亡する一方、シリア・ロシア軍はイドリブ県などを爆撃し、11人が死亡(2024年12月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「攻撃抑止」軍事作戦局が県北部と東部の複数地域でシリア軍と激しく交戦した。

シリア軍はまた、侵攻を試みるシャーム解放機構などの反体制武装集団諸派をムーリク市一帯で爆撃した。

これに対して、「攻撃抑止」軍事作戦局はハマー市バアス地区の複数ヵ所を多連装ロケット砲で攻撃し、子ども2人を含む民間人8人が死亡、複数人が負傷した。

ロケット弾はまた、バーシャー交差点、ファーティマ・サカー学校、預言者末裔モスクなどに着弾した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ホワイト・ヘルメットなどによるとによると、シリア軍とロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市のシャムアート交差点や複数の住宅地区を爆撃し、子ども5人と女性2人を含む11人が死亡、数十人が負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、イドリブ市のイドリブ大学病院、イブン・スィーナー病院、イドリブ国立病院、保健局などが入った複合施設に対して2回の爆撃を行った。

シャームFM(12月2日付)によると、この爆撃でシャーム解放機構の指揮所1ヵ所が破壊された。

なお、シリア軍とロシア軍によるイドリブ市への爆撃を受けて、多くの住民が避難した。

シリア軍とロシア軍の戦闘機は、このほかにもハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市郊外、シャイフ・バフル村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「攻撃抑止」軍事作戦局によって制圧されたアレッポ市のスライマーニーヤ地区(キリスト教が多く住む)などに対して5回の爆撃を実施した。

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同監視団によると、11月27日以降、シリア軍とロシア軍がイドリブ県とアレッポ県の各所に対して実施した爆撃は420回に達し、そのほとんどがシリア軍によるものだという。

また、11月27日以降の戦闘での死者は514人に達した。

内訳は以下の通り:

戦闘員422人
シャーム解放機構217人
国民軍(国民解放戦線)諸派51人
シリア軍側154人(うちシリア軍兵士132人(士官4人)、「イランの民兵」のシリア人メンバー6人、イラン・イスラーム革命防衛隊顧問1人、外国人15人)

民間人94人
シリア・ロシア軍の爆撃による死者81人
「攻撃抑止」軍事作戦局の砲撃による死者12人
その他1人
イドリブ市に対するロシア軍の爆撃による死者9人
アレッポ大学大学病院に対する攻撃による死者8人

AFP, December 2, 2024、ANHA, December 2, 2024、‘Inab Baladi, December 2, 2024、Reuters, December 2, 2024、SANA, December 2, 2024、Sham FM, December 2, 2024、SOHR, December 2, 2024などをもとに作成。

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