イスラエル軍が占領下ゴラン高原からシリア政府支配地に侵入し、監視所2ヵ所を破壊する一方、ドローンでダマスカス郊外県を爆撃、パレスチナのイスラーム聖戦機構のメンバーと見られる2人を殺害(2023年9月21日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦車と重機多数が占領下ゴラン高原から停戦ラインに沿って貼られている有刺鉄線を越えて進入した。

イスラエル軍戦車は進入してから数時間後、アイン・ティーナ村にある親政権民兵の仮設監視所複数ヵ所を砲撃した。
これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、1974年の兵力引き離し合意に違反して設置されているシリア軍の仮設施設2ヵ所を砲撃し、破壊したと発表した。

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これと前後して、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機が占領下のゴラン高原からシリア政府支配地の上空を侵犯し、ダマスカス郊外県のバイト・ジン村一帯にまで侵入、男性2人が乗って移動していたオートバイを爆撃し、2人を殺害した。

イナブ・バラディー(9月21日付)によると、殺害されたのは反体制武装集団の元司令官で、アブー・ジャッラーフを名乗る人物とザーヒル・サアディー(アブー・アラー)なる人物。

一方、『ハアレツ』(9月21日付)は、殺害されたのがパレスチナのイスラーム聖戦機構のメンバーだと伝えた。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、Haaretz, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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