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シリア政府の動き
Damas Post(7月13日付)は、アレッポ県での反体制武装集団掃討を指揮していたシリア軍作戦司令官のムハンマド・ハドゥール准将が治安委員長を解任され、ムルシド・ダーヒル少将が後任の司令官に任命された、と報じた。
またイサーム・ザフルッディーン准将が同作戦司令室司令官に任命された。
反体制勢力の動き
ヨルダンのジハード主義潮流の指導者ムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)は『ハヤート』(7月15日付)に「我々と自由シリア軍の世俗的な戦闘員との間で…方法の相違ゆえに最近武力衝突が起きた」と述べた。
シャラビーはまた「彼らが先に戦闘を始めた。我々の戦闘員が何度もこの軍に属す手先の標的となった。彼らはダマスカスの政府と通じている…。イスラーム主義戦闘員と世俗主義戦闘員の間にはヴィジョンや目的の違いがある。例えば、自由シリア軍は、世俗的な民主制を科そうとしているが…、ヌスラ戦線などのサラフィー主義戦闘組織は、アッラーの法を適用しようとしている。それゆえ、衝突の発生は必然的なのだ」と述べた。
さらに「自由シリア軍のなかには、体制を支持する者も多く、バアス党支配の汚れを浄化することをいまだに拒否している者もいる。この組織には、イスラーム的支配体制の採用を激しく拒否する者もいる」と指摘した。
一方、「ヨルダン当局はイスラーム主義者が(対シリア)国境を越え、シリアでの戦闘に参加することを阻止しようとしている。それゆえ、彼らはトルコ経由で潜入するようになった」と付言した。
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反体制活動家がフェイスブック(7月14日付)を通じて、声明を出し、エジプトの政変に倣ってタマッルド運動の結成を発表、アサド政権の打倒を呼びかけた。
同声明は、シリア革命反体制勢力国民連立とシリア国民評議会のメンバーに辞任を求めるとともに、「外国に依存していない愛国的な人々に移行期の指導を任せる」よう主張した。
国内の暴力
共和国護衛隊住宅ニュースネットワーク(7月14日付)は、国防省殉教者局の統計データによると、2011年以降のシリア軍の戦死者数は50,000人に達し、うち30,000人が地中海岸地域出身者である、と報じた。
同報道によると、タルトゥース県出身の軍人の死者数は13,440人、ラタキア県ジャブラ市が4,477人。
この数値には、反体制武装集団に拉致された士官、下士官約5,000人は含まれていないという。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区を包囲する軍と反体制武装集団が激しく交戦、また軍が砲撃を加え、少なくとも13人が死亡した。
同監視団によると、カーブーン区では約700世帯が包囲され、地区内から避難できずにいるという。
一方、SANA(7月14日付)によると、軍が反体制武装集団が化学物質の製造・保管に使用していたアジトを発見した。
押収した化学物質の一部はサウジアラビア製だという。
またバルザ区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団と交戦し、カースィユーン自由人大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、キスワ市郊外、ザマルカー町、フジャイラ村、ダーライヤー市などに、軍が空爆・砲撃を行った。
一方、SANA(7月14日付)によると、ダーライヤー市、ハルブーン市、ドゥーマー市、アドラー市、カースィミーヤ市、ダイル・サルマーン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、ファーティフ・ナースィル旅団(シャームの民のヌスラ戦線)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
またダイル・アティーヤ市では、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車で自爆テロを行い、複数の市民が死傷した。
この自爆テロに関して、クッルナー・シュラカー(7月15日付)は、警察署の近くで発生し、警察官7人が死亡、10人が負傷したと報じた。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市内各所で、軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(7月14日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ワーディー・サーイフ地区、クスール地区、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、バイト・ハッジュー市、南マシュジャル市、ラスタン市、アーミリーヤ市、バイト・キスワート市、ウユーン・フサイン市、キースィーン市、タドムル市南東部、フィッラ村、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またタッルカラフ市郊外のザーラ村にある燃料中継貯蔵所を反体制武装集団が襲撃し、火災が発生した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町などを軍が砲撃した。
一方、SANA(7月14日付)によると、タッル・カサービーン市、カフルヌブーダ町、ルマイラ村で、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線、マジュド旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カンスフラ村、バサーミス市、バーラ村、ブサンクール村で、軍と反体制武装集団が交戦した。
また同監視団によると、マガーラ村、イブリーン村、バサーミス市、カフルナブル市、バーラ村などに対して軍が激しい砲撃・空爆を加え、女性8人、子供6人を含む29人が死亡した。
一方、SANA(7月14日付)によると、ムウタリム村、カフルヤーヤー市、マルイヤーン村、バルシューン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、マズィーン村が軍の砲撃を受けた。
一方、SANA(7月14日付)によると、シャムスィーヤ村、ズワイク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市などが軍の砲撃を受けた。
一方、SANA(7月14日付)によると、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
アレッポ市では、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、サーフール地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(7月14日付)によると、カバージブ村、ダイル・ザウル市工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(7月14日付)によると、タッル・タイイブ村、タッル・ナスル村、ウワイナ村、ラフバ村、ハズナ村、バースィル・ダム近く、カラーマ市、シャッダーディー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(7月14日付)によると、ダルアー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
その他の国内の動き
SANA(7月14日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区で武装テロ集団の退去を求めるデモが発生し、市民数百人が参加した。
諸外国の動き
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル軍がシリアのラタキア県を越境攻撃し、ロシア製のヤコント地対艦ミサイルを破壊したとのCNNの報道に関して、直接回答することを避けつつ、イスラエルの政策が「ヒズブッラーなどのテロ組織に大量破壊兵器が運び込まれることを阻止することを前提としている」と述べた。
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イスラエル軍報道官によると、シリア国内での軍と反体制武装集団の戦闘で発射されたと思われる迫撃砲弾1発が、占領下のゴラン高原に着弾した。
またシリア人負傷者2人をイスラエル領内の病院に搬送したことを明らかにした。
AFP, July 14, 2013、Damas Post, July 13, 2013、al-Hayat, July 15, 2013, July 16, 2013、Kull-na Shuraka’, July 14, 2013, July 15,
2013、Kurdonline, July 14, 2013、Naharnet, July 14, 2013、Reuters, July 14,
2013、SANA, July 14, 2013、UPI, July 14, 2013などをもとに作成。
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