ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、RT(11月28日付)のインタビューに応じ、「諸外国の干渉こそが政治的解決を阻害し、シリア人に対するテロを増加させている」と述べた。
また米国が主導する有志連合に代表される外国の介入が続き、またシリア国内でテロが行われ続ける限り、紛争解決の行程について具体的には言及できないとしたうえで、紛争解決にはテロとの戦いを優先事項として議論されるべきだと述べた。
一方、米国など有志連合による空爆でダーイシュ(イスラーム国)を殲滅できるとの考えは幻想に過ぎないと指摘、米国の同盟国であるトルコがテロとの戦いに関する国連安保理決議を遵守せず、テロリストを教練していることがダーイシュ台頭主因だと非難した。
さらに国境地帯に緩衝地帯設置を求めるフランス、トルコ、シリア革命反体制勢力国民連立の主張についても、テロリストのシリアへの潜入に資するものだと批判した。
AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、RT, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。
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