シリア国内の暴力:ダーイシュに忠誠を誓った自由シリア軍部隊との戦闘でヌスラ戦線司令官が負傷(2014年12月19日)

ダルアー県では、ワタン・オンライン(12月19日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人アブー・マーリヤ・カフターニー氏がダルアー県内での自由シリア軍ヤルムーク殉教者旅団との戦闘で負傷した。

同サイトによると、ヌスラ戦線とヤルムーク殉教者旅団は数日前に交戦、反体制派(所属不明)によって拘束されたヤルムーク殉教者旅団のメンバーらは、同旅団が密かにダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたことを告白したという。

またシリア人権監視団によると、西ガーリヤ村に迫撃砲が着弾した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、ティースィヤー村、西ガーリヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地近郊のアブー・ズフール町、ダブシーヤ村、ラスム・ザッルー村、ラーフィイーヤ村、マジュザラ村を空爆した。

シリア軍はまたハーミディーヤ航空基地に対しても空爆を行ったという。

なお、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、イドリブ県のワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地、バスィーダー村、マアッルハッタート村制圧により、シリア軍の戦車約35輌、貨物車約20輌を捕獲、アブー・ズフール航空基地攻略をめざしているという。

一方、SANA(12月19日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、アリーハー市一帯、サラーキブ市、下カスタン村、カフルラーター村、サルミーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザブディーン村一帯を砲撃、また同地一帯ではシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

また両者は、タッル・クルディー町一帯でも交戦、シリア軍はアーリヤ農場、ダイル・ムクリン町・イフラ町間の街道、ラアス・マアッラ町無人地帯、ジャイルード市無人地帯などを「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ダイルハビーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マッラーム村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義者と交戦、シリア軍がアレッポ市ザフラー協会地区一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アカーリブ村に迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ジャニー・アルバーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(12月19日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がラスタン市中心街の広場で、ハーリド・ビン・ワリード旅団のハサン・アシュタル司令官の指を切断する刑を執行した。

アシュタル司令官は2週間前にヌスラ戦線に拘束されていたという。

Kull-na Shuraka', December 19, 2014

Kull-na Shuraka’, December 19, 2014

一方、SANA(12月19日付)によると、西サラーム村・アルシューナ村間、ウンム・リーシュ村、マスウーディーヤ村、ムサイリファ村、ラジュム・カスル村、ウンム・サフリージュ村、シャンダーヒーヤ村、ヒブラ村、アブー・アラーヤー村、アブー・サラースィル村南部、アーミリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014、Watan Online, December 19, 2014などをもとに作成。

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