ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市およびその周辺一帯に対して、シリア軍が12回にわたって空爆を行い、多数が負傷、また同地でのジハード主義武装集団との戦闘で、戦闘員2人が死亡した。
空爆は、イスラーム軍によるダマスカス県への無差別砲撃への報復とみられる。
同監視団によると5日以降の東グータ地方各所に対するシリア軍の空爆での死者は、民間人82人(うち子供18人)、反体制武装集団戦闘員15人にのぼるという。
一方、SANA(2月6日付)によると、ジャルマーナー市、ハラスター市郊外、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、14人が負傷した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブアイディーン地区、カールラク地区(旧市街)、ハラク地区、カースティールー街道地区、アターリブ市郊外第46連隊展開地域などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、子供3人、女性4人を含む26人が死亡した。
また『ハヤート』(2月7日付)によると、マイヤーサート丘、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。
一方、SANA(2月6日付)によると、アレッポ市ジュマイリーヤ地区、マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供1人を含む2人が市棒、23人が負傷した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール軍事基地飛行場周辺、アブー・ズフール町一帯、タラブ村、ウンム・ジャリーン村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。
またシャームの民のヌスラ戦線が支配するハッキーヤ村一帯では、武装した部族民兵がヌスラ戦線と交戦した。
一方、SANA(2月6日付)によると、ナイラブ村、マジュダリヤー村、タッル・サラムー村、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、マアッル・タブイー村、シュグル村、カストゥーン村、ザイズーン村、サラーキブ市、クマイナース村、ハーン・シャイフーン市、アブー・ズフール町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サイヤード村、フワイジャ村、ラーシャー村、タラーミナ町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナブア・ムッル回廊一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍はサルマー町一帯を砲撃した。
一方、SANA(2月6日付)によると、ハーン・ジャウズ村、ズワイク町、サーキヤト・カルト村、マジュバル・ハッラーフィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(2月6日付)によると、マハッサ地区、マヒーン町、ムシャイリファ村、マスアダ村、ドゥワイバ村、東サラーム村、タイバ村、ウンム・リーシュ村、タルビーサ市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(2月6日付)によると、アトマーン村・タファス市街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(2月6日付)によると、アブー・ルンマーナ地区、アメリカンスクール敷地内、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、12人が負傷した。
AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。
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