ヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣は、6日のヨルダン軍のラッカ市空爆で米国人女性(カイラ・ミューラーさん)が死亡したとのダーイシュ(イスラーム国)の主張に関して、「本件は調査中であるため、現時点で多くを述べることはできない。しかし、こうした主張は非論理的だ…。彼ら(ダーイシュ)がどのようにして、上空高く飛行している戦闘機をヨルダン軍戦闘機だと認識できるのか?」と述べた。
『ハヤート』(2月8日付)が伝えた
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合が、6日に引き続き、ダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市内17カ所および同市北部のフルースィーヤ地区を空爆した。
ヨルダンのペトラ通信(2月7日付)によると、ヨルダン軍戦闘機が5、6日に引き続き「テロ一味ダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して空爆を行い、全機無事帰還した」と伝えた。
空爆地点の詳細については不明。
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ヨルダンのペトラ通信(2月7日付)によると、シリア領内から発射された迫撃砲弾1発がラムサー市内に着弾し、住民2人が負傷した。
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UAEのWAM通信(2月7日付)は、UAE空軍所属のF16戦闘機部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)への空爆を行うヨルダンを支援するため、近くヨルダン国内に集結する予定だと伝えた。
この決定は、アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子の指示によるものだという。
AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Petra News Agency, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015、WAM, February 7, 2015などをもとに作成。
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