シリア人権監視団は、2015年4月の紛争による犠牲者数が4,458人を記録したと発表した。
犠牲者の内訳は民間人992人(うち子供236人、女性134人)、シリア人戦闘員(ジハード主義武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)639人、シリア軍離反兵9人、外国人戦闘員(ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団)は1,205人、シリア軍兵士756人、国防隊・人民諸委員会600人、ヒズブッラー戦闘員15人、親シリア政府の外国人戦闘員105人、身元不明11人。
民間人犠牲者のうち621人(うち子供180人、女性108人)がシリア軍の空爆・砲撃により、61人が治安機関の拘置所での拷問により死亡、また、ジハード主義武装集団の砲撃による死者数は82人(うち子供21人、女性13人)、医薬品不足などによる死者数は24人(うち子供15人、女性2人)、ダーイシュによる処刑での死者数は161人(うち子供20人、女性11人)だという。
また死亡したシリア人戦闘員のうち、ダーイシュに処刑された戦闘員は20人。
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これに対して、シリア人権ネットワークは、2015年4月の1ヶ月間で、1,884人がシリア軍によって殺害され、うち1,519人が民間人だったと主張した。
AFP, May 1, 2015、AP, May 1, 2015、ARA News, May 1, 2015、Champress, May 1, 2015、al-Hayat, May 2, 2015、Iraqi News, May 1, 2015、Kull-na Shuraka’, May 1, 2015、al-Mada Press, May 1, 2015、Naharnet, May 1, 2015、NNA, May 1, 2015、Reuters, May 1, 2015、SANA, May 1, 2015、UPI, May 1, 2015などをもとに作成。
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