YPGはタッル・アブヤド市郊外の22カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2015年6月18日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は過去24時間で、タッル・アブヤド市・アイン・イーサー市間の街道に位置するカンタリー村、ビール・アティーヤ村、ジャアファル村など22カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還し、制圧したと発表した。

またシリア人権監視団によると、タッル・アブヤド市で、ダーイシュが仕掛けた地雷に触れた男性1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またシリア軍はタドムル市各所を空爆した。

一方、SANA(6月18日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市一帯、タフハ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イドリブ国境に近いガーブ平原のジューリーン村のシリア軍兵舎を反体制武装集団が攻撃し、シリア軍兵士多数が死亡した。

これに対して、シリア軍はタマーニア町を「樽爆弾」などで空爆するとともに、アアワル丘、ハッターブ町、イリヤース村、フライカ村で反体制武装集団と交戦、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(6月18日付)によると、サルハー村、ジャニー・アルバーウィー村、ウンム・イッズ村、クカイリバート村、イッズッディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タッル・アブヤド市近郊(5回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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