クナイトラ県、スワイダー県、アレッポ県でシリア軍が若干の反転攻勢(2015年6月20日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハムル丘一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地を砲撃・空爆した。

これにより、シリア軍側は、ジハード主義武装集団戦闘員8人を殺害し、ハドル村郊外の丘陵地帯への進軍に成功した。

シリア軍はまたマスハラ村、ナブア・サフル村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

なお、クナイトラ県でのシリア軍の攻勢を受け、自由シリア軍第1軍は声明を出し、16日付で開始を宣言していた「我ら自由人救済の戦い」を終了したと発表した。

一方、SANA(6月20日付)によると、シリア軍が、マスハラ村、ジャバーター・ハシャブ村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, June 20, 2015

SANA, June 20, 2015

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が自由シリア軍南部戦線などからなるジハード主義武装集団との交戦の末、サアラ航空基地近郊の丘陵地帯とサカーカー村を奪還した。

同地は6月9日にジハード主義武装集団によって制圧されていた。

一方、SANA(6月20日付)によると、シリア軍がサカーカー村一帯で反体制武装集団との交戦の末、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殲滅、装備・拠点を破壊し、サカーカー村およびサカーカー丘を完全制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マイダーン地区と県庁舎近く(シリア政府支配地域)を反体制武装集団が砲撃し、住民4人が死亡、25人以上が負傷した。

またアレッポ市ジュダイダ地区、ハラブ・ジャディーダ地区、科学研究センター(西ザフラー地区)、アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区などなどで、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)がジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、バーシュカウィー村一帯でも、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦、シリア軍側がハンダラート・キャンプ方面への進軍に成功した。

一方、SANA(6月20日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区、アイン・タッル地区をシリア軍が攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アナダーン市、バーシュカウィー村一帯で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道一帯、ダーライヤー市を重火器で攻撃、またドゥーマー市各所を6回にわたって空爆した。

一方、SANA(6月20日付)によると、マガル・ミール村、カフルフール村、アイン・ブスターン村、ドゥーマー市、アイン・タルマー村、ナシャービーヤ町、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、マサール・プレス(6月20日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市の住民が金曜日に食糧物資搬入を求めてデモを行おうとしたことへの対応として、政府当局は同市を完全封鎖し、住民の市外への外出を禁止したという。

またドゥーマー市では、イスラーム軍による住民の逮捕・拘束に抗議する女性たちが、イスラーム軍の拘置所前でデモを行った。

住民の多くは、ダーイシュ(イスラーム国)に関与しているとの嫌疑をかけられ、逮捕されたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マサースィナ村の検問所、ラターミナ町、カフルズィーター市をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市内各所、ナスィーブ村、サイダー町、ムザイリーブ町を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月20日付)によると、アトマーン村一帯、ダルアー市・タファス市街道、キヒール村、ナスィーブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ダルアー県で活動するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団は共同声明を出し、南部地域ファトフ軍の結成を発表した。

南部地域ファトフ軍への参加を表明したのは、シャーム自由人イスラーム運動、ヌスラ戦線のほか、ファトフ・シャーム同盟、ジハード再生旅団、ナワー・ムジャーヒディーン連合、タウヒードの獅子旅団、アンサール・ハック旅団、イスラーム・ウムライン旅団。

Kull-na Shuraka', June 20, 2015

Kull-na Shuraka’, June 20, 2015

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がファトフ軍とフライカ村一帯で交戦し、反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

シリア軍はまた、アブー・ズフール航空基地周辺を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月20日付)によると、カフルルーマー村、アアワル丘などをシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月20日付)によると、タンスィーム村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 20, 2015、AP, June 20, 2015、ARA News, June 20, 2015、Champress, June 20, 2015、al-Hayat, June 21, 2015、Iraqi News, June 20, 2015、Kull-na Shuraka’, June 20, 2015、al-Mada Press, June 20, 2015、Masar Press Agency, June 20, 2015、Naharnet, June 20, 2015、NNA, June 20, 2015、Reuters, June 20, 2015、SANA, June 20, 2015、UPI, June 20, 2015などをもとに作成。

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