ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市(アレッポ県)をシリア軍が爆撃し、民間人ら29人が死亡、また有志連合もラッカ市を爆撃(2015年7月11日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月11日付)によると、シリア軍ヘリコプターが、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市内の大衆市場を「樽爆弾」で空爆し、子供3人を含む29人(うち民間人19人)が死亡、40人以上が負傷した(シリア人権監視団によると、その後、死者数は40人(女性6人、子供6人を含む)に増加)。

シリア人権監視団によると、シリア軍がこの空爆で使用した「樽爆弾」は通常のものよりも破壊力があり、犠牲者のうち9人は身元が判別できないまでに焼かれてしまっていたという。

一方、シリア人権監視団によると、スーラーン・アアザーズ町一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がジハード主義武装集団と交戦した。

Kull-na Shuraka', July 11, 2015

Kull-na Shuraka’, July 11, 2015

 

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の本拠地であるラッカ市北部一帯を有志連合が空爆し、住民1人とダーイシュ戦闘員複数が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市に向けて進軍を続けるシリア軍、国防隊が同市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士・国防隊隊員12人、ダーイシュ戦闘員30人以上が死亡したという。

また未明には、タドムル市西部のジャッハール・ガス採掘所入口とタイフール市東部の石油パイプライン第4ステーションの近くにあるシリア軍検問所・拠点に対して、ダーイシュが爆弾を積んだ自動車で特攻攻撃を加え、シリア軍兵士7人が死亡した。

一方、SANA(7月11日付)によると、シリア軍、国防隊が、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ラジャム・アーリー村に潜入しようとしたダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハサカ市南部のヴィーラート・ハムル地区、西ヌスーワ地区を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員3人が死亡した。

シリア軍はまた同市南部のパノラマ交差点地区で国防隊とともに、ダーイシュと交戦し、同地区の複数のビルを制圧した。

一方、タッル・ブラーク町郊外のタッル・マガース村ではダーイシュが仕掛けた爆弾が爆発した。

他方、SANA(7月11日付)によると、ハサカ市小児病院一帯、東ヌシューワ地区、ヴィーラート・ハムル地区、パノラマ交差点一帯、変電所一帯などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市で女性2人を「呪術を使った」との罪で処刑した。

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スワイダー県では、SANA(7月11日付)によると、ブサイナ丘方面で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月11日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は17回におよび、ハサカ市近郊(8回)、アレッポ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(6回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 11, 2015、AP, July 11, 2015、ARA News, July 11, 2015、Champress, July 11, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2015、al-Hayat, July 12, 2015、July 13, 2015、Iraqi News, July 11, 2015、Kull-na Shuraka’, July 11, 2015、al-Mada Press, July 11, 2015、Naharnet, July 11, 2015、NNA, July 11, 2015、Reuters, July 11, 2015、SANA, July 11, 2015、UPI, July 11, 2015などをもとに作成。

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