米露、シリアでの塩素ガスの使用に関する国連安保理決議案をめぐって合意(2015年8月6日)

米国のジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のマレーシアの首都クアラルンプールで会談し、シリア情勢などへの対応について意見を交わした。

会談後、ケリー国務長官は、シリアでの塩素ガスの使用に関して、使用者を特定し、その処罰の仕組みを確定することを定めた国連安保理決議を近く採択することで、ロシア側と合意に達した、と述べた。

米国は国連安保理15カ国に、本件に関する決議案を回付している。

この決議案では、シリア国内で化学兵器の使用に関与した個人、組織、政府を特定するための作業チームの設置が定められている。

一方、ロシア外務省報道官は、塩素ガス使用者を特定する動きを支持しており、米国が作成した決議案をめぐって協議を行ってきたと述べた。

そのうえで、「言えることは、こうした合意が安保理以外を通じて行われ得ないということだ」と述べた。

『ハヤート』(8月7日付)などが伝えた。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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