イドリブ県カンスフラ村で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャーム自由人イスラーム運動本部に対して自爆攻撃(2015年8月12日)

イドリブ県では、ARA News(8月12日付)によると、カンスフラ村にあるシャーム自由人イスラーム運動の本部近くで、ダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団の戦闘員が自爆ベルトを爆発させ、シャーム自由人イスラーム運動多数が死傷した。

ダーイシュ戦闘員は当初、爆弾を積んだ車をシャーム自由人イスラーム運動の本部に突撃させて自爆しようとしたが失敗し、その後、本部近くで午後の礼拝を行っていたシャーム自由人イスラーム運動メンバーを狙って、自爆ベルトを爆発させたという。

**

ハサカ県では、ARA News(8月12日付)によると、タッル・ハミース市郊外のガズィーラ村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、有志連合が航空支援を行った。

また、ARA News(8月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市北東部郊外にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点を襲撃、爆弾を仕掛けた車を爆発させた。

**

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(8月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が占拠ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊、PFLP-GC民兵が、ダーイシュ、ヌスラ戦線など反体制武装集団と交戦した。

**

ヒムス県では、SANA(8月12日付)によると、タドムル市南西部、ジャズル・ガス採掘所一帯、アブー・ジャリース村、ガズィーラ村、イッズッディーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(8月12日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、ブラート村東部、サフィーラ市東部で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(8月13日付)によると、有志連合はアイン・アラブ市南部に位置するナジュブ城一帯を空爆した。

**

ARA News(8月12日付)は、トルコ南東部のインジルリク空軍基地に配備された米軍機がダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦に初めて参加し、ハサカ県内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を行ったと伝えた。


AFP, August 12, 2015、AP, August 12, 2015、ARA News, August 12, 2015、August 13, 2015、Champress, August 12, 2015、al-Hayat, August 13, 2015、Iraqi News, August 12, 2015、Kull-na Shuraka’, August 12, 2015、al-Mada Press, August 12, 2015、Naharnet, August 12, 2015、NNA, August 12, 2015、Reuters, August 12, 2015、SANA, August 12, 2015、UPI, August 12, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.