ムアッリム外相がオブライアン国連人道問題担当事務次長と会談「人道分野に携わる活動家のなかに、一部諸外国・諸勢力の思惑のもとに支援を行う者がいた」(2015年8月16日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、シリアを訪問中のスティーブン・オブライアン国連人道問題担当事務次長と会談した。

SANA(8月16日付)によると、シリア政府が、一部諸外国の支援を受けたタクフィール主義テロへの抵抗を続けるシリア国民の人道的ニーズに応えようとしていると述べる一方、人道分野に携わる一部活動家のなかに、シリア国民ではなく、一部諸外国・諸勢力の思惑のもとに支援を行う者がいたことで、シリア政府と国連の間の協力関係に悪影響が生じていたと苦言を呈した。

これに対して、オブライアン次官は、今回の訪問がシリア政府の要求および現地の実態を把握し、シリア国民のニーズに応えることが目的だとしたうえで、人道支援の政治化を回避したいとの応えたという。

SANA, August 16, 2015

SANA, August 16, 2015

AFP, August 16, 2015、AP, August 16, 2015、ARA News, August 16, 2015、Champress, August 16, 2015、al-Hayat, August 17, 2015、Iraqi News, August 16, 2015、Kull-na Shuraka’, August 16, 2015、al-Mada Press, August 16, 2015、Naharnet, August 16, 2015、NNA, August 16, 2015、Reuters, August 16, 2015、SANA, August 16, 2015、UPI, August 16, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.