クッルナー・シュラカー(9月15日付)は、ドイツ領内に最近到着したばかりだというシリア人避難民のジハード・サラームを名乗る人物の話として、トルコなどから欧州に流入している難民・移民のほとんどがシリア人ではない、と伝えた。
サラーム氏によると、ドイツに避難する途中に彼が出会った難民・移民の80%がシリア人ではなく、シリア人は15%~20%程度しかいないだろうと述べた。
サラーム氏はまた、シリアの旅券を所持していたシリア人以外の外国人の国籍について、その多くがイラク人だとしたうえで、自身が道中で知り合った難民・移民のほとんどがシーア派宗徒か、シリア政府に共感する者だったと証言した。
シリア人以外の難民・移民は、欧州に密入国するためのボートに乗船するために、シリア人だと偽っていたという。
またドイツに17年前から居住し、アスバール研究文書センター(http://asbar.com/ar_lang/、本部はサウジアラビア)所長を務めるサラーフッディーン・ビラール氏も、クッルナー・シュラカーに対して、自身が居住する町(名称は不明)に到着した難民・移民150人のうちシリア人は1人しかいなかったと述べている。
AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。
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