ロシア軍、シリア軍がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラッカ県、ラタキア県のダーイシュ(イスラーム国)など「国際テロ組織」への空爆を続ける(2015年10月2日)

アレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラッカ県では、SANA(10月2日付)によると、シリア空軍の支援を受けたロシア空軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の司令部複数カ所、武器庫複数棟、車輌数十輌を空爆、破壊した。

これに関して、ロシア国防省は声明を出し、過去24時間でロシア空軍がらか県、ハマー県、イドリブ県内の12カ所を18回にわたって空爆したと発表した。

アレッポ県では、ロシア空軍は、ダーラ・イッザ市のダーイシュの司令部1カ所、司令拠点1カ所を空爆した。

ロシア国防省によると、空爆はSu-25複数機によって行われた。

ハマー県では、ロシア空軍は、カフルズィーター市北部で国際テロ組織のブラックリストに記載されたテロ組織の本部1カ所、車輌数十輌を空爆した。

またラターミナ町の拠点および司令部複数カ所、武器庫1棟も空爆によって破壊された。

なおロシア国防省によると、ロシア軍は、ハマー県では司令部1カ所、およびこの司令部に併設されたキャンプ1カ所、車輌数十両を空爆で破壊した。

イドリブ県では、ロシア空軍は、マアッラト・ヌウマーン市の爆弾製工場1棟、武器装備基地1カ所、車輌10台以上を空爆、またハーン・シャイフーン市の司令部を破壊した。

ラッカ県では、ロシア国防省によると、ロシア空軍は、ラッカ市近郊のダーイシュの司令本部1カ所、教練キャンプ1カ所を空爆し、破壊した。

イゴール・コナシンコフ国防省報道官によると、空爆はSu-34戦闘機複数機が高度5,000メートルから正確に行われたという。

またARA News(10月2日付)は、複数の反体制消息筋の話として、ロシア軍のラッカ市一帯に対する空爆で、ダーイシュのメンバー12人が死亡したと伝えた。

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ラタキア県では、アラビー21(10月3日付)によると、ロシア空軍が、シリア政府支配下のバービナー村を誤爆した。

被害状況は不明だという。

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『ハヤート』(10月3日付)によると、ロシア空軍のイゴール・カリモフ報道官は、シリア領内での「テロとの戦い」の拠点としてロシア空軍が使用しているフマイミーム航空基地に、燃料補給機10機が配備されたと発表した。

これらの補給機は戦闘機への空中空輸を行うために配備されたという。

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ロシア連邦議会(ドゥーマ(下院)外交関係委員会のアレクセイ・プシュコブ委員長は、Euro 1(10月2日付)に対し、シリア領内でのロシア空軍の作戦が、3~4ヶ月は続くだろうとの見通しを示した。

プシュコブ委員長は「抜け出すことが困難な泥沼に落ちる危険は常にある。しかし、我々はモスクワで、作戦が3、4ヶ月はかかるだろうと話している」と述べた。

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SANA(10月2日付)によると、ロシア空軍の空爆と並行して、シリア軍も、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県で空爆を行った。

アレッポ県では、シリア軍は、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、ジャッブール村、フマイマ村、ジュッブ・サファー村を空爆し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、マアルサト・ハーン村・マドユーナ村間の街道で「テロ集団」の車輌の二つの車列を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殲滅した。

このほか、シリア軍は、サーリヒーヤ村、ナアーム丘一帯、トゥライディム村、フワイジーナ村、カスィール・ワルド村、カッバーラ村、アイン・サービル村、アイン・ハンシュ村、タッル・ファーウール村、タッラト・サワーヤー村、ナイラブ航空基地一帯、アイン・ジャマージマ村、フマイマト・サギーラ村、ラスム・アッブード村、ダイル・ハーフィル市、ブライジュ村、タッル・イスタブル村、シャイフ・アフマド村、カフルハムラ村、ジュッブ・ガブシャ村、アレッポ市内ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、カラム・ジャバル地区、ザバディーヤ地区でヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ヒムス県では、シリア軍は、タドムル市およびその郊外(三角地帯)などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して正確な攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、フーシュ・ザバーディー村、ラジャム・カスル村、タッラト・タウィーラ農場で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ラタキア県では、シリア軍は、トゥールース村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、教練キャンプ、武器弾薬庫を破壊した。

このほかダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ARA News(10月3日付)によると、ダイル・ザウル市およびその周辺で、シリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。

戦闘は、工業地区、ラサーファ地区、労働者住宅地区、ダイル・ザウル航空基地一帯で激しく行われ、シリア軍が同地一帯を空爆したという。

またSANA(10月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地、ティーム油田一帯を襲撃したが、シリア軍がこれを撃退した(SANA(10月3日付)によると、ダイル・ザウル市一帯の戦闘で、シリア軍はダーイシュのメンバー160人以上を殲滅したという。)

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https://youtu.be/L1okFkHayPs
https://youtu.be/2DZcj960fGo
https://youtu.be/kPW3t6oflh0
https://youtu.be/VUOKSJQ_YdI

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Arabi 21, October 3, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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