フランスのファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合し、シリア情勢への対応を協議すると発表(2015年10月23日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表とパリで会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見でファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合を開き、シリア情勢への対応について協議する予定だと述べた。

ファビウス外務大臣はまた、シリア情勢における最優先事項に関して「もちろんダーイシュ(イスラーム国)との戦いだ」としつつ、「しかしダーイシュやテロとの戦いは、明確な政治プロセスを伴わねばならず、この二つは並行して行われねばならない。一方だけが先行すれば、さらなるテロが生じるだろう」としたうえで、「ロシアはシリアにおいて大きな影響力がある」と述べ、政治プロセスを進める必要を強調した。

しかし、ファビウス外務大臣は「政治的解決とは、犯罪者が国家の未来を構成しない新たな現実を作り出すものでなければならない」と述べ、アサド政権の存続を改めて拒否する一方、「ロシアが行っている空爆は、穏健な反体制派に向けられていることを遺憾に感じる」と述べ、その軍事介入を批判した。

『ハヤート』(10立つ24日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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