2012年10月21日のシリア情勢

国内の動き

 

アサド大統領がダマスカスを訪問中のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

ブラーヒーミー共同特別代表は会談後、記者団に対して、「私と大統領が何を話したかは述べない。この問題(イード・アドハーの休戦)について話はした。彼は私達の言葉が意図しているものを理解しただろうし、彼と彼の政府はこの点に関する見解を述べるだろう」と述べた。

また「すべての当事者が(休戦を)個別に決定すれば、それがイード中には武器を使用しないという全体の決定になるだろう」と述べた。

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一方、SANA(10月21日付)は、会談に関して、「いかなる政治的なイニシアチブ・プロセスも本質的にテロ停止の原則に基づかねばならない…」と伝え、シリアで活動するテロリストへの資金・武器援助を求める国々にテロ支援停止を求めた。

 

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(10月21日付)などによると、バーブ・トゥーマ広場の警察署近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、13人が死亡、約30人が負傷した。

シリア人権監視団によると、アサーリー地区、ティシュリーン地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

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アレッポ県では、AFP(10月21日付)によると、アレッポ市スィルヤーン地区フランス病院近くで、爆弾がしかけられた車が自爆し、複数人が負傷した。

シリア人権監視団によると、バーブ・ナスル地区、カスタル・ハラーミー地区、バーブ・ハディード地区、ブスターン・カスル地区が砲撃を受け、ブスターン・カスル地区では反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(10月21日付)によると、アレッポ市のシャイフ・ヒドル地区、スライマーン・ハラビー地区、インザーラート地区、旧市街各所、ダイル・ハーフィル市、ハーン・アサル村、アズィーザ市、マーリア市、ウワイジャ地区、マアマリー市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(10月22日付)によると、タッル市で軍・治安部隊の兵士が乗ったバスにしかけられた爆弾が爆発し、兵士9人が死傷した。

一方、SANA(10月21日付)によると、ムニーン市で車にしかけられた爆弾が爆発し、通行人数人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市の南側で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月21日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月21日付)によると、ヒムス市ワルシャ地区で、車にしかけられた爆弾が爆発し、反体制武装勢力の戦闘員8人が爆発に巻き込まれて死亡した。

また同市バーブ・フード地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

SANA, October 21, 2012

このほかタッルカラフ市郊外の対レバノン国境で、シリア領内への潜入を試みる反体制武装勢力戦闘員を軍・治安部隊が撃退した。

レバノンの動き

 

ベイルート県中心に位置する殉教者広場(ムハンマド・アミーン・モスク)で、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の国葬が執り行われ、ミシェル・スライマーン大統領、ナジーブ・ミーカーティー首相、フアード・スィニューラ元首相らが参列した。

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弔辞でスライマーン大統領は、ハサン情報課長が担当していたミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑事件での起訴を急ぐよう述べた。

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各紙によると、国葬には3月14日勢力の支持者「数千人」が参列した。

ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長の国葬に参加した3月14日勢力の支持者は葬儀後、首相府前でナジーブ・ミーカーティー内閣の総辞職を求めて暴徒化し、軍・治安当局に強制排除された。

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自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「一部の政治勢力が政争(の具)にしようとしている」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ウィサーム・ハサン内務治安軍総局情報課長暗殺に関して、「これ(事件)がシリアの悲劇の延長だというこをあらゆることが示している…ようだ」と述べ、シリアの関与を推定した。

Naharnet, October 21, 2012

Naharnet, October 21, 2012

AFP, October 21, 2012、Akhbār al-Sharq, October 21, 2012、al-Ḥayāt, October 22, 2012、Kull-nā Shurakā’, October 21, 2012、al-Kurdīya News, October 21, 2012、Naharnet, October 21, 2012、Reuters, October 21, 2012、SANA, October 21, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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