RIAノーヴォスチ通信(1月14日付)は、シリア・ロシア両政府が、ロシア軍のシリア領内での空爆期間を無期限とすることで合意していたと伝えた。
この合意は、9月30日にロシア軍が空爆を開始する約1ヶ月前の8月26日に交わされ、セルゲイ・ショイグ国防大臣とファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣が署名、14日にロシア大統領府のサイトのアーカイブで公開された。
両政府の合意では、空爆期限に関する変更を求める場合は、書面でその旨要請し、この要請への回答猶予期間を1年と定めているという。
なお、『ハヤート』(1月17日付)によると、合意には「シリアはロシア連邦、あるいはロシア空軍、同軍部隊隊員に対し、いかなる異議申し立て、要求を行わず、その活動にかんしていかなる追究も行わない」、「シリアは第三国がシリア領内でのロシア空軍の活動の被害を受けた場合の異議申し立てに対して責任を負う」といった文言が含まれているという。
AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、January 17, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、RIA Novosti, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。
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