米軍はハサカ県ルマイラーン市郊外の農業飛行場の軍事転用準備をほぼ完了(2016年1月23日)

シリア軍消息筋は、AFP(1月23日付)に対して、「米軍は3ヶ月前からルマイラーン町(ハサカ県)南部のいわゆるアブー・ハジャズ地区で軍事基地の準備を進めており…、米軍専門家が(西クルディスタン移行期民政局)人民防衛隊とともに準備に参加している…。米国がシリアの主権を侵害するのはこれが初めてではない」と述べた。

同消息筋によると、この基地は、全長2,700メートルの滑走路を持ち、ヘリコプターや貨物輸送機の離着陸が可能だが、戦闘機による利用はないという。

これに関して、シリア人権監視団も、この航空基地が「ほぼ利用可能な状態になっており、過去数週間で滑走路が拡張され、米軍のヘリコプターが離着陸している」としつつ、今のところ、軍事作戦には使用されていないと発表した。

またこの空港が「2ヶ月前にシリア領内に入った米軍顧問の拠点になるだろう」と付言した。

一方、人民保護部隊主導のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官はAFP(1月23日付)の取材に対して、ルマイラーン町郊外の農業飛行場が米軍基地に転用されているとの報道について、「今も農業飛行場だ」と否定した。

またなお米政府高官は、Fox News(1月22日付)に対して、農業飛行場の拡張工事は、民主統一党が行っているもので、米軍が将来この飛行場を引き受け、使用する計画はない、と述べた。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、Fox News, January 22, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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