イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市で国境なき医師団が支援する病院が爆撃を受け、少なくとも7人が死亡(2016年2月15日)

イドリブ県では、国境なき医師団によると、マアッラト・ヌウマーン市にある病院が空爆を受け、少なくとも7人が死亡した。

この病院は国境なき医師団が2015年9月に支援を開始した施設で、シリア領内では153の野戦病院、医療センターを支援している。

国境なき医師団は、空爆を行った戦闘機の所属については断定していないが、シリアでの医療活動を統括するマッシミリアーノ・レボデンゴ(Massimiliano
Rebaudengo)氏は「この紛争地域で約4万人が医療サーヴィスを受けられないようにすることを狙った…意図的な攻撃」との見方を示した。

この空爆に関して、フェイスブックやツイッターでマアッラト・ヌウマーン市の情勢などを伝えてきた「マアッラ・ヤウム」は、ロシア軍とシリア軍の戦闘機が、国境なき医師団が支援する病院と市内の国立病院に対して6回にわたる空爆を実施し、12人が死亡したと発表した。

シリア人権監視団も、ロシア軍と思われる戦闘機が、国境なき医師団が支援する病院を空爆し、子供1人、患者1人を含む民間人9人が死亡したと発表した。

同監視団によると、空爆を受けた病院は、30床、救急医療室などを備え、54人の職員が医療活動に当たっていたという。

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同じく、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の支配下にあるアブー・ズフール町を空爆し、少なくとも4人が死亡した。

一方、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町、カフル・ウワイド村、ラターミナ町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 15, 2016、AP, February 15, 2016、ARA News, February 15, 2016、Champress, February 15, 2016、al-Hayat, February 16, 2016、Iraqi News, February 15, 2016、Kull-na Shuraka’, February 15, 2016、al-Mada Press, February 15, 2016、Naharnet, February 15, 2016、NNA, February 15, 2016、Reuters, February 15, 2016、SANA, February 15, 2016、UPI, February 15, 2016などをもとに作成。

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