米・ロシア外相は、シリアでの戦闘停止態勢の基準に関して「暫定的に原則合意」(2016年2月21日)

RT(2月21日付)によると、ロシア外務省は声明を出し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官が、ミュンヘンでのISSG(国際シリア支援グループ)外相会合での合意に従い、シリアでの戦闘停止態勢の基準に関して合意に達したと発表した。

合意は、21日晩に行われたラブロフ外務大臣とケリー国務長官の2度にわたる電話会談で成立、両外相はそれぞれ、ヴラジミール・プーチン大統領とバラク・オバマ大統領に内容の報告を行っているという。

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ジョン・ケリー米国務長官は、ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣との会談後の記者会見で、シリア国内での戦闘停止に関して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との間で「敵対行為を停止することで暫定的に原則合意し、数日中に(停戦を)開始できる」と述べた。

また、バラク・オバマ米大統領とヴラジミール・プーチン大統領が近く、停戦実施に関して協議することになると付言した。

ケリー国務長官は「シリア人避難民や被害者への支援物資を届けるため、ロシア側に発砲停止と流血停止」を求めたとしたうえで、「交戦するすべての当事者は、国連安保理での合意に沿って、民間人を標的とした攻撃を停止しなければならない」と強調した。

AFP, February 21, 2016、AP, February 21, 2016、ARA News, February 21, 2016、Champress, February 21, 2016、al-Hayat, February 22, 2016、Iraqi News, February 21, 2016、Kull-na Shuraka’, February 21, 2016、al-Mada Press, February 21, 2016、Naharnet, February 21, 2016、NNA, February 21, 2016、Reuters, February 21, 2016、RT, February 21, 2016、SANA, February 21, 2016、UPI, February 21, 2016などをもとに作成。

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