ロシア国防省は3日に14件の停戦違反が発生したと発表するとともに、トルコが越境砲撃を続けていると非難(2016年3月3日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月2日に14件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。

停戦違反の県別内訳は、ダマスカス郊外県3件、クナイトラ県2件、ラタキア県2件、ハマー県1件、ダルアー県1件、アレッポ県5件で、いずれも反体制武装集団による違反だという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。 

また、ロシア国防省は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局からロシアの当事者和解調整センターに対してトルコ軍が停戦違反を続けている旨通報があったとしたうえで、「トルコ軍によるシリア領内への越境砲撃は依然として続いており、ロシアはこれを意図的な挑発行為とみなしている」と批判した。

**

トルコ政府高官は、AFP(3月3日付)に対し、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意が発効した2月27日以降、トルコ軍は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対する越境砲撃を一切行っていないと述べた。

同高官はまた、2月28日にトルコ軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃したと付言、シリアへの越境砲撃がダーイシュに対するものであることを強調した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カテゴリー: シリア政府の動き, 反体制勢力の動き, 国内の暴力, 諸外国の動き パーマリンク