YPG主体のシリア民主軍はハサカ県におけるダーイシュ最後の拠点マルカダ町を包囲、シリア軍はアレッポ市・ハナースィル氏街道一帯で支配地域を拡大(2016年3月9日)

ハサカ県では、ザマーン・ワスル(3月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の航空支援を受け、ハサカ県南部各所で進軍を続け、県内におけるダーイシュ(イスラーム国)最後の主要拠点であるマルカダ町を包囲した。

シリア民主軍はまた、ハサカ市南部のアブドゥルアズィーズ山一帯でダー種と交戦し、3カ村(ウンム・マドファア村、マクマーン村、サーリヒーヤ村)を新たに制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦し、スード丘を制圧した。

また戦闘機(所属明示せず)はタドムル市を30回以上にわたり空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマハッサ地区北西部の丘陵地帯(スナイヤト・ヒート)でダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市西方のヒヤール山周辺、シャーイル山周辺、スード丘一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者軍の司令官の一人ワーフィー・カーイド氏(ガバーギブ殉教者旅団司令官)が8日晩、サイダー町・キヒール村街道でシリア軍によると思われる発砲を受け、暗殺された。

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アレッポ県では、SANA(3月9日付)によると、シリア軍が「支援部隊」とともに、アレッポ市・ハナースィル街道一帯のアトシャーナ村、ウンム・マイヤール村、ジュッブ・アリー村、ハリーバ村、シャリーマ村、ラスム・アスカル村、スィルヤーフ村、ハナースィル市東部のSyriatel丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を加え、同地を制圧、治安と安定を回復した。

一方、ARA News(3月9日付)によると、県北西部にある「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市に対し、ダーイシュ(イスラーム国)が砲撃を加え、民間人5人が負傷した。

AFP, March 9, 2016、AP, March 9, 2016、ARA News, March 9, 2016、Champress, March 9, 2016、al-Hayat, March 10, 2016、Iraqi News, March 9, 2016、Kull-na Shuraka’, March 9, 2016、al-Mada Press, March 9, 2016、Naharnet, March 9, 2016、NNA, March 9, 2016、Reuters, March 9, 2016、SANA, March 9, 2016、UPI, March 9, 2016、Zaman al-Wasl, March 9, 2016などをもとに作成。

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