民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、4月13日に投票が予定されている第2期人民議会選挙への不参加を表明するとともに、すべての反体制勢力そして市民社会に選挙をボイコットするよう呼びかけた。
声明で調整委員会は「シリア政府はこの選挙でシリアにとってふさわしい政治的出口を作り出そうとするジュネーブでの交渉を衰弱させようとしている…。シリアからの難民・移民の流出が続き、治安と安全が確保されておらず、テロ集団がシリア国内の多くの地域を制圧するなか、選挙実施は不可能だ」と主張、「選挙は我々とはまったく無関係だと述べ、選挙をボイコットする意思を表明した。
民主的変革諸勢力国民調整委員会はシリア国内で活動を続ける数少ない反体制政治組織だが、2015年12月のサウジアラビアの首都リヤドでの反体制派合同会合に参加、リヤド最高交渉委員会に加わっている。
なおリヤド最高交渉委員会への参加を受け、委員会発足当初からの参加組織で、西クルディスタン移行期民政局やシリア民主評議会を主導する民主統一党が脱会した。
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第2期人民議会選挙(4月13日投票日)を監督する各県の司法小委員会の立候補届出にかかる異議申し立ての受付期間を終了した。
これを受け、高等司法選挙委員会のヒシャーム・シャッアール委員長は、11日から申し立てを審査し、13日にその結果を発表することを明らかにした。
SANA(3月10日付)が伝えた。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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