アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市サーリヒーン地区を空爆し、民間人5人が死亡した(ARA News(3月11日付)によると、空爆はロシア軍戦闘機によるもので、12人が死亡)。
なお同地区は10日にも同様の空爆を受けたという。
一方、ARA News(3月11日付)によると、アフリーン市郊外のアイン・ダクナ村一帯で、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の第16師団、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属武装集団が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対して攻撃を加えた。
シャーム自由人イスラーム運動側は、アイン・ダクナ村を制圧したと主張しているが、シリア民主軍はこれを否定している。
シャーム自由人イスラーム運動はまた、タッル・ジャルマ村、バースーファーン村、バーシャムラ村などに対しても攻撃を加えたという。
このほか、ARA News(3月11日付)によると、シリア軍はヌッブル市、ザフラー町の人民諸委員会などとともに、タームーラ村、アルド・マッラーフ地区方面に進軍、シャームの民のヌスラ戦線、「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム覚醒大隊などからなる武装集団と交戦した。
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ラタキア県では、SANA(3月11日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のハーッラ村、マズアラ村、ハーッラト・ターフーン村、カスタル村、ジール・ダビーン村、カルア山、第394地点、第445.5地点、第428.5地点、第438.5地点、第417.5地点、第400地点、第500地点、第565.5地点、第499.5地点、第409.5地点、第529.5地点を制圧した。
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ハマー県では、SANA(3月11日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町、フバイト村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員37人を殲滅した。
AFP, March 11, 2016、AP, March 11, 2016、ARA News, March 11, 2016、Champress, March 11, 2016、al-Hayat, March 12, 2016、Iraqi News, March 11, 2016、Kull-na Shuraka’, March 11, 2016、al-Mada Press, March 11, 2016、Naharnet, March 11, 2016、NNA, March 11, 2016、Reuters, March 11, 2016、SANA, March 11, 2016、UPI, March 11, 2016などをもとに作成。
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