ハサカ県では、ARA News(3月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配地域における行政制度構築にかかる大会の準備委員会会合「共存と諸人民の友愛のもとでの民主的連邦制シリア」がルマイラーン町で開催された。
準備委員会は、西クルディスタン移行期民政局のアフリーン地区、コバネ、ジャズィーラ地区のクルド民族主義政党・政治組織(民主統一党、シリア民主評議会など)、アラブ人組織、キリスト教(アッシリア教、シリア正教、アルメニア教会)組織、チェルケス系住民、トルクメン系住民、民政局各地の代表、アレッポ市北部のシャフバー地区代表から構成されており、『ハヤート』(3月17日付)によると、会合にはこれらの代表者150人以上が参加し、ロジャヴァ(西クルディスタン移行期民政局支配地域)における「連邦制」樹立について協議するという。
なお、西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党は、いわゆる「ロシア・ファイル」に名を連ねている組織だが、リヤド最高交渉委員会やそれを後援するサウジアラビア、そしてトルコの反対もあり、ジュネーブ3会議から排除されている。
AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。
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