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シリア政府の動き
『シュピーゲル』(8月18日付)は、シリア軍がアレッポ県アレッポ市東部のサフィーラ近郊で8月末に化学兵器の使用実験が行われたと報じた。
実験は、「科学研究センター」と呼ばれるシリア最大規模の化学兵器実験センターの近くの砂漠で行われ、イランの技術者(革命防衛隊)も立ち会ったという。
国内の暴力
ラッカ県では、トルコ高官によると、対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。
同市と接するトルコ領内のアクチャカレ市の民家にも流れ弾が着弾し、窓ガラスなどが割れる被害が出た。
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アレッポ県では、AFP(9月18日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、イザーア地区、スッカリー地区、マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。
『ワタン』(9月18日付)は、軍消息筋の話として、軍部隊がマイダーン地区で武装勢力残党の浄化を完了し、24時間以内に安全地帯宣言が行われるのを待っている状態だと報じた。
しかしシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、軍が制圧を宣言するとき、事態は一時的なものに過ぎず、ほどなく反体制武装集団の反撃を受けていると反論した。
一方、『ハヤート』(9月19日付)によると、アクラード山一帯が「ほぼ完全にムジャーヒドゥーンに制圧されている」と報じた。
同地方は連日、軍の砲撃・空爆を受けているという。
これに対し、SANA(9月18日付)によると、アレッポ市サーフール地区、ブスターン・カスル地区、フィルドゥース地区、フライターン市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃するなどして交戦、多数の戦闘員を殺害した。
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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市、アサーリー地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。
一方、SANA(9月18日付)によると、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員全員を殺害し、クナイトラ街道一帯の浄化を完了した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市が軍の空爆を受けた。
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ダルアー県では、SANA(9月18日付)によると、マジーダ村、ワルダート村、カイラータ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ヒムス県では、SANA(9月18日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、クサイル市および郊外(サルーミーヤ市、タッル・サクラジャ村など)で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
またレバノン領内からクサイル地方、タッルカラフ地方への潜入を試みた戦闘員を国境警備隊が撃退した。
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ラタキア県では、SANA(9月18日付)によると、ラタキア市バサーティーン・ライハーン地区で武器・爆発物庫が発見された。
反体制勢力の動き
民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局長のハイサム・マンナーアが中国を訪問し、楊潔篪外務大臣と会談した。
委員会がフェイスブックで発表した声明によると、会談において、両者は9月23日にシリア国内で開催予定の国内の反体制勢力・野党によるシリア国民救済大会を成功させる必要がある点で一致、中国の代表の出席を通じてそれを支援することが約束された。
またアラブ諸国、国際社会に対して停戦のための政治的イニシアチブを支援するよう求めた。
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シリア共産主義者委員会書記局メンバーが連名で声明を出し、17日のマンスール・アタースィー書記長による民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会宣言が書記局の合意によるものでない、と撤回を宣言した。
諸外国の動き
イランのメフル通信(9月18日付)は、シリア問題四カ国連絡グループ会合で、アリー・アクバル・サーレヒー外務大臣が四カ国からなる停戦・対話監視団派遣などからなる提案を行ったと報じた。
一方、中東通信(9月18日付)によると、エジプトのムハンマド・アムル外務大臣は、「明確な計画に達したと言うには時期尚早」と述べ、会合では会合継続以外の具体的な決定・合意がなされなかったことを明らかにした。
トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、サウジアラビアとの協議が不可欠、との立場を示した。
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イラクの複数の高官によると、イラクは、避難民受け入れのために対シリア国境を再開した。
『ハヤート』(9月19日付)が報じた。
しかし、アル=カーイダや自由シリア軍の戦闘員の潜入を阻止するという目的から、若者の入国は認めていない、という。
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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、ヨルダンとトルコのシリア人非難民キャンプを視察した。
ヨルダンのキャンプでは、『ハヤート』(9月19日付)によると、「出て行け」という若者らのシュプレヒコールを浴びせられたほか、面談した避難民から「我々のキャンプから出て行くこと以外なにもあなたに望まない。あなたはコフィ・アナンと同じで犯罪の共犯者だ」、「儀礼的訪問は要らない。支援したいのなら、シリアの革命家に武器を供与しろ」といった非難を受けた。
またトルコのキャンプでは、「シリアを解放しろ」「我々は死ぬまで戦う」といったシュプレヒコールを浴びた。
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フランスのローラン・ファビウス外務大臣がエジプトを訪問し、ムハンマド・ムルスィー大統領、ムハンマド・カーミル・アムル外務大臣と会談した。
会談後の記者会見でファビウス外務大臣は、シリア危機のレバノンへの波及への懸念を表明する一方、「バッシャール・アサドが去る以外に解決策はない」と改めて強調、「ムルスィー大統領の姿勢は我々の決意と同じように決然としている」とエジプトの姿勢を称賛した。
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シリア救済サウジ国民キャンペーンのバドル・サムハーン地域局長(ヨルダン、レバノン、トルコ担当)はトルコのガズィアンテップ空港に、サウジアラビアからシリア人非難民への救援物資が到着した、と発表した。
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国連総会では、カタール人のナースィル・アブドゥルアズィーズ・ナスル議長の任期が終了となり、セルビアの前外務大臣のヴーク・イェレミッチ氏が新議長に就任した。
『ハヤート』(9月19日付)は、この交代により、国連総会におけるシリア問題の審議の頻度は低下するだろうと報じた。
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米共和党のジョン・マケイン大統領候補は『ヒュッリイェト』(9月18日付)とのインタビューで、自由シリア軍への武器供与を改めて主張した。
AFP, September 18, 2012、Akhbar al-Sharq, September 18, 2012、al-Hayat, September 19, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 18, 2012、al-Kurdiya News, September 18, 2012、Naharnet.com, September 18, 2012、Reuters, September 18, 2012、SANA, September 18, 2012、UPI, September 18, 2012などをもとに作成。
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